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2025年12月11日(木)

特殊講義「実践的中小企業経営」で3名の経営者を招き、フォーラムを開催しました

12月5日の「特殊講義(実践的中小企業経営)」では、奈良県中小企業家同友会より、孫七瓦工業株式会社・清水良洋社長、株式会社脇阪・脇阪麻水管理者、株式会社東豊技建・中島美香常務の3名をお招きし、フォーラムを実施しました。

フォーラムでは、「経営理念のとらえ方」「社員が理念を自分事化するための工夫」「人を活かすことと管理の違い」「職場における人間関係の危機」「挑戦と損失への向き合い方」などをテーマに、3名がそれぞれの実践に基づき、多角的な視点からお話しくださいました。

とくに、元禄7年(1694年)創業、300年以上屋根工事に携わってきた孫七瓦工業株式会社の清水社長は、「企業が危機に直面したとき、歴代の先祖がくぐり抜けてきた試練に思いを馳せることで、前に進む勇気が湧く」という印象的なエピソードを紹介されました。それは敗戦やGHQの統制など、価値観が大きく転換する時代を生き抜いた先人への敬意が、現在の経営判断の支えになっているというお話でした。

後半には「大学生が求める理想の経営者とは?」をテーマに、経営者を交えたグループディスカッションを実施。学生からは、「背中で示してくれる」「挑戦の機会を与えてくれる」「夢を語り、リーダーシップを発揮する」など多様な意見が挙がり、各グループがまとめて発表を行いました。

同じテーマであっても、経営者によって異なる視点や価値観が示されたことは、学生にとって大きな刺激となったようです。フォーラムは来週も続き、さらなる学びの機会が予定されています。