2026年9月23日(水)
「合宿Day3:大飯発電所の現場で考えた、『ビジネス』を支えるエネルギーの安定供給とリスク」
合宿最終日は、関西電力株式会社奈良支社、大飯発電所、原子力研修所、エルガイアおおいの方々に多大なご協力をいただき、大飯発電所とその関連施設を見学しました。奈良支社の方々には、合宿の前にも安全対策に関する事前勉強会を開いていただいています。
4年生の研究テーマの一つには「原発に対する意見の変化要因」があります。研究で扱う原発の現場を実際に見学できる機会でもありました。
大飯発電所の3・4号機は、定格出力がそれぞれ118万kWあります。1基あたりの発電量としては、関西電力で最大の発電所です。スタッフの方々からは、次のような説明がありました。
1・2号機と3・4号機では、原子炉格納容器の仕組みが異なる。
1・2号機はコンパクトな作りで、安全対策の強化の余地が限られる。そのため、東日本大震災後に廃炉が決定した。
3号機は見学の約1か月前に設備故障で停止しており、現在4号機のみが運転中である。
また、原子力発電の仕組みや、従業員の方々の勤務体制と研修内容、自然災害への備えについても説明を受けました。発電所内ではタービン建屋、免震建屋、非常用電源装置などを見学しました。秒速100mの風にも耐えられる安全対策が施されているそうです。
原子力研修所では、核分裂反応を調節・停止するための制御棒の昇降装置の仕組みや、放射線管理区域内での従業員の行動制限まで、詳しい説明がありました。
見学中の質疑応答では、学生から、原子力発電のメリット・デメリットや、核燃料の最終処分方法の安全性に関する踏み込んだ質問が続きました。予定時間を30分以上オーバーするほどの熱心さでした。
今回、関西の主要な電力供給源である大飯発電所を見学し、エネルギーの安定供給の裏にある多くの方々の多くの努力に触れました。一方で、事故が起きた場合の損失が非常に大きいことも事実です。学生たちは両面を踏まえて、エネルギーについて自分の頭で考え、自分なりの意見を持つ機会を得ました。
「大飯発電所の見学は一生で一度あるかないかの貴重な経験」
3日間、研究に向き合った学生たちは、この経験を11月のヒトビジ・アワード(研究発表会)と1月の懸賞論文につなげていきます。


