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2024年7月27日(土)

【経済経営学科】令和6年度 経済経営研究所 夏のフォーラムを開催しました!

経済経営研究所(所長:田中雅子教授)では、7月24日(水)に「令和6年度夏の研究フォーラム」を開催しました。
今回はNPO法人周和の小川寛子氏(博士)をお招きして、「社会課題としての『孤立(孤独)死』軽減へのアプローチ:事例をもとに早期発見のための見守り事業等の考察」というテーマでご講演をいただきました。

小川氏は、大阪府監察医事務所での解剖助手としての経験、および市民活動団体のリーダーとして活躍された経験から、令和4年には孤立死をテーマとして京都産業大学において博士号も取得されています。当日は、博士号を取得した研究をもとに講演をされました。

大阪府での孤独死の件数が、2022年には6,000件台となり、それまでの(2003年から2019年)4,000件台から急増したというデータを紹介しながら、発見者には、どのような人がいるのか、またどのような対策が必要か、などを講演されました。孤独を好む生き方もありますが、自分が「残された遺体(孤立死)」とならないように、地域や社会で孤立死を防ぐための見守りの対策が必要であり、現在、いくつかの対策が検討されていることを紹介されました。

講演後の質疑応答では、なぜ孤立死は男性が多いのか、本人も周囲もお互いに無関心な現状に対策はあるのか、見守りのためのアプリや動物ロボットなどは有効か、などさまざまな質問が出て議論は白熱し、このテーマに対する関心の高さを示していました。