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2011年12月13日(火)

【子育て支援センター】平成23年度 第4回「こども学講座」

食を受け取る私たちの気持ち次第で、食の効果・効能は増減する! 

2011年11月19 日(土)、子育て支援センター「まつぼっくり」では、本学食物栄養学科 野口孝則准教授が「こどもの体とこころを作る食~子どもの食生活・食行動をより良いものにするために~」というテーマで講演を行いました。

食が私たちの体や心に与える影響は、食品の組成成分に由来するところも大きいですが、これからの「食の科学」においては、食を受け取る私たち人間側の気持ち次第で、食の効果・効能は増減し、喫食環境や食に関する情報によって、さらなるQOL(生活の質)の向上につなげることが可能となることをわかりやすく説明されました。子どもの食生活・食行動をより良いものにするために、食に関心を持つこと、食の楽しさや奥深さを知ること、興味が出てきたら自分で作ってみること、味わって食べてみること、誰かをおもてなしすること、祖父母や両親との会話で家庭の食文化を受け継ぐこと、誰かに伝えてあげること、などが大切であることを食育のメッセージとしてあげられました。

当日は雨天にもかかわらず23名のかたが聴講され、「とても楽しかったです。今、育児中なので、今日からもっと食育に取り組みたいと思います。わが子はよく食べる子なので、親子で楽しく食事を作り食べていきたいです。子どもが大人になっても健康で良い食事についての思い出になるようにしたいと思います」「おいしいと感じることの大切さを教えて頂いた気がします。病院で働いていたこともあり、五感を使った食事について(寝たきりの人)考えていたので、さらに実践の場に取り組めるよう、行っていきたいと思います」などの感想がよせられ、大好評でした。

また、終了後には、食物栄養学科ヘルスチームの学生(奈良県健康福祉部から女性の健康支援対策事業として食物栄養学科に依頼を受けて学生が行っている活動)が作成した健康レシピカードも聴講生に配布されました。

次回のこども学講座は1月21日(土)午後2時から本学こども学科松尾純代講師による「子育て支援」の講演があります。多数のかたのご参加をお待ちしております。

講演の様子