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2020年10月5日(月)

経済経営学部の教員紹介:中川雅嗣准教授

今回の経済経営学部教員紹介に登場していただく先生は、中川雅嗣准教授です。先生は農林水産省近畿農政局にお勤めの後、本学部に新たにご着任いただきました。農業経済を専門にする教員は全国でも少なく、多くの学生が関心を持って先生の授業を履修しています。

①ご専門とその内容

「農業」は食料供給の要です。食料・農業・農村に関する問題について、計量経済学の手法を使って研究しています。最近は農業の技術進歩、技術効率など生産性の向上に関する研究に取り組んでいます。また3月まで農林水産省近畿農政局に勤務していたこともあり、農協や集落営農、地域住民など地域農業に関わる主体の役割について分析し、農村や地域農業が発展するための政策や計画を考えています。 

②担当科目と抱負

担当科目は、演習や基礎演習のほかに、「マクロ経済学」、「国際マクロ経済」、「マクロ経済学入門」、「経済学概論」などです。牛肉・オレンジに始まった農産物の輸入自由化、円高など日本農業は「マクロ経済学」そのものといえます。授業では、農業問題も解説できればと思っております。

講義、演習を通じて、学生の皆さんが自らの意思で力強く生きることができるような教育を行いたいと考えています。そのために、まず、経済がどのような状況になっているかという現状を理論的に認識することを促したいと思います。マクロ経済学は様々な経済現象を理論的に分析することができますので、意識的にそうした材料を紹介するつもりです。そして現状の問題点を明らかにし、それらの解決策を考慮する力を養ってもらえればと思っています。

大学を卒業後、さまざまな分野で活躍する学生の皆さんは、これからの日本の経済を担う人々です。現実の生活を正しく理解し、自立した人生を歩むことができる学生を育てることは、マクロ経済学や農業経済論を研究する私が担う役割の一つと考えています。

③その他(たとえば座右の銘とか、趣味、オススメ本とか)

オススメ本:院生時代に農業経済学のテキストとして使っていた『新しい農業経済論』が新版として出版されます。農産物の輸入自由化や国際化する食料問題に関する農業経済学のテキストとしてだけでなく、マクロ経済学の基礎と分析を充実させていますのでマクロ経済学のテキストとしても最適です。TPPや種子法廃止の問題についても記載していますので、ぜひご覧下さい。

http://www.yuhikaku.co.jp/books/detail/9784641184503  

趣味:乗り鉄というか新幹線に乗るのが大好きです。みなさんもよく乗ると思うのですが、小さい頃からずっと好きです。最近は忙しくてできませんが、ふらっと乗って、神社仏閣や史跡を訪ねたいと思っています。

カキ

コスモス

『新しい農業経済論』