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2025年11月21日(金)

𠮷野ゼミの情熱研究─研究報告会に挑んだ学生たちの学びの軌跡

1115日(土)の学園祭「虹色祭」で実施された「ゼミ研究報告会」に向けて、各ゼミでは半年以上をかけ、日頃から抱いてきた疑問や関心を出発点に研究を進めてきました。今年は昨年までと異なり、予選で勝ち上がった8チーム+敗者復活の合計9チームが決勝で発表を行うスタイルで、その場で上位チームが発表されるなど、熱気あふれる魅力的な報告会となりました。

𠮷野ゼミでは、以下のテーマについて定量的な分析に取り組み、研究報告会で成果を発表しました。上位の賞を受賞したグループもあれば、惜しくも予選で敗退したグループもあり、学生たちはそれぞれに喜びや悔しさを味わいました。

・大学生のAI利用の現状と学習意欲・成果への影響
・菓子メーカーの値上げが株価に与える影響
・自尊心と成績の相互関係
SNSショート動画のエンゲージメント分析

4月にテーマを決定してからは、先行研究の調査や分析手法の検討を重ねました。英語文献が多く、読み進めるのに苦戦する場面もありましたが、理解が深まった瞬間には「そういうことか!」と声が上がるなど、学びの喜びを実感していました。

7月には郭ゼミ・川村ゼミとの3ゼミ合同の中間発表会を実施し、多くの建設的なコメントをいただきました。

また、夏休みには川村ゼミと合同で兵庫県豊岡市に勉強合宿へ。𠮷野ゼミにとっては良きライバルゼミであり、互いに刺激を受け合い、研究へのモチベーションを一層高めました。

後期に入ると、毎回のゼミで教員から厳しくも温かいフィードバックを受けながら、分析作業を本格化。思うような結果が得られず一日中パソコンと向き合う学生、夜遅くまでオンラインで議論しながら発表資料を練り上げるグループ、新聞記事をひたすら検索するグループ、動画作成に悪戦苦闘するグループなど、それぞれが真剣かつ情熱的に研究に取り組みました。

本番が近づくにつれ、データ分析の成果が聴衆に「伝わる」ためにはどうしたら良いのかを考え、口頭発表の練習を重ねました。延べ10時間は練習したことでしょう。

その後挑んだ予選と決勝。思い描いた結果にたどり着いたグループも、予想外の結果を受け止めなければならなかったグループもありました。しかし、この半年間で高まっていった学生の学びに対する主体的な姿勢は、教員にとっても誇らしいものでした。学生が培った知識と情熱は、これからの就職活動や社会人としての歩みに必ず活きてくるはずです。10年後、20年後に、今回の魂を込めた研究やその日々をぜひ思い返してほしいと思います。

発表の模様①

発表の模様②

川村ゼミとの合同合宿

決勝に向けた練習風景