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2010年8月6日(金)

こども学科の教員、小中学校等での夏季研修の講師として活躍中

8月、授業が終わり学生が夏休みに入るからといって、大学教員は暇にしているわけではありません。むしろこの時期は、こども学科の教員にとって、小中学校や教育委員会での研修に講師として呼ばれる、多忙な時期でもあります。

算数・数学教育を専門とする勝美芳雄教授の場合。奈良市立大安寺西幼稚園・小学校、鈴鹿市立桜島小学校、八尾市立志紀小学校、堺市教育委員会リーダー教員研修会、高槻市夏季教育セミナーなど、出向く先は10以上。今年は特に、学習指導要領の改訂にかかわる内容での依頼が多いといいます。

勝美教授に尋ねてみました。

――研修の際に心がけていることは何ですか?

勝美:1つは、呼ばれた先の先生方が課題として感じておられることに応えるということです。自分がしゃべりたいことをひたすらしゃべってくるというのではなく。もう1つは、理念だけを話すのではなく、具体的な例をできるだけ入れるということです。

――これらは勝美先生のお仕事のなかでどう位置付くものですか?

勝美:私の研究は、学校で行われている算数数学の学習そのものが研究対象ですので、学校現場とのかかわりは大きな位置を占めています。ある考え方や授業のやり方を先生方に伝えるというだけでなく、教えたときの生徒の反応など、私も先生から教えてもらっています。さらにそれを「算数科研究」の学生たちに紹介したりと、大学での授業にもつながっています。

教育現場の課題解決に自らも関わっている大学教員が、保育士・幼稚園教諭・小学校教諭の養成を行う。本学こども学科の一つの強みです。

奈良市立大安寺西幼稚園・小学校での研修

遊びのなかでどのように数学的概念を育てられるか、教具に触れながら考えてもらう