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2026年8月1日(土)

五條市の声から見える「買い物の困りごと」 ヒトビジラボが地域調査を報告

2026年7月29日(水)、経済経営学部附属の経済経営研究所「人がわかる、ビジネスがわかるラボ」(愛称: ヒトビジラボ)が「夏の研究フォーラム」を開催しました。ヒトビジラボは、人と企業がそれぞれなぜそのように行動するのかを、経済学・経営学の視点から解き明かす研究機関です。フォーラムでは2件の研究報告と活発な質疑が行われました。

2件目は、荒木大惠講師と豊澤圭講師(ともに本学)による「奈良県五條市における買い物困難者の実態把握調査・分析」です。少子高齢化や運転免許の返納により、日常の買い物に困難を抱える人は全国で900万人以上にのぼるとされます。これまでの研究は聞き取り調査が中心で、地域の声を数字で捉える分析はあまり進んでいませんでした。

両教員は奈良県五條市の五條地区で住民アンケートを実施し、荒木講師が調査結果の概要を、豊澤講師が統計的な分析結果を報告しました。見えてきたのは、買い物そのものよりも、そこにたどり着くまでの「移動のしづらさ」が困りごとの核心にあるということです。荷物を持ち帰るのがつらい、バスが使いにくい、近くに店がない、車の運転に不安があるといった声を持つ人ほど、買い物に困っていると答える傾向が確認されました。

報告では、公共交通の維持・拡充や配達サービスの充実、自動配送の実証実験といった対策の方向性も示され、参加者との間で活発な議論が交わされました。