News

2011年7月19日(火)

【子育て支援センター】平成23年度第2回「こども学講座」 裏声は調子外れを治すのに有効!

2011年7月16 日(土)、子育て支援センター「まつぼっくり」では、本学こども学科村尾忠廣教授が「調子外れの原因と治療」というテーマで講演を行いました。

ピッチをあわせる能力は乳児期に母親がマザリーズ(キーが高い、ピッチが上下に激しく変動するなどの特徴)で子どもに合わせたコミュニケーションをすることで育まれる、その後、3歳くらいになると母子間だけでなく子ども同士の集団ピッチマッチが行われる、その際、最初はバラバラであったキーは皆が譲り合って平均的な高さのキーに収斂されていくという大変興味深いご自身の研究をビデオで紹介しました。

次に調子はずれの子どもにはまず、子どものピッチにこちらがあわせてあげることが必要であること、耳栓をして自分で自分の声を聞くこと、裏声をつかって歌うこと、イメージ予行をしたり、手で音程をとるなど具体的に調子外れを治す方法を実演を交えながら具体的にわかりやすく説明しました。

村尾教授が帝塚山大学出版会から最近、刊行した「唱歌・童謡・わらべ唄の伴奏和声-問題の分析と解決のための補正・改作事例集」の中の「メリーさんの羊」を参加者全員で歌う時間もあり、参加者からは「興味深い講義で楽しくあっという間に時間が過ぎてしまった、歌を上手に歌うにはどうすればよいかがわかりました」などの感想がよせられました。

次回のこども学講座は10月1日(土)午後2時から本学居住空間デザイン学科辻川ひとみ講師の「子どもと公園」の講演があります。多数のかたのご参加をお待ちしております。

 

参加者全員で「メリーさんの羊」を歌う

ピアノを弾きながら指導する村尾教授