2026年2月3日(火)
【𠮷野ゼミの活動】日本銀行大阪支店を見学―中央銀行の役割と歴史、BCPの重要性を学ぶ
最近、ニュースで日本銀行の話題を目にする機会が増えています。
・「日銀、『政策金利維持』の公算大」
・「政府・日銀『レートチェック』で円急騰」
𠮷野ゼミではこうした話題を「座学」で解説しますが、今回は、大阪市北区中之島にある日本銀行大阪支店を訪問しました。日本銀行の業務の役割や最前線に触れる「アクティブ・ラーニング」の一環です。
1. 「日本銀行の役割」を深く知る
まず、日本銀行が担う「3つの役割」について、映像を交えた解説を受けました。お札の発行、物価の安定、金融システムの安定という役割だけではなく、流通するお札が痛んでいないかのチェック(鑑査)や個人の異なる銀行への送金なども日本銀行の日頃の業務が支えており、私たちの日常生活に日本銀行が欠かせないことを改めて認識しました。
2. 明治の息吹を感じる歴史的建造物
続いて、東京駅や奈良ホテルの建築も手掛けた辰野金吾氏の設計による旧館を見学しました。明治時代から残る重厚な階段や椅子、ステンドグラスから、当時の空気感を感じることができました。また、明治時代から日本経済を支え続けてきた組織の重みを、肌で感じることができました。
3. 業務の最前線:営業場と偽造防止技術
実際の業務が行われている営業場を見学しました。防犯上の理由から柱のない奥行50mほどある営業場は圧巻でした。そこでは、職員の方々によるOCRを用いた緻密な入力作業など、正確性が求められるプロフェッショナルの現場を見ることもできました。
さらに、最新の日本銀行券に搭載された「3Dホログラム(傾けると三次元の肖像が回転する仕組み)」をはじめとする偽造防止技術についても学びました。世界初となる高度な技術が、日本の通貨に対する「信頼」を支えていることを、学生たちは改めて認識したようです。
4. BCP(事業継続計画)と社会インフラとしての使命
最後に、阪神・淡路大震災当時の神戸支店の対応に関する展示を見学しました。当時の支店長と総裁の間で交わされた手書きの手紙(震災の影響でPCが利用不可なため)などによるやり取りや、被災地での現金供給体制の維持に向けて奔走されていた様子が、当時の資料を間近に見ることによって伝わってきました。「通貨というインフラ」の重要性を痛感するとともに、BCP(事業継続計画)の重要性を学ぶ貴重な機会となりました。
参加した学生の声
「改めて日本銀行の歴史の長さとともにその社会にとっての重要性も感じることができた」
「災害時の対応など、社会を根底から支える日本銀行の使命感に触れ、自分のキャリアを考える上でも大きな刺激になった」
学生たちは、今回の見学を通じ、遠い存在と思われがちな日本銀行の業務を身近に感じられるとともに、実務の重要性も理解できたようです。受け入れてくださった日本銀行大阪支店の皆様に、心より感謝申し上げます。



