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2025年2月3日(月)

【経済経営学科】令和6年度 冬の研究フォーラムが開催されました

1月29日、経済経営研究所(所長:田中雅子教授)では、「令和6年度冬の研究フォーラム」を開催しました。今回は、甲南大学大学院社会科学研究科 教授 北居明先生と甲南大学大学院社会科学研究科の三田泰大氏にご講演をいただきました。

第一報告の三田泰大氏は本学経済経営学部の卒業生で、現在は甲南大学大学院社会科学研究科の修士課程に在籍されています。当日は「M&Aにおける文化的要因に関する研究の展開と課題」と題してご講演いただき、M&Aと組織文化を扱った先行研究のレビューをもとに、文化的コンフリクトを回避できるPMI(Post Merger Integration)と本研究領域における課題についてお話しいただきました。

第二報告の北居明先生には、「日本企業における道徳不活性化の定量的研究」と題してご講演いただき、企業組織において道徳不活性化(道徳的制御機能を不活性化させる心理的メカニズム)が発生するメカニズムと予防策についてお話しいただきました。営業職の正社員を対象とした質問紙調査結果を用いた実証分析より、道徳的アイデンティティの内在化は道徳不活性化を抑制するが、道徳的アイデンティティの象徴化は道徳不活性化を促進することが指摘されました。

講演後の質疑応答では、いずれの講演においても活発な質疑応答がなされ、フォーラムは盛会に終わりました。
経済経営研究所では、今後も学内外の研究者による研究成果を発表していきたいと考えています。