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2019年10月30日(水)

株式会社日研工作所様によるご講義が行われました

企業の方々を講師におむかえしている、経済経営学部「キャリア演習D」(経済学部「特殊講義(企業人から学ぶ地域経済の現状)」)、第3回は株式会社日研工作所様によるご講義です。講師は、代表取締役社長 長濱 明治 様です。株式会社日研工作所様は、1958年設立で大東市に本社を置き、世界14か国・国内14拠点を持つ、世界のトップメーカーを支える工作機械用の精密機器メーカーです。

 

講義は、「工作機械とは?」という問いかけから始められました。「何をする機械か?」「鉄はどうやって切ったり削ったりするか?」ということについて、リンゴの皮むきを例にされるなど、学生にわかりやすくご説明いただきました。工作機械で作られる代表的製品として自動車を取り上げられ、部品数や加工例を、図や写真を交えて解説されました。

 

続いて、工作機械のNC(数値制御)化への拡がりについてご教示いただきました。代表例として航空機を取り上げられ、航空機部品やその加工の難しさについて、「写真の、この黄色い機械が日研です!」とのお言葉を交えながら、楽しくわかりやすくお話下さいました。「工作機械とものづくりのインタラクティブな関係」について、また、今後の工作機械の進化について、社会的変化・環境問題・デジタル化による課題とそれらへの対応に触れながらまとめられました。途中で映された3Dプリンタの動画には、学生も興味深く見入っていました。

 

最後は、「モノを売るだけでなくコトを提供できる工作機械の仕事はすばらしい」「『良き仕事(縁)』に出会ってほしい」という、学生へのメッセージをいただきました。質疑応答では、学生からの「最新の製品はどのようなものか」「どうやって顧客のニーズに応えるのか」などの質問に丁寧に答えていただきました。受講した学生からは「工作機械というものを初めて知ったが、初心者にもわかりやすい説明をいただき、興味を持った」「私たちの生活を支え、世界で必要とされる技術がすばらしいと思った」「就職活動や将来について考えさせられる講義だった」という感想が出ました。

 

今後半年間の講義の様子は、引き続き当ホームページにてご紹介する予定です。