「特殊講義（実践的中小企業経営）」で求人広告・人材派遣業の経営者にご講義いただきました

12月12日に実施された「特殊講義（実践的中小企業経営）」では、求人広告・人材派遣業を手がける人材ニュース株式会社の代表取締役・廣橋隆氏を講師にお迎えし、ご講話いただきました。

人材ニュース株式会社は、人材派遣事業をはじめ、合同企業説明会の開催、フリーペーパーの求人誌や企業ガイドブックの発行など、地域に根ざした多様な事業を展開しています。講義では、中小企業ならではの強みや、経営者が抱える悩み、そして経営のやりがいについて、実体験を交えながらお話しくださいました。

中小企業の強みとして、①地域との信頼関係が強いこと、②ニッチ市場において独自の強みを発揮できること、③顧客の困りごとに対して迅速かつ柔軟に対応できること、④社員を家族のように大切にする企業風土があること、などが挙げられました。また、経営者としては、人材や将来の不確実性に対する悩みが常につきまとい、孤独や大きな責任を感じる一方で、社員や顧客、地域といったステークホルダーの幸せが、大きなやりがいにつながっていることも語られました。

講義の後半では、「働くうえで経営視点は必要か」というテーマのもと、学生と経営者によるディスカッションが行われ、活発な意見交換がなされました。

今回の講義で特に印象的だったのは、学生と経営者の視点の違いについて言及された点です。仕事を「選ばれる側」だけでなく「選ぶ側」の視点から捉えることで、社会や企業が何を求めているのかが見えてきて、自身の人生をより豊かにできるというお話は、学生にとって深く考えさせられる内容となったようでした。