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2020年12月16日(水)

「地域経済の現状(企業の社会的側面の視点から)」:第7弾! (株)Silent Voiceの代表取締役からお話をうかがいました

「地域経済の現状(企業の社会的側面の視点から)」(担当:田中雅子教授)ではソーシャルビジネスの代表をお招きしてお話を伺っています。12月11日は第7弾、(株)Silent Voiceの代表取締役 尾中友哉氏からお話をうかがいました。

(株)Silent Voiceはその社名からも推し量れるように、聴覚障がいがあり、コミュニケーションの壁とたたかう人たちの力になることを目的に、コンサルティング事業を展開されています。

わが国で聴覚障がいのある人は36万人。日々の生活に不便さがつきまとうだけでなく、教育や就労等にも多くの課題があり、実際、収入は約4割が月収9万円未満、約3割が10万未満というのが現状です。

今回お話をしてくださった尾中氏は、聴覚障がい者の両親を持つ耳の聞こえる子供として、手話を第一言語に育たれました。ご両親の不便さやご苦労、けれどその中に横たわる喜びや感動を目の当たりにされてきたというお話には臨場感があり、デフの人々の選択肢や活躍の場が増え、将来に夢がもてる社会を作っていこうとされる姿勢からは人並外れた熱意が感じられました。学生は圧倒されたようで、心にはそのお話が染み入ったように見えました。

(株) Silent Voice https://silentvoice.co.jp/

 

ゲストスピーカーをお招きしてお話をうかがう本授業も、今回が最終回となりました。お話をうかがうことで、ソーシャルビジネスに興味を抱いたという学生や、ゲストスピーカーの元でアルバイトをし始めた学生も出始め、多かれ少なかれ影響を受けたようでした。この場をお借りして、7名の皆様にあらためてお礼を申し上げたいと思います。貴重なお話をありがとうございました。