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2025年2月3日(月)

【経済経営学科】経済経営学部3年生が奈良県五條市で買い物困難者対策に関する研究報告を行いました

帝塚山大学経済経営学部では、昨年4月より奈良県五條市の買い物困難者実態把握調査に取り組んできました。

1月23日、五條市役所においてこれまでの研究内容を報告する最終報告会が行われ、経済経営学部の荒木講師・豊澤助教と経済経営学部3年の学生3名が、市民へのアンケート結果について報告し、自動配送ロボットを活用した配送サービスの政策提案を行いました。

買い物困難者の問題は、高齢・単身世帯の増加や地元小売業の衰退を背景に奈良県内のみならず全国的な課題となっています。また昨今、物流業界の人手不足が顕在化し、買い物困難者対策をいっそう難しくする一因となっています。

今回の調査では、五條市内の65歳以上の高齢者1000人に郵送アンケートを実施し、650人以上から回答を得ました。学生たちは日常の買い物に「不便を感じている」と回答した人の割合が年令や性別、住んでいる地域等によって差があることを報告しました。

アンケート結果を踏まえ、2023年4月に施行された道路交通法改正で公道走行が可能となった自動配送ロボットを食料品や日用品の配送に活用することを提案しました。

また、学生からは生鮮食品に対応できる宅配ロッカーを設置してはどうかといったアイデアが出され、五條市役所の皆さんからも多くの質問をいただき、活発な質疑応答がなされました。

帝塚山大学経済経営学部では、今後も奈良県五條市をはじめとする自治体と連携を深め、地域の課題解決に資する教育・研究を推進してまいります。