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2011年6月16日(木)

【こども学科】現場の先生から生の話を聞いて学ぶ

6月13日の「教育方法論」(担当:渡辺貴裕准教授)では、埼玉県朝霞市の小学校教諭・霜村三二先生をお招きし、スペシャル授業を行いました。霜村先生は、『らぶれたあ -愛と安心をつなぐ教室からのたより-』(かもがわ出版)などの著作で知られる、ベテラン教師。学生たちは、今回の授業に先立ち、霜村学級のビデオを見て考察を行うなど、学習を重ねてきています。この日は待ちに待った、霜村先生から直接話を聞ける機会。

霜村先生の話は、「教室が居心地の悪い場所になってはいないか」という問題提起から始まり、担任した子どもたちとその親たちのエピソードや、「ことばを文字にとじこめない」実践の数々が語られました。後半は、学生を小学生に見立てて、霜村先生が普段子どもたちとやっている詩の活動を実演。学生は、霜村学級における活動的・協同的な学びの姿を肌身を通して感じている様子でした。

授業を終えての学生たちの感想。

「おもしろい授業って大人子ども関係なく楽しく学べることを、身をもって感じることができました。」

「あんなに楽しく詩を読んだのは初めてだと思う。ちょっとした道具を使ったり、読み方を工夫するだけであんなにも詩の世界を広げることができるのだと驚いた。」

「学校は勉強するところだと思っていたけど、考え方が変わりました。子ども同士や子どもと先生が対話をすることが基本的な学びであり、そのうえに勉強があるというふうに思いました。」

自らが目指す仕事の先達である霜村先生の話を食い入るように聞いていた学生たち。自分も子どもをしっかり受けとめ安心を生み出せる、よい先生になりたいというモチベーションがきっと高まったことでしょう。

詩で遊んだなかから生まれてきた子どもの絵を紹介しながら

遊びを取りいれたひらがなの授業、学生も体験