教員紹介データベース


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 基本情報


氏名 杉村 智子
氏名(カナ) スギムラ トモコ
氏名(英字) SUGIMURA TOMOKO
学部・学科 現代生活学部こども学科
職名 教授
出身学校・専攻 京都教育大学教育学部
出身大学院・研究科 大阪教育大学大学院教育学研究科・広島大学大学院教育学研究科
学位・資格 博士(心理学)
本学での担当科目 発達心理学、保育内容(言葉)
研究内容 【発達心理学、認知心理学】
何かを見たり、記憶をする能力、また,それをことばで表現する能力や方法が、子どもと大人とではどのように異なるかを、様々な実験をすることで研究しています。
シラバス(URL) https://csweb.tezukayama-u.ac.jp/syllabus/campus?func=function.syllabus.ex.search&nendo=2017&k_cd=161403
ひとことメッセージ 子どもが発達していく過程のおもしろさを十分 に学んで下さい。

 研究キーワード

研究キーワード
子ども,記憶の発達,顔認識の発達

 研究分野

研究分野
教育心理学

 著書

タイトル 著者 出版社 出版年月 担当区分 担当範囲 概要
子どもの発達を知る心理学 祐宗省三 他 北大路書房 199407 共著 第3章第2節「幼児の思考と推論」(p.37-41)
 
幼児の思考の特徴として,アニミズムとリアリズムをとりあげ,近年の研究の動向について考察を行った。
心理学マニュアル 面接法 保坂亨,中澤潤,大野木裕明 編著 北大路書房 200003 共著 第10章「調査的面接法の実習:認知発達」(p.114-122) 幼児期の子どもに対する調査面接法について,その具体的方法と留意点等を,学部学生が実習として実施できるレベルで解説した。
ウソ発見 犯人と記憶のかけらを探して 平伸二,中山誠,桐生正幸,足立浩平編著 200005 共著 1章第3節「ウソと子ども -発達心理学的アプローチ-」(p.22-30) 大人の考えるウソと幼児期の子ども考えるウソの概念の違い,ウソをつくための認知的機能,子どものウソの特徴の3点について,発達心理学の実験研究の結果を交えて解説した。
幼稚園教育要領と保育所保育指針にそって見る子どもの園生活と成長の姿 3歳から6歳まで 田中敏明 編著 ミネルヴァ書房 200006 共著 担当分抽出不可能 幼児の園生活における,具体的な発達の姿とその姿が出現する時期について,詳細な指標を作成した。
実験で学ぶ発達心理学 杉村伸一郎,坂田陽子 編著 ナカニシヤ出版 200404 共著 第2章2節「目撃者としての子ども」(p.52-61) 幼児期の子どもの目撃証言を扱った実験的研究の変遷とその実験方法,結果等についての紹介と考察を行った。
保育・教育ネオシリーズ13 教育心理学の基本理解 中澤潤 編著 同文書院 200404 共著 第4章「幼児期の知的機能の発達とその援助」(p.53-73) 言語獲得,ピアジェの認知発達論,記憶能力の発達,数概念と推論能力の発達,読み書き能力の獲得について,従来の研究結果をふまえてわかりやすく解説した。
キーワード教育心理学 学びと育ちの理解から教員採用試験対策まで 永江誠司 編著 北大路書房 201302 共著 2章「発達の原理原則(p.13-23)」,3章「乳幼児期と児童期の発達」(p.25-35) 発達の原理原則に関する基礎的事項と,乳幼児期と児童期の発達の特徴について,教員採用試験における頻出事項をふまえてわかりやすく解説した。
授業が変わる 認知心理学と教育実践が手を結ぶとき  J. B. ブルーアー著,松田文子,森敏昭 監訳 北大路書房 199709 共訳 第5章「理科教育 ブラックボックスの内部を探る」(p.113-150) 理科教育における,誤概念や素朴概念の問題,認知発達の問題,熟達者と初心者の認知構造の違い,シンカー・ツールの利用等に関する章の翻訳を行った。
目撃者の心理学 S. L. Sporer, R. S. Malpass, G. Koehnken 編,箱田裕司,伊藤裕司 監訳 ブレーン出版 200307 第10章「子どもの人物識別」(p.353-391) 子どもの人物識別能力に影響を与える,記憶能力の発達,人物識別の方法,顔の識別能力,等に関する章の翻訳を行った。

 論文

タイトル 著者 単著・共著の別 発行雑誌 発行所 開始ページ 終了ページ 出版年月 掲載種別 概要
自己教育力の学力規定性とその評価に関する研究 共著 大阪教育大学紀要 大阪教育大学 38巻 2号 165 174 198912 研究論文 小学校4〜6年生を対象にした自己教育力の学力規定性の検討と,4年生〜中学校3年生を対象にした自己教育力と教師評価の関係の検討を行った。その結果,年齢とともに自己教育力の学力規定性が弱くなること,教師の日常視察による自己教育力の把握は困難であることが明らかになった。
SD法と連想法による道徳的心情の分析的研究 共著 大阪教育大学紀要 39巻 2号 141 147 199102 中学校2年生を対象にし,道徳の指導内容の中の,生命の尊さ等の5項目に関する生徒の道徳的心情をとらえるため,2つの技法(SD法と言語連想法)による検討を行った。その結果,主成分分析における明るさ因子の得点と,言語連想検査における肯定的情意反応の頻度との間に一定の関連があった。
3つ組課題における概念的体制化の発達的研究 -体制化に及ぼす課題のタイプとラベリングの効果- 杉村智子 単著 発達心理学研究 日本発達心理学会 3巻 2号 73 80 199212 研究論文 幼児,小学校3年生,成人を対象にし,3つ組課題のタイプと概念名によるラベリング条件が分類学的体制化と主題的体制化に及ぼす効果を検討することにより,概念的体制化における認知過程の発達差を検討した。その結果,幼児は与えられた概念名情報を利用して分類学的体制化を行うことができるが,3年生や成人ほどには概念名情報を利用しないことが明らかになった。
3つ組課題の概念的体制化に及ぼす課題のタイプと年齢の効果 杉村智子 単著 心理学研究 日本心理学会 64巻 3号 230 234 199308 研究論文 幼児と成人を対象にし,3つ組課題における選択反応を規定する要因について検討した。その結果,成人は分類学的体制化,幼児は主題的体制化を行いやすいという体制化の発達差と,分類学的体制化においては,標本刺激と選択刺激に共通な概念名情報が重要な役割を果たすことが明らかになった。
幼児の日常的場面における肯定情報と否定情報の一般化 杉村智子 単著 教育心理学研究 日本教育心理学会 41巻 4号 444 451 199312 研究論文
幼児の日常的場面における2つの情報の一般化 杉村智子 単著 広島大学教育学部紀要第一部(心理学)
広島大学教育学部 42号 217 223 199403 研究論文 (説明)幼児と成人を対象にし, 2つの日常的な場面における情報の一般性の認識を検討した。その結果,幼児は一般性の高い語を具体的な2つの情報を代表させるものとして機能させることが困難であることが明らかになった。
幼児の物語推論における概念情報の利用に及ぼす文脈の効果 杉村智子 単著 幼年教育研究年報 広島大学教育学部附属幼年教育研究施設 16巻 33 39 199403 幼児が,身近な文脈の中に含まれる概念情報を利用して推論する際に,概念情報に基づいた適切な推論が促進されるかどうかを検討した。その結果,身近な文脈の効果が年長児においてのみ見られた。また,過剰に一般化した概念情報を利用して誤った推論をする傾向は,文脈の種類による影響を受けないことが明らかになった。
物語推論における幼児の概念的知識の利用 杉村智子 単著 心理学研究 日本心理学会 65巻 1号 1 8 199404 研究論文 幼児が物語文脈の中に含まれる概念情報を利用して推論する際に,概念情報に基づいた適切な推論を行うかどうかを検討した。その結果,年中児と年長児は同様の概念を所有し,与えられた概念情報を記憶しているが,それを利用する能力に差があり結果として異なった推論を行うことが明らかになった。
日常的な想像物に対する幼児の認識 -サンタクロースは本当にいるのか?- 杉村智子・原野明子・北川宇子・吉本史 共著 発達心理学研究 日本発達心理学会 5巻 2号 145 153 199412 研究論文 幼児が,日常生活の中で出会う架空の想像物についてどのような認識をしているかを検討した。その結果,多くの幼児は,サンタクロースやおばけなどの日常的な想像物の実在を認識しているが,実在の認識の仕方については,年中児と年長児では発達差があることが明らかになった
遊び相手の性別が幼児の行動に及ぼす影響 湯澤正道・白川佳子・大山摩希子・杉村智子 共著 教育心理学研究 日本教育心理学会 43巻 1号 12 22 199503 研究論文 幼稚園年中児と年長児を対象にし,遊び場面における幼児の行動が,遊び相手の性別に応じてどのように変化するかを検討した。その結果,異性の相手に対する行動は,同性の相手に対する行動と,玩具の分配,遊びの形態,会話の生起などの点で異なっていることが明らかになった。
Effects of prior knowledge and responses bias upon recognition memory for a story: Implications for children's eyewitness testimony Mori, T., Sugimura, T., & Minami, M. 共著 Japanese Psychological Research Japanese Psychological Association Vol.38 39 46 199601 研究論文 幼児を対象にし,目撃証言における記憶について,統合仮説と反応バイアス仮説のどちらが適切であるかを検討した。その結果,直後の再生においては反応バイアス仮説,10週間後の再生においては統合仮説があてはまることが明らかになった。
幼児期における推論と想像力の発達 -心の理論研究を中心とした研究動向- 杉村智子 単著 福岡教育大学紀要 福岡教育大学 45巻 291 298 研究論文 幼児期における,心の働きの理解やイメージ能力の発達を扱った“心の理論研究”について,誤った信念の理解,メタ認知と知識のモニタリング,ごっこあそびと想像力,の3方向から従来の研究動向をまとめ,考察を行った。
子どもの記憶と証言に影響を与える要因 杉村智子 単著 現代のエスプリ:目撃者の証言 -法律学と心理学の架け橋 至文堂 350巻 128 134 199609 研究論文 子どもの目撃者証言や記憶に影響を与える要因について,モニタリングの能力,パターン化された知識の影響,誘導情報と権威効果,の3方向から従来の研究動向をまとめ,考察を行った。
指導教員からの情緒的サポートと教職初任者の教職能力との関係 小泉令三・大坪靖直 他7名 共著 福岡教育大学紀要 福岡教育大学 46巻 179 188 199702 研究論文 初任者教員の教職能力と指導教員からの情緒的サポートとの関連について,質問紙調査を行った。その結果,情緒的サポートに満足している初任者は,バーンアウトに陥りにくく学級経営能力に関する自己評価が高い傾向にあること等が明らかになった。
幼稚園指導計画の分析的研究Ⅰ -国立附属幼稚園指導計画における発達の実態と内容分析-  荒木陽子・田中敏明・尾花・杉村智子 共著 福岡教育大学紀要 福岡教育大学 47巻 239 249 199802 研究論文 幼稚園年間指導計画の現状と問題点を明らかにするため,国立大学附属幼稚園の指導計画を対象にして,期の数,記載項目などの指導計画の概要,発達の実態の記載数と領域分布,内容の領域分布について分析した。
幼児の嘘つき行動に及ぼす他者認識の影響 杉村智子・古野美和子・平木文子 共著 福岡教育大学紀要 福岡教育大学 47巻 183 189 199802 研究論文 幼稚園年少児と年中児を対象にして,自分の行動が他者に見られているという可能性の認識が,嘘つき行動にどのような影響を及ぼすかを検討した。その結果,年少児より年中児のほうが嘘をつく被験者の割合が多いこと,自分の行動が他者に見られていると意識するほど嘘つき行動が抑制されることが明らかになった。
A developmental trend of risky decision making Sugimura, T. 単著 Bulletin of Fukuoka University of Education Fukuoka University of Education,  Vol.47 177 181 199802 研究論文 幼児,小学校2,6年生,中学校3年生,成人を対象にし,意志決定における“危険追及型の選択”と“危険回避型の選択”の発達傾向を検討した。その結果,中学校3年生を境に“危険追及型の選択”が増加し,“危険回避型の選択”には明確な発達傾向はみられないことが明らかになった。
出来事の内容と行為者の顔の記憶に関する発達的検討 杉村智子 単著 福岡教育大学紀要 福岡教育大学 48巻 253 259 199902 年中児,年少児,年長児,成人を対象にし,現実場面のある出来事の内容に関する記憶とその行為者に関する記憶能力の発達的変化について実験的に検討した。その結果,出来事の内容の記憶では年齢差はほとんど見られなかったが,行為者の記憶では,幼児と成人の間,年長児と年中児の間にも差があることが明らかになり,記憶の質による認知能力の違いが考察された。
College students' metamemory for past news events Sugimura, T. 単著 Bulletin of Fukuoka University of Education Fukuoka University of Education Vol.51 183 188 200202 研究論文 学生を対象とし,生前・就学前・小学校期の社会的出来事に関する記憶について,生起時の誤った既知感(生前に起こった出来事に対して当時のことを覚えていると思う)と生起時期の誤認(生前の出来事を小学校の時に起こった判断するなど)が観察されるかについて質問紙調査法を用いて検討した。その結果,生起時の誤った既知感をもったり,生起時期の誤認がなされることが明らかになり,自伝的記憶の発達の観点から考察された。
The effects of disguise on the performance of children’s face identification Sugimura, T. & Umeki, S.  共著 Bulletin of Fukuoka University of Education Fukuoka University of Education Vol.52 205 211 200302 研究論文 幼児と成人を対象とし,髪型や眼鏡で変装した人物写真の同一性の推論において,どのような発達差が見られるかについて,実験的に検討した。その結果,成人はどのようなタイプの変装であっても同一性判断を誤ることはないが,幼児は,特に,髪型が変化すると同一性の判断が困難になることが明らかになり,推論・認識能力の発達の観点から考察された。
ミスコミュニケーションに関する基礎研究(1)  岩原昭彦,八田武志,他3名 共著 情報文化研究 名古屋大学情報文化学部 17巻 93 111 200303 研究論文 施を担当した。
(説明)携帯電話や電子メールなどを通じてなされるコミュニケーション事態で生じるミスコミュニケーションの回避方法について調べた。その結果,絵文字の使用や表記タイプの選択的使用が有効な手段であると認識されていることなどが明らかになった。
How accurately do young children and adults discriminate the gender of natural faces? Sugimura, T. 単著 Perceptual and Motor Skills Vol. 102 654 664 200604 研究論文  幼児と成人を対象とし,髪型と顔つきの要因を変化させた人物写真の性別を判断させる課題を行った。その結果,成人は髪型に関係なく男性的な顔つきの女性に対する判断成績のみが悪かった。それに対して幼児は,髪型を主な判断手がかりにしており,特に,長髪の女性的な顔つきの男性等に対しては正しく判断できないことが明らかになった。
The effects of verbal instructions on the accuracy of gender discriminations of disguised faces by young children
Sugimra, T. 単著 Journal of Human Environmental Studies Vol.4 1 5 200612 研究論文  幼児を対象とし,髪型と顔つきの要因を変化させた人物写真の性別を判断させる際の言語教示の効果について検討した。その結果,髪型ではなく顔の内部情報に注目して性別を判断するように促す教示はほとんど効果をもたず,幼児は,顔の内部情報を利用することが困難であることが明らかになった。
Longitudinal study of young children's external source-monitoring ability in a real-life event Sugimra, T 単著 Bulletin of Fukuoka University of Education Fukuoka University of Education Vol.57 55 62 200802 研究論文  現実場面におけるソースモニタリング能力が幼児期の1年間でどの程度変化するのかについて,縦断的に実験的検討を行った。その結果,現実場面の出来事の内容を再認する能力は幼児期の1年間において高まるが,誰が何を行ったか等のソースモニタリング能力はほとんど変化しないことが明らかになり,従来の記憶研究結果との差異が考察された。
心理統計における有意確率pにかわる新指標:Sanabria & Killeen (2007) によって提唱された,再現確率prepの有用性と心理教育研究への応用可能性 市原 学・杉村智子・大坪靖直 共著 福岡教育大学紀要
福岡教育大学
57巻 37 47 200802 研究論文 従来の統計的仮説検定(NHST)における有意確率pにかわる新しい指標として,Killeenによって提唱された再現確率prepについて,その概略と,従来の有意確率pとの比較における差異,海外のジャーナルにおけるprepの採用状況について解説した。また, Sanabria & Killeen (2007)の概略を中心に,心理教育研究への応用可能性についても考察した。
29. 保育者評定による社会的行動発達の関連性に関する研究  安藤綾子・杉村智子  共著 福岡教育大学紀要 福岡教育大学 58 89 94 200902 研究論文 幼児を対象として,誤った信念の理解と,保育者評定による生活習慣や社会的行動との関連性を検討した。その結果,4歳児はでは誤信念理解と社会的行動等に関連はみられなかったが5歳児では関連がみられた。これらの結果が,保育者の援助方法との関連から考察された。
学習支援ボランティア活動体験を生かす学生支援プログラムの検討:再考学習とスーパービジョンを中心に 杉村智子・安部順子 共著 福岡教育大学 心理教育相談研究 福岡教育大学 心理教育相談室 13巻 1 8 200903 研究論文 学校で学習支援のボランティア活動を行う学習支援アシスタント学生を支援するためのプログラムとして,再考学習カンファレンスと複数教員によるチームスーパービジョンを中心とした支援技法の実施を試み,その効果と改善点について検討した。その結果,再考学習の場が,活動実践の改善だけではなく子ども理解や学校理解を促進する可能性があること等が示唆された。
Factors affecting source memory: Effects of the amount and source-attribution level of information presented by sources Sugmura, T., & Kondo, A. 共著 Journal of Human Environmental Studies

7 83 88 200912 研究論文 成人を対象とし,情報源記憶(ソースモニタリング)の正確性に及ぼす要因についての実験的検討を行った。その結果,発話者の情報量と,情報の帰属レベルの両方がソースモニタリングの正確さに影響すること,情報の帰属レベルの影響は,判断項目の種類によって異なること等が明らかになった。これらの結果が,情報の関連づけのプロセスの観点から考察された。
Relationship between theory of mind and executive function in young children assessed by class teachers. 
Sugmura, T., & Ando, A.  共著 Bulletin of Fukuoka University of Education
Fukuoka University of Education 58 23 29 201002 研究論文 幼児を対象とし,心の理論における1次的信念と2次的信念の理解と,教師評定による実行機能検査との関連例を検討した。その結果,実行機能の下位過程である,抑制制御,ワーキングメモリ,プランニングと,両方の信念の理解の程度に関連があったが,通常の発達検査と信念理解の関連性はほとんどみられなかった。これらの結果が,より高次の信念理解のスキルの観点から考察された。
大学生を対象とした教育統計技法の理解と指導法に関する研究 大坪靖直・黒川雅幸・松尾剛・笹山郁生・杉村智子 共著 教育実践研究 福岡教育大学教育学部附属教育実践センター 18 113 117 201003 研究論文 大学生における基礎的な教育心理統計と統計資料の読み取り能力を検討するために,基礎的な統計用語の知識度を調査するとともに,2つの課題(クロス集計表に関する読み取り課題とサンプリングバイアス課題)を行った。その結果,統計に関する知識度と,2つの課題の成績との部分的な関連性がしめされた。これらの結果から,教育統計技法に関する授業改善の方法が考察された
学習支援ボランティアにおける学生の学びを促すカンファレンス構造の検討:事後の振り返りフィードバックに注目して 松尾剛・杉村智子 共著 教育実践研究 福岡教育大学教育学部附属教育実践センター  18 119 126 201003 研究論文 学校で学習支援のボランティア活動を行う学習支援アシスタント学生を支援するためのプログラムとして,振り返りレポートの作成とフィードバックの効果について検討した。その結果,振り返りのレポートを作成する過程で,過去の学習支援の体験と関連づけて多様な視点から推論を行う効果が示唆された。
幼児の目撃記憶の発達:顔の再認成績に及ぼす言語供述の影響 杉村智子 単著 発達心理学研究 日本発達心理学会 21 342 352 201012 研究論文 幼児を対象とし,顔などの視覚情報の特徴を言語で表現すると後の記憶成績が低下する現象である,言語隠蔽効果が見られるかどうかを実験的に検討した。その結果,言語化を行わせると記憶成績が低くなる傾向があり言語化の内容についても信憑性が低いことが明らかになった。これらの結果が,言語隠蔽効果が生起するプロセスの観点から考察された。
Eyewitness memory of a real-life event: Recognition accuracy of young children for a disguised face and a bystander.   Sugimura, T.  単著 Journal of Human Environmental Studies 8 181 187 201012 研究論文 幼児を対象とし,現実の出来事を目撃した際に,変装した登場人物の顔や出来事の中では中心的な役割をもたない人物についてどの程度記憶しているかを実験的に検討した。その結果,約3割の幼児が周辺人物の存在を認識しておらず,変装した人物の顔再認率は低かった。これらの結果が,幼児の顔認識能力や注意能力,インタビュー時の質問方法等の観点から考察された。
 Young children's responses to repeated facial identifications: A comparison of one-day and one-month delayed tests.  Sugimura, T.  単著 Bulletin of Fukuoka University of Education  Fukuoka University of Education 60 53 62 201102 研究論文 幼児を対象とし,実際の出来事を目撃させ,人物の写真識別を複数回行わせることが,識別の正確性に及ぼす影響を実験的に検討した。その結果,最初の判断では「わからない」と判断したが2回目では何らかの写真を選択するという反応が多くみられること等が明らかになった。これら結果が,子どもの人物識別方法の観点から考察された。
Difficulty among young children in remembering bystanders: 5- and 6-year-old omission errors in eyewitness memory for a real-life event. Sugimura, T.  単著  Psychology, Crime & Law 17 293 303 201107 研究論文 児と成人を対象にして,日常的な出来事における周辺的な情報の記憶の発達差について実験的に検討した。その結果,子どもは成人と異なり,出来事において主要な役割をもたない周辺人物の存在を記憶していない傾向があること等が明らかになった。これらの結果が,周辺情報をコード化する際のオミッションエラーの観点から考察された。
 Eye-tracking investigation of facial processing in discriminating gender: Developmental differences between young children and adults. 

Sugimura, T.  単著 Journal of Japanese Academy of Facial Studies 11 29 40 201119 研究論文 幼児と成人を対象とし,眼球運動測定装置を用いて,人の顔を知覚して性別判断を行う際に,どの部位に最も注目して判断をおこなっているかについて実験的に検討した。その結果,両者ともに顔の外部特徴(髪型)ではなく顔の内部特徴を注視しているが,幼児は顔の外部特徴に準拠した判断を行っていた。これらの結果から,中心視野で捉えている情報に注目するプロセスに加えて,それと同時にはたらいている周辺視野の不適切な情報を無視する情報処理プロセスの存在が考察された
Accuracy of gender discriminations of disguised faces with cross-gender hairstyle and the understanding of gender constancy in young children.   Sugimura, T.  単著 Bulletin of Fukuoka University of Education Fukuoka University of Education 61 49 55 201202 研究論文 幼児を対象とし,写真識別における性別判断の正確性と,性別概念理解との関連性を実験的に検討した。その結果,髪型の変化は性別には影響しないという概念を獲得していても,顔写真の性別を判断する際には,長い髪の男性を女性と判断するといったように,髪型を推論手がかりにすることで多くの判断を誤ることが明らかになった。これらの結果が,概念的理解と知覚的判断の差異の観点から考察された。
Young children’s difficulty in disregarding information from external features when matching unfamiliar faces Sugimura, T.  単著  Journal of Experimental Child Psychology
116 296 308 201310 研究論文 幼児と成人を対象とし,眼球運動測定装置を用いて,顔の同一性を判断する際に,どの部位に最も注目して判断をおこなっているかについて実験的に検討した。その結果,両者ともに顔の外部特徴(髪型)ではなく顔の内部特徴を注視しており,顔内部のどの部位を長く見るかについても同じような傾向を示した。しかし,子どもの同一性判断は不正確であり,顔の外部特徴(髪型)に準拠した不適切な判断を行っていた。これらの結果から,周辺視野の不適切な情報を無視する情報処理プロセスの重要性が考察された。
Development of facial identification: How do young children process internal and external features?  Sugimura, T.  単著 Bulletin of Fukuoka University of Education Fukuoka University of Education 64 29 36 201502 研究論文 子どもを対象とした顔認識研究のなかで,特に顔の外部特徴(髪型,輪郭)と内部特徴(目,鼻,口,頬,等)の情報処理に焦点をあてた研究のレビューを行い,今後の検討課題について考察を行った。
Developmental differences between young children and adults when processing internal and external information for upright and inverted faces Sugimura, T. 単著 Journal of Human Environmental Studies 13 2 125 134 201512 研究論文 幼児と成人を対象とし,眼球運動測定装置を用いて,正立顔と倒立顔の同一性を判断する際の利用情報の差異について実験的に検討した。その結果,幼児も成人も,正立刺激に対しては顔の内部のみを注視しているが,倒立刺激については,成人は,倒立刺激と比較すると顔の内部への注視時間が増加したのに対して,幼児は顔の外部への注視時間が増加することが明らかになった。
熟達保育者による「気になる子ども」の認識と支援プロセス 杉山成文・松尾剛・杉村智子 共著 福岡教育大学紀要 65 51 59 201602 研究論文 保育場面において気になる子どもに対する,熟達保育者の支援方法の特徴を明らかにするために,幼稚園の3歳児クラスを担任する熟達保育者の気になる子どもへの関わり方に関する言語報告をカテゴリ-分類し,定量的・定性的に分析した。その結果,熟達保育者の認識や支援の特徴として,明確な目的意識に基づいた長期的な時間的展望の中で子どもを理解して出来事を意味づけ,適切な関わり方を柔軟に判断していることが明らかになった。

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