News

2011年7月4日(月)

【こども学科】「デジタル教科書」と「電子黒板」が登場!

6月20日(月)の「算数科教育法」(担当:勝美芳雄教授)では、「デジタル教科書」と「電子黒板」が学生の前に登場しました。

そもそも、前回13日(月)の授業で、小学校3年生の算数で指導する「割り算の筆算」の指導法について学習したのがきっかけでした。割り算の筆算は、手順が複雑なために多くの子どもが苦手とする内容であるため、勝美教授は、かつて小学校の先生と共同で開発したデジタルコンテンツを使うと有効であることを紹介しました。

その際、ICTの教育利用が進み、現在ほとんどの小学校に電子黒板が配備され、デジタル教科書(今年度の児童用教科書改訂に合わせて各教科書会社が開発している)などの利用が進んできていることもあわせて紹介しました。すると、授業後に、「ぜひデジタル教科書が見てみたい」「電子黒板って、どんなもの?」というようなコメントが多く寄せられたのです。

そこで、昨年度購入されていた58インチの電子黒板と、勝美教授も著作者の一人である日本文教出版発行「小学算数」のデジタル教科書が登場することになったのです。大型スクリーンでタッチパネルによるページ送りやズームを行えることには、学生からは思わず「おうー」という歓声が上がりました。また、画面上で教科書に書き込みをしたり、紙を折るシミュレーションができたりすることにも驚きの声が上がっていました。しかし、授業後のコメントには、「電子黒板によるバーチャルな体験だけでなく、子どもたちには手足を使った直接的な体験も大切だと思う」というような鋭い指摘もありました。

今回は紹介にとどまってしまったので、勝美教授は、後期の「算数科研究Ⅱ」において、デジタル教科書や電子黒板を学生自身が活用して授業を構成する学習を計画しています。