2011年6月10日(金)
【こども学科】学問の基本「分類」するということ
帝塚山大学では、1年次に「基礎演習Ⅰ・Ⅱ」という科目を設定し、少人数クラスで大学での学び方を身につけることに取り組んでいます。こども学科でも、各専任教員が10人前後の基礎演習ゼミ生を、それぞれの方法で指導しています。

この日、森篤嗣准教授の基礎演習ゼミでは、「分類」するということについて取り組みました。「分類」というのは、簡単そうでなかなか奥が深い行為です。2つ以上のモノやコト、2人以上のヒトが集まれば、そこに共通性と相違生を見出してカテゴリー化し、カテゴリーに適切な命名をして、カテゴリーの関係についてさらに考察します。あらゆる学問の基本と言えるでしょう。
この日、学生たちは簡単な演習問題に取り組んで、「分類」の基本について学んだ後、実際に「分類」することをグループワークで体験しました。まず、短冊型のカードに「大学生活」というテーマから連想する単語をそれぞれ5枚から10枚書き、それを10人分集約して机に広げます。
机に広げたカードを「ああでもない,こうでもない」と頭を悩ませ、共通性と相違性を考えながらカテゴリー化していきます。カテゴリー分けが済んだら、カテゴリーの命名です。赤いマジックでカテゴリーの名前を書いていきます。カテゴリー名を決めるときに、「やっぱりこれはこっちじゃない?」などの再考も促されます。
そして、できあがったカテゴリーを、今度は「どれとどれが近いカテゴリーかな?」と考えながら、位置を動かしていきます。グループワークなので、意見を調整しながら進めていきます。「大学生活」という身近なテーマを用いて、学問の基本である「分類」することについて学んだことは、これから4年間の大学生活の基礎となるでしょう。まさに、基礎演習です。
こうした基礎的な学びを少人数で話し合いながら学んでいける場として「基礎演習Ⅰ・Ⅱ」は大きな効果を発揮しています。こうした大学生として基礎的な教養を身につける科目は多くの大学で採用されつつあります。本学こども学科では専任教員が1年次から少人数クラスで担当することで、一般的な大学での学びを身につけるだけでなく、こども学や教育につながる専門性を見据えた指導を心がけています。
このカテゴリーの名前は・・・
いや,これはやっぱりこっちでしょ!