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2010年8月7日(土)

こども学科の渡辺貴裕准教授が演劇教育賞を受賞しました

m118.jpgこども学科の渡辺貴裕准教授に、日本演劇教育連盟(演教連)より、第50回演劇教育賞が授与されました。8月3日、第59回全国演劇教育研究集会(於:有明教育芸術短期大学)の初日に催された表彰式において、渡辺准教授が演教連委員長の正嘉昭氏より賞状・副賞を受け取り、挨拶を述べてきました。

今回授賞対象となったのは、雑誌『演劇と教育』に2009年1月より10月まで連載された「授業で活かす 演劇的活動のチカラ」です。この連載において渡辺准教授は、日本の教育実践の蓄積やイギリスのドラマ教育の理論と実践を踏まえながら、現在学校現場で行われている「動作化」や「劇化」が陥りがちな問題点を指摘し、また、演劇的な活動によって学習の幅を広げ質を高めていくための具体的な方法論を示しました。その内容は、「演劇教育の原点に立ち、その可能性を指し示す素晴らしい指針」との評価を受けました。

日本演劇教育連盟は、日々の授業や学級づくり、学校行事などに演劇の手法や発想を取り入れ、より豊かな学びと文化を追求する教師たちが集ってきた、民間教育研究団体です。演劇教育賞は、「日本の演劇教育運動において、子どものための戯曲や演劇教育の研究・実践に関する特にすぐれた発表をした人」に与えられるもので、過去の受賞者には、演出家の故・竹内敏晴氏(1980年)、劇あそびの実践で著名な平井まどか氏(1994年)、『教育における演劇的知』を著した渡部淳氏(2002年・特別賞)らがいます。

※受賞時の写真(記事内右上、および記事下左)は、演教連会員・佐々木博氏撮影

受賞の挨拶をする渡辺准教授

贈られた賞状および副賞