教員紹介データベース


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 基本情報


氏名 杉﨑 貴英
氏名(カナ) スギサキ タカヒデ
氏名(英字) SUGISAKI TAKAHIDE
学部・学科 文学部日本文化学科
職名 准教授
出身学校・専攻 同志社大学文学部文化学科文化史学専攻(現、文化史学科)
出身大学院・研究科 同志社大学大学院文学研究科文化史学専攻
学位・資格 修士(文化史学)
本学での担当科目 古代の美術、文献演習、博物館展示論
研究内容 【日本美術史、日本宗教文化史】
古代・中世の仏像をはじめ、宗教に関わる造形文化を、さまざまなアプローチから研究しています。歴史を背景に作品が浮かび上がり、作品から歴史のひとこまが見えてくるのが魅力です。
シラバス(URL) https://csweb.tezukayama-u.ac.jp/syllabus/campus?func=function.syllabus.ex.search&nendo=2017&k_cd=144401
ひとことメッセージ 奈良大和路で、歴史と文化を学ぶ。その喜びを、一緒に感じましょう。
URL(外部リンク) http://researchmap.jp/sugi-t/

 研究キーワード

研究キーワード
仏教美術,仏像,仏師,奈良,南都,南山城,貞慶,中世,宗教文化,文化財,地域史,越中,立山信仰

 研究分野

研究分野
美術史
思想史
文化財科学・博物館学
日本史

 著書

タイトル 著者 出版社 出版年月 担当区分 担当範囲 概要
『文化史学の挑戦』 笠井昌昭編 思文閣出版 200504 分担執筆 「勧賞譲与による仏師の僧綱位叙任をめぐって」(pp.589〜609) 院政期中央主流仏師において、僧綱位の勧賞譲与がその社会的地位保持・継承の有力な手段であったこと、それはしかし、承久の乱後における政治的変動に起因する王朝的造像の閉幕にともない終焉をみることを論じた。
『立山と帝釈天-女性を救うほとけ-』(特別企画展図録〔展示解説書〕) 富山県[立山博物館]編 富山県[立山博物館] 201310 分担執筆 [各論]「「立山神像」をとらえなおすために-国指定重要文化財「銅造男神立像」への視点-」〔単著〕(pp.36〜43)
[資料]「年表「銅造男神立像」の近現代」〔加藤基樹氏と共編〕(pp.32〜35)
[解説]カラー口絵解説〔加藤基樹氏と共同執筆〕(pp.2〜15)
      
企画展委員として参画し、展覧会主務の加藤基樹氏(同館学芸員)とともに企画構成・準備をおこなった展覧会の図録。2008 年12月・2010 年9 月に口頭発表した研究成果を、地域博物館における展示と刊行物のかたちでアウトプットした。
『越中真言の古刹 芹谷山 千光寺展』図録 千光寺展ワーキンググループ編 千光寺展実行委員会 201410 分担執筆 「千光寺秘仏本尊について」(pp.21〜23) 千光寺本尊の銅造観音菩薩立像(富山県指定文化財)について、その造形的特色や制作年代の問題、本尊の由緒を語る同寺の縁起にみられる法道仙人言説の問題、千光寺という寺号との関係の問題、法道仙人伝承と古代小金銅仏・山林修行者との関わりの問題などについて述べた。
『北陸新幹線開業記念 立山の至宝展』パンフレット 富山県[立山博物館]編 富山県[立山博物館] 201504 分担執筆 「立山の仏教美術」(pp.4〜5) 企画展委員として参画し、展覧会主務の加藤基樹氏(同館学芸員)とともに企画構成・準備をおこなった展覧会の会場で、入館者に無料配布されたパンフレット(全8ページ)。加藤氏とともに全体の編集をおこなった。
『達身寺仏像群調査報告書』〈大手前大学史学研究所研究報告書第15号〉 大手前大学史学研究所編 大手前大学史学研究所 201503 分担執筆 「各像概要」(pp.143〜166)
「達身寺木彫仏群について」(pp.170〜174)
「書誌及び関連年表」(pp.183〜193)ほか
達身寺(兵庫県丹波市氷上町)木彫仏群について、全体を対象とするものとしては約半世紀ぶりの本格的な実査となった調査研究プロジェクトの報告書。同所が文部科学省より採択された私立大学戦略的研究基盤形成支援事業「新情報技術を活用した歴史文化遺産学の多分野横断的な研究拠点の形成」(平成22年度から平成26年度)のテーマのもとで実施された。
『組織論-制作した人々』〈仏教美術論集 第6巻〉 津田徹英編 竹林舎 201606 分担執筆 「峰定寺釈迦如来像造立小考-造立をめぐる人々と信仰背景の構成-」(pp.223〜246) 同書の「モノから浮かび上がるコミュニティ」の部に収録。正治元年(1199)制作の表題像と像内納入品を読み解き、解脱房貞慶を初めとする造立をめぐる人々の構成と、霊山浄土信仰を軸とする信仰背景の構成を浮き彫りにし、さらに造立以後の諸事情と像の伝来について論じた。

 論文

タイトル 著者 単著・共著の別 発行雑誌 発行所 開始ページ 終了ページ 出版年月 掲載種別 概要
「奈良仏師成朝について-興福寺における事績を中心に-」 杉崎貴英 単著 『博物館学年報』 同志社大学博物館学芸員課程 26 12 29 199412 研究論文 卒業論文の一部にもとづく。それまで専論のなかった表題の仏師について、その出自と運慶らとの関係、関連史料の検討、推定作品の検討を行った。
「描かれた仏師-中世における仏師図像とその史料性-」 杉崎貴英 単著 『博物館学年報』 同志社大学博物館学芸員課程 31 21 61 199912 研究論文 中世の絵画史料にみえる仏師の姿について、その目録づくりを行い、あわせてそれらが必ずしも実態を伝えているとは限らないことを論じ、実態描写の指標を剃頭と肌脱ぎに求めた。
「高岡市総持寺千手観音像の近代-南朝顕彰・金剛寺禅恵越中下向説・旧国宝指定-」 杉崎貴英 単著 『博物館学年報』 同志社大学博物館学芸員課程 38 29 89 200703 研究論文 正平8年(1353)の銘をもつ表題の作品(重要文化財)が、戦前の南朝顕彰運動のなかで着目され、河内金剛寺の僧禅恵が越中に下向したとする解釈のもと、旧国宝に指定されるに至った経緯とその美術史学史的・文化財史的状況を論じた。
「木津川市現光寺十一面観音坐像小考-海住山寺・解脱房貞慶・補陀落山浄土信仰・慈心房覚真-」 杉崎貴英 単著 『文化史学』 文化史学会 63 27 53 200711 研究論文 海住山寺が管理する表題作品(重要文化財)について、解脱房貞慶晩年の観音信仰を背景とする造像の可能性を論じ、貞慶を嗣いだ覚真が没する1243年に制作年代の下限を求めた。
「砺波市常福寺阿弥陀如来立像の造立背景に関する一試論-安阿弥様・浄土宗・越中国百万遍勤修人名・徳大寺家領般若野荘-」 杉崎貴英 単著 『日本宗教文化史研究』 日本宗教文化史学会 11 2(通巻22) 69 89 200711 研究論文 快慶晩年の作風を反映する表題作品(重要文化財)の制作を1220年代に求め、玉桂寺蔵(発表当時、現・浄土宗蔵)阿弥陀像(重要文化財)の納入品と地域史的状況を手がかりとして考察、初期浄土宗の越中への普及と、法然・証空に帰依した徳大寺公継の存在、および徳大寺家の庄園経営を背景とした造像としての可能性を論じた。
「臨時的尊像から恒常的尊像へ、そして生身の仏像へ-東大寺二月堂小観音における生身観念の形成とその周辺事情-」 杉崎貴英 単著 『GENESIS 京都造形芸術大学 紀要 2007』 京都造形芸術大学 12 332 348 200810 研究論文 東大寺二月堂の秘仏十一面観音の来歴を追跡、儀礼に伴い臨時的に機能する尊像から、二月堂で恒常的に礼拝される尊像に変化し、「生身の仏像」言説を惹起するに至った経緯を論じた。
「射水市薬勝寺の清凉寺式釈迦如来像をめぐる予備的考察」 杉崎貴英 単著 『富山史壇』 越中史壇会 157 1 18 200812 研究論文 射水市指定文化財の表題作品について、簡易な手段による赤外線撮影をふくむ実査にもとづき再評価し、模刻の忠実度が類品中一際高い作例であり、13世紀前半に遡る可能性を論じ、現所蔵寺院の再興の一環として紀伊国から移入された経緯を論じた。
「日本中世における冥府彫像とその場をめぐる序論的覚書(上)」 杉崎貴英 単著 『GENESIS 京都造形芸術大学 紀要 2008』 京都造形芸術大学 13 243 254 200910 研究論文 これまで通覧されてこなかった、閻魔ほか地獄関係の彫像とそれが安置された場についての基礎的調査研究の一部を述べたもの。上編では「造像史の実態」として作例の通覧を行った。
「石清水八幡宮祐清造立の阿弥陀像と解脱房貞慶─八幡市正法寺(八角院)阿弥陀如来坐像に関する一史料をめぐって─」 杉崎貴英 単著 『文化史学』 文化史学会 65 189 215 200911 研究論文 快慶工房の遺作として近年再評価された表題作品(重要文化財)について、その開眼供養を建暦2年(1212)とする史料に着目し、その信憑性を検討、あわせて祐清と快慶・貞慶との関係を論じた。
「日本中世における冥府彫像とその場をめぐる序論的覚書(下)」 杉崎貴英 単著 『GENESIS 京都造形芸術大学 紀要 2009』 京都造形芸術大学 14 227 243 201010 研究論文 閻魔ほか地獄関係の彫像とそれが安置された場についての基礎的調査研究の一部を述べたもの。下編では「場の実態」として、諸作例の場と造像のあり方の推移について通覧を行った。
「菩提山蓮光房とその周辺-中世前期南都における阿弥陀信仰者の存在状況と解脱房貞慶-」 杉崎貴英 単著 『日本宗教文化史研究』    日本宗教文化史学会 14 2(通巻28) 19 42 201011 研究論文 貞慶の同朋として、一方で法然の弟子としても史料にみえる蓮光房に着目し、その周辺状況を探る作業を通じて、貞慶における阿弥陀信仰者への態度を美術史的関心から再検討した。
「山城国賀茂荘東明寺・越中国雄神荘円満寺と賢昌房忍禅-京都府木津川市常念寺(東明寺旧蔵)仏涅槃図施入銘を出発点として-」 杉崎貴英 単著 『富山史壇』 越中史壇会 164 1 16 201103 研究論文 表題作品(重要文化財)の寛正3年(1463)施入銘ほか諸資料から、中世東明寺が西大寺流の寺院であったことを導き、その再興者忍禅の出身地円満寺が旧地未詳の西大寺末寺にあたる可能性を論じた。
「峰定寺釈迦如来像の研究史-像内納入品・宋風・慶派仏師・俊乗房重源・解脱房貞慶-」 杉崎貴英 単著 『GENESIS 京都造形芸術大学 紀要 2010』 京都造形芸術大学 15 189 212 201110 研究論文 正治元年(1199)制作の表題作品(重要文化財)について、従来不明とされていた像内納入品発見および旧国宝指定の経緯を明らかにした上で、美術史学のみならず宗教史学・国文学にも及ぶ議論の広がりと軌跡を把握、今後の研究を展望した。
「中世の新薬師寺をめぐる信仰と造形-本尊・興福寺・貞慶・春日・香山-」 杉崎貴英 単著 『博物館学年報』 同志社大学博物館学芸員課程 44 40 86 201303 研究論文 従来なされてこなかった中世新薬師寺の様相について、本尊への信仰や興福寺の関与、興福寺出身の学僧貞慶による復興、春日信仰との関わり、草創の地をめぐる信仰の変化などのトピックから、総合的に論じた。
「峰定寺阿弥陀三尊像の伝来をめぐって-水無瀬御影堂旧在の後鳥羽院関係仏か-」 杉崎貴英 単著 『日本宗教文化史研究』  日本宗教文化史学会 17 1(通巻33) 35 54 201305 研究論文 快慶派の仏師が制作した表題の像が、明治維新まで後鳥羽院をまつる水無瀬神宮(大阪府島本町、旧称・水無瀬御影堂)に伝世していたことを論証し、後鳥羽院追善供養仏として造立された可能性が高いことを論じた。
「仏師運慶建立の私堂 地蔵十輪院をめぐる再検討-六波羅蜜寺地蔵菩薩坐像の伝来問題に関連して-」 杉崎貴英 単著 『GENESIS 京都造形芸術大学紀要2012』   京都造形芸術大学 17 166 181 201311 研究論文 慶派仏師研究の一環として、彼ら自身の信仰の様相を物語る好例として運慶建立の私堂とその後について関連史料の基礎的再検討を行った。あわせて運慶作品の可能性が高い表題像について、その伝来経緯を検討し、その遺仏の可能性が高いことを確認した。
「浄土宗(玉桂寺旧蔵)阿弥陀如来像とその像内納入品の研究のために-関連書誌および結縁交名比定・論及一覧-」 杉崎貴英 単著 『GENESIS 京都造形芸術大学紀要2013』    京都造形芸術大学 18 181 194 201411 速報,短報,研究ノート等(大学,研究機関紀要) 表題の像は、建暦2年(1212)正月に入滅した法然の一周忌を期し、高弟・源智の発願により造立された快慶派の作品である。1974年に存在が確認され、1979年に像内納入品が発見されて以来なされてきた、研究/言及の総覧を試みた。また、納入品に記名される「数万人」のうち、従来の研究で特定人物に比定され、あるいは何らかの言及がされてきたものにつき一覧化した。
「解脱房貞慶の影響下の造像に関する拾穂三題―峰定寺釈迦像・福智院地蔵像・興福寺菩提院旧在釈迦像―」 杉崎貴英 単著 『奈良学研究』  帝塚山大学奈良学総合文化研究所 17 45 62 201501 速報,短報,研究ノート等(大学,研究機関紀要) 副題に掲げた各像に関し次のことを述べた。(1)貞慶が結縁した峰定寺像の像内納入品の発見年代と納入状況に関する既往の理解の補完、(2)貞慶在世中に造立された福智院像における貞慶撰『地蔵講式』の影響、(3)笠置寺般若台本尊との伝えがあった興福寺菩提院旧在釈迦像の実際の制作年代と像容・背景。
「井波・浄蓮寺の阿弥陀如来坐像について」 杉崎貴英 単著 『富山史壇』 越中史壇会 178 43 61 201512 速報,短報,研究ノート等(学術雑誌) 新出の表題像は浄蓮寺(南砺市井波、浄土宗)本尊で、平安後期(12世紀)の制作にかかることを確認し、その原所在としては、近隣に瑞泉寺(真宗大谷派)が創建される以前に存在が知られる、廃滅した天台の山林寺院群を有力な候補として提示した。あわせて本論の附として、浄蓮寺所蔵の木造薬師如来立像およびその縁起を、近世の霊験仏信仰の一例としてとりあげ、縁起の翻刻をおこなった。
「若王寺智証大師像と狛千光眼寺-中世南山城南部地域における天台寺門の痕跡をめぐって-」 杉崎貴英 単著 『奈良学研究』 帝塚山大学奈良学総合文化研究所 18 55 75 201602 研究論文 中世南都文化圏の周縁部にあたる京都府精華町に伝世した表題像について、その原所在が中世史料に散見する「狛千光眼寺」に求めうることを論じ、あわせて千光眼寺の様相と、中世南山城南部地域における天台寺門関係の史料と文化財を可能な限り探索し提示した。
「仏師が登場する中世の霊験仏縁起をめぐって」 杉崎貴英 単著 『日本宗教文化史研究』 日本宗教文化史学会 20 1(通巻39) 69 87 201605 研究論文 中世における霊験仏の縁起について、その成り立ちの観点からみて4つの類型があることを指摘し概観した上で、仏師が登場する矢田地蔵縁起・穴太寺縁起・長谷寺縁起・壬生地蔵縁起・?焼阿弥陀縁起について考察し、とくに後3者に認められる特色と意義を論じた。
「松尾大社三神像ノート-研究史を中心に-」 杉崎貴英 単著 『日本文化史研究』 帝塚山大学奈良学総合文化研究所 47 37 58 201603 速報,短報,研究ノート等(大学,研究機関紀要) 初期神像彫刻の代表的作例として名高い表題作(国指定重要文化財)について、その基礎的理解と関連史料を確認した上で、戦前以来の研究史の展開を追跡し、主神たる老相の男神像の性格と表現の理解について述べた。
「神護寺板彫弘法大師像と土佐金剛頂寺-「楠洞御影」の言説と模刻と-」 杉崎貴英 単著 『文化学年報』 同志社大学文化学会 65 373 398 201603 研究論文 いま神護寺大師堂に本尊として安置される、正安4年(1302)造立の表題像(国指定重要文化財)の関係史料を検討し、鎌倉時代に弘法大師伝において物語られ、弘法大師伝絵巻諸本に描写された、土佐金剛頂寺のクスノキの立木仏(「形代」「楠洞御影」)の模刻を意図したものであることを指摘した。
「越中富山における宗達派作品の存在状況をめぐって-「俵屋」「伊年」作品に関する文献上の所見を手がかりに-」 杉崎貴英 単著 『富山史壇』 越中史壇会 180 1 20 201607 研究論文 富山県域(旧越中国)における宗達派作品の存在状況について、あえて文献上の所見のみを手がかりとし、現在から17世紀まで段階的に遡行してゆく手順で確認をおこなった。またその結果をふまえて、加越能地域の宗達派作品の受容に関して普及してきた「嫁入道具」言説の問題と、未解明な部分の多い「俵屋」末流の問題について補説した。
「解脱房貞慶と仏師快慶」 杉崎貴英 単著 『日本宗教文化史研究』 日本宗教文化史学会 20 2(通巻40) 4 23 201612 研究論文 仏師快慶(?〜1227以前)の事蹟に関して従来注意されてきた高僧との関係のうち、解脱房貞慶(1155〜1213)との関係を論じたもの。とくに「一針薬師笠石仏」(奈良県三郷町)に関する近年の新説に吟味を加えたほか、新たな接点の可能性と、貞慶・快慶両者の没後の動向との関連性について考察した。
「奈良仏師成朝の訴えを読む」 杉崎貴英 単著 『奈良学研究』 帝塚山大学奈良学総合文化研究所 19 57 91 201702 研究論文 南都復興期における造仏界の状況を考える上でしばしば言及されてきた、奈良仏師の成朝(生没年未詳)が自らの権利を主張した二度の訴えについて論じた。また、第二の訴えを伝える申文に関して、中世前期の仏師自らが差し出した文書の集成をおこなった。
「高岡市 等覚山蓮華寺ノート-本尊十一面観音立像と中世の寺史に関する所伝をめぐって-」
杉崎貴英 単著 『富山史壇』 越中史壇会 182 37 58 201702 速報,短報,研究ノート等(学術雑誌) 越中国分尼寺の旧跡である可能性がかつて説かれ、現在は否定的な見方が強い表題の寺院を、中世寺院の後裔としてとらえ直すための視点提示を意図したもの。本尊(県指定文化財)については天冠台に着目して制作時期を13世紀第2四半期に求めた上で、近世の地誌や縁起にみえる中世関係の所伝を分析し、延慶2年(1333)という中興年が何らかの史実を反映する可能性、中世には律宗寺院あるいは国分尼寺であった可能性を推測した。
「慈光寺伝来《大般若波羅蜜多経》各巻の消息と文献目録稿-貞観十三年「安倍小水麻呂願経」の分散と享受、あるいは生命誌の把握のために-」 杉崎貴英 単著 『帝塚山大学文学部紀要』 帝塚山大学文学部 38 1(96) 33(64) 201701 速報,短報,研究ノート等(大学,研究機関紀要) 慈光寺(埼玉県ときがわ町〔旧都幾川村〕)に伝来し、152巻が同時の所蔵として国指定重要文化財となっている表題の古写経について、既に江戸時代にはじまっていた残巻や断簡の分散を追跡した結果を、一覧のかたちで提示したもの。
「京都・仲源寺千手観音坐像の原所在をめぐって-東山鷲尾金山院千手堂本尊像か-」 杉崎貴英 単著 『日本文化史研究』 帝塚山大学奈良学総合文化研究所 48 17 46 201703 研究論文 仲源寺(京都市東山区)観音堂本尊の表題像について、従来なされてこなかった来歴の検討をおこない、現在の高台寺付近にあった四条家の山荘兼寺院である金山院(金仙院・金山寺とも)の主要堂宇であった「千手堂」の本尊として、寿永元年(1182)に藤原隆季を願主として堂とともに供養された丈六仏にあたる可能性を論じた。

 MISC

タイトル 著者 単著・共著の別 発行雑誌 発行所 開始ページ 終了ページ 出版年月 掲載種別 概要
「現存社寺縁起絵簡明目録(上)」 社寺縁起絵研究会編 共著 『國書逸文研究』 國書逸文研究会 29 61 104 199610 総説・解説(学術雑誌) 同研究会のメンバーとして行った中世社寺縁起絵に伴う詞書等テキスト輪読の成果のうち、各作品の概要をメンバーの分担執筆でまとめたもの。
[担当項目]「江島縁起絵」「大山寺縁起絵」「観興寺縁起絵」
「現存社寺縁起絵簡明目録(下)」 社寺縁起絵研究会編 共著 『國書逸文研究』 國書逸文研究会 30 151 201 199710 総説・解説(学術雑誌) 同研究会のメンバーとして行った中世社寺縁起絵に伴う詞書等テキスト輪読の成果のうち、各作品の概要をメンバーの分担執筆でまとめたもの。
[担当項目]「善恵上人絵」「天地院縁起絵」「執金剛神縁起絵」「東大寺縁起絵」「東大寺縁起絵詞」「東大寺大仏縁起絵」「東大寺八幡宮縁起絵」「二月堂縁起絵」「日光山縁起絵」「長谷寺縁起絵」「頬焼阿弥陀縁起絵」
「児童書でふれる美術史/美術館学」(文献案内) 杉崎貴英 単著 『季報芸術学』  京都造形芸術大学通信教育部芸術学研究室 15・16 200111 書評,文献紹介等 通信教育部芸術学科芸術学コースの学生を対象に編集・送付されていた季報に寄稿したうちの一つで、学習のための文献案内を意図したもの。
http://salsa.sakura.ne.jp/lo_gai_saber/archives.php?aid=200408250007
「高山寺方便智院伝来『上人御草等』(抄)-解脱房貞慶関係史料の紹介と翻刻-」 杉崎貴英 単著 『博物館学年報』 同志社大学博物館学芸員課程 33 57 95 200112 速報,短報,研究ノート等(大学,研究機関紀要) 鎌倉前期の高僧貞慶に関わる造形活動についての調査研究の一環として、花園大学図書館今津文庫所蔵の未公刊史料を翻刻し、解題を付した。
「峰定寺釈迦如来像の造立背景をめぐる諸問題」(発表要旨) 杉崎貴英 単著 『美術史』  美術史学会 51 2(通巻152) 310 311 200211 研究発表要旨(全国大会,その他学術会議) 正治元年(1199)制作の表題の作品について、像内納入品から制作背景を考察、解脱房貞慶を信仰上の指導者とする集団が、貞慶の鼓吹した霊山浄土往生信仰により造像したことを論じた。
「ガラスケースのある展示空間に取り組む-「博物館展示実習」から-」 杉崎貴英 単著 『年報』2004年度 京都嵯峨芸術大学附属博物館 16 17 200603 速報,短報,研究ノート等(大学,研究機関紀要) 同大学での「博物館実習」担当者として執筆。ガラスケースのある展示施設での実習の意義、芸術系大学における制作系の学生がそれにとりくむ意義について私見を述べた。
「東大寺の鯖の木と菩提樹-『南無阿弥陀仏作善集』の一節から-」 杉崎貴英 単著 『Kabunken News Letter』 池坊短期大学華道文化研究所 4 3 7 200809 速報,短報,研究ノート等(学術雑誌) 俊乗房重源の業績目録『南無阿弥陀仏作善集』の一節に関し、東大寺大仏殿前に存した伝説の霊樹「鯖の木」と、その焼亡後に植えられた栄西請来の菩提樹とに関わる、言説と造形作品を考察した。
「現光寺十一面観音坐像の造立背景をめぐって」 杉崎貴英 単著 海住山寺ホームページ『解脱上人寄稿集』 海住山寺(京都府木津川市) 11 200903 その他記事 同寺が管理する寺院所在の表題作品(重要文化財)について、既発表論文(2007年11月発行)の内容をダイジェストの上、若干の補足をくわえた。
「富山県外所在の中世彫刻銘文にみえる「越中」二題-七尾市海門寺千手観音像と磐田市西光寺薬師如来像-」 杉崎貴英 単著 『富山史壇』 越中史壇会 160 64 74 200912 速報,短報,研究ノート等(学術雑誌) 既紹介作品ながら富山県地域史研究では認識・活用されてこなかった、保元3年(1158)造像銘・応永16年(1409)修理銘を有する表題作品をとりあげ、その解釈について私見を述べた。
「富山県域における中世宗教美術の研究展望」(発表要旨) 杉崎貴英 単著 『富山史壇』   越中史壇会 160 78 80 200912 研究発表要旨(全国大会,その他学術会議) 富山県域における中世宗教美術の研究略史と発表者自身の成果を述べ、今後の課題を提示した。また、富山市水橋小出の大通寺(曹洞宗)所在の木彫像3躯について、作品実査をもとに14世紀末の院派仏師作品と論じた。
「石崎光瑤と若冲・琳派」 杉崎貴英 単著 『北日本新聞』  北日本新聞社 12 12 201005 その他記事 2010.5.8朝刊文化欄。富山県水墨美術館で開催された「細見コレクション 若冲・琳派と雅の世界」展にちなみ、富山県出身の日本画家と若冲・琳派との関わりを論じた。
「海住山寺蔵《法華経曼荼羅》探索ノート」 杉崎貴英 単著 『芸術学研究』 京都造形芸術大学通信教育部芸術学研究室 3 137 168    201009 速報,短報,研究ノート等(大学,研究機関紀要) 通信教育部の副教材としての同誌の性格に鑑み、表題作品(重要文化財)に対する探究を、実際のプロセスに沿って叙述したもの。論述中では主題を再検討し、当初の呼称が「霊鷲山図」であった可能性を指摘した。
「蓮の実を用いた祈りのかたち-数珠・副葬・像内納入品-」 杉崎貴英 単著 『Kabunken News Letter』 池坊短期大学華道文化研究所 6 7 13 201203 速報,短報,研究ノート等(学術雑誌) 仏教にゆかり深い蓮を、モチーフとしてではなく造形の素材として用いた事例を、奈良時代から南北朝時代にかけての美術作品と史料に求め、それぞれの実態(正倉院宝物の数珠、中尊寺金色堂の藤原泰衡の首級への副葬、運慶作品および西大寺流関係の像内納入品に数例をみる蓮実製舎利容器など)と思想的背景を論じた。
「貞慶上人をめぐる霊山浄土信仰の造形」 杉崎貴英 単著 海住山寺ホームページ『解脱上人寄稿集』 海住山寺(京都府木津川市) 51 201204 その他記事 奈良国立博物館で開催される特別展「解脱上人貞慶─鎌倉仏教の本流─」(4/7〜5/27)にちなみ、いくつかの出陳作品をとりあげつつ、その造形と背景について論じた。
「貞慶上人没後の造像にみるその遺響-興福寺食堂千手観音像の場合-」 杉崎貴英 単著 海住山寺ホームページ『解脱上人寄稿集』 海住山寺(京都府木津川市) 53 201204 その他記事 奈良国立博物館で開催される特別展「解脱上人貞慶─鎌倉仏教の本流─」(4/7〜5/27)にちなみ、貞慶ゆかりの興福寺国宝館に所在する表題作品(国宝)の像内に貞慶の遺文が墨書されていることを新たに指摘し、その意義と制作背景について論じた。
「貞慶上人と石清水八幡宮の丈六阿弥陀像」 杉崎貴英 単著 海住山寺ホームページ『解脱上人寄稿集』 海住山寺(京都府木津川市) 52 201204 その他記事 奈良国立博物館で開催される特別展「解脱上人貞慶─鎌倉仏教の本流─」(4/7〜5/27)にちなみ、既発表論文(2009年11月発行)の内容をダイジェスト及び再構成し、若干の補足をくわえた。
「達身寺木彫仏群について」 杉崎貴英 単著 『平成24年度 講座「丹波学」講義録』 (公財)兵庫丹波の森協会 丹波の森公苑 文化振興部 12 16 201303 講演資料等(セミナー,チュートリアル,講習,講義他) 平安時代の兜跋毘沙門天像が集中して伝世することで知られる達身寺(丹波市氷上町)の木彫仏群について、主催者(丹波の森公苑)の依頼を承けておこなった現地講座に関わるもの。ただし当日の講座では時間の短縮など諸般の制約が発生したため、講義では取り上げなかった話題も含めて新たに原稿を執筆した。
「中世越中の宗教文化に関わる資料拾遺─富山県外所在・転出の在銘作例を中心に─」 杉崎貴英 単著 『富山史壇』  越中史壇会 171 48 63 201307 速報,短報,研究ノート等(学術雑誌) 『富山県史』史料編中世に未収の史資料のうち宗教文化に関わるものを対象として、既往の理解を更新すべきもの、従来富山県下の地域史研究で知られてこなかったものをとりあげ、概要情報の共有化をはかり、かつ解釈の視点や要検討課題を提示することを意図して集成をはかった。
「立山博物館「銅造男神立像」に寄せて」 杉崎貴英 単著 『北日本新聞』 北日本新聞社 13 13 201310 その他記事 2013.10.30朝刊文化欄。企画展委員をつとめた富山県[立山博物館]の特別企画展「立山と帝釈天」に際し、展示の中心となる表題の作品について、調査研究の経緯と成果を一般向けに述べた。
「細見美術館蔵「東寺食堂千手事」(嘉禄三年成賢注進状)をめぐって」 杉崎貴英 単著 『日本宗教文化史研究』 日本宗教文化史学会 18 1(通巻35) 62 75 201406 速報,短報,研究ノート等(学術雑誌) 細見美術館に「東寺古文書」の名称で所蔵される3点の中世文書について、表題の1点を中心にその素性を検討し、中世東寺の寺誌『東宝記』増補過程で参照・引用がなされた原史料であること、3点とも醍醐寺地蔵院の文書聖教に本来は帰属していたことなどを明らかにした。

 講演・口頭発表等

タイトル 講演者 単著・共著の別 会議名 開催年月日 主催者 開催地 概要
「大仏師職の成立時期について」 杉崎貴英 単独 文化史学会大会 19991204 文化史学会 同志社大学 修士論文の一部にもとづく。鎌倉時代彫刻史/仏師研究上の問題として、ある寺院での造仏に関わる権益たる大仏師職が萌芽する段階を仏師成朝に、確立する段階を仏師湛慶に求めた。
「峰定寺釈迦如来像の造立背景をめぐる諸問題」 杉崎貴英 単独 美術史学会西支部例会 20010915 美術史学会西支部 奈良国立博物館 正治元年(1199)制作の表題の作品について、像内納入品から制作背景を考察、解脱房貞慶を信仰上の指導者とする集団が、貞慶の鼓吹した霊山浄土往生信仰により造像したことを論じた。
「祇園社の書-神号軸を中心に-」 杉崎貴英 単独 平成14年度 八坂神社文化セミナー 20021018 八坂神社 八坂神社常磐新殿 八坂神社所蔵(寄進されたものを含む)の神号軸を中心に、その諸相を解説し、あわせて神仏の名号を懸けて礼拝する文化のなりたちとひろがりについて講述した。あわせて副次的な話題として、八坂神社(祇園社)が頒布していた牛玉宝印とその機能について講述した。
「加茂町・現光寺の十一面観音坐像をめぐって」 杉崎貴英 単独 文化史学会大会 20051203 文化史学会 同志社大学 海住山寺が管理する表題作品(重要文化財)について、制作年代と制作背景の考察を論じた。
「宝菩提院の仏像-国宝菩薩半跏像を中心に-」 杉崎貴英 単独 向日市文化資料館歴史講座「宝菩提院の歴史と美術」   20060219 向日市文化資料館 向日市文化資料館 かつて向日市内かつ長岡京の京域内にあった古刹、宝菩提院(現、京都市西京区)に伝世した仏像について、とくに国宝の菩薩半跏像の造形と性格について、最近の研究をふまえつつ講述した。あわせて、同館友の会有志により往時の宝菩提院のジオラマ製作が進んでいたことに鑑み、向日市内に存した当時の様子を伝える記事や関係書誌情報を提示した。
「砺波・常福寺の阿弥陀如来立像をめぐって」 杉崎貴英 単独 美術史学会西支部例会 20060318 美術史学会西支部 キャンパスプラザ京都 砺波市常福寺本尊の表題作品(重要文化財)について、制作年代と制作背景の考察を論じた。
「住吉信仰と造形-住吉絵について(一):住吉の神の姿-」 杉崎貴英 単独 住吉大社 平成19年度 住吉セミナー「住吉の信仰と芸術」第4回 20070625 住吉大社 住吉大社吉祥殿  住吉大社に関わる造形作品のうち、住吉の神の姿をあらわした作品を集成し、その諸相と背景について講述した。
「住吉信仰と造形-住吉絵について(二):住吉の神域の姿-」 杉崎貴英 単独 住吉大社 平成19年度 住吉セミナー「住吉の信仰と芸術」第5回 20070723 住吉大社 住吉大社吉祥殿  住吉大社に関わる造形作品のうち、住吉の神域の姿をあらわしたものを対象に、歌枕としての松・浜のモチーフの伝統や、太鼓橋モチーフの出現・浸透などについて講述した。
「〈立山神像〉再考-富山県[立山博物館]銅造男神立像の尊名と性格をめぐって-」 杉崎貴英 単独 文化史学会大会       20081206 文化史学会 同志社大学 寛喜2年(1230)在銘の表題作品(重要文化財)を検討、定着してきた「立山神像」の呼称と銘文の理解を見直し、立山の山頂を場とする、如法経信仰をも背景とした帝釈天造像であることを論じた。
「函南町に遺された「祈りの造形」への視点」 杉崎貴英 単独 函南町歴史研究会総会    20090411 函南町歴史研究会 函南町ふれあいセンター(静岡県函南町) 同町桑原区有の薬師堂に伝世した仏像群(現、かんなみ仏の里美術館に収蔵・展示)を中心に、指定・未指定を問わず、信仰に関わる文化財の諸相を概観し、あわせていくつかの新知見や要検討課題を提示した。
「富山県域における中世宗教美術の研究展望」 杉崎貴英 単独 越中史壇会研究発表大会 20090830 越中史壇会 富山県教育文化会館 富山県域における中世宗教美術の研究略史と発表者自身の成果を述べ、今後の課題を提示した。また、富山市水橋小出の大通寺(曹洞宗)所在の木彫像3躯について、作品実査をもとに14世紀末の院派仏師作品と論じた。
「中世における帝釈天の造形・信仰・場をめぐって-富山県[立山博物館]銅造男神立像への視点-」 杉崎貴英 単独 日本宗教文化史学会研究例会 20100925 日本宗教文化史学会 同志社大学 これまで専論をみていない、日本中世における帝釈天の造形・信仰・場の問題を諸事例から通観し、それにより導かれた視点のもと、寛喜2年(1230)在銘の表題作品(重要文化財)の性格を論じた。
「中世日本の仏像への視点」 杉崎貴英 単独 大谷大学歴史学科新入生歓迎講演会 20110512 大谷大学歴史学科 大谷大学 日本中世の仏像について、仏師の実像、像内納入品、「生身」信仰などの視点から講述した。
「大門寺の仏像と縁起-秘仏本尊如意輪観音像をめぐって-」 杉崎貴英 単独 茨木市立文化財資料館 平成23年度 郷土史講座 第5回 20111119 茨木市立文化財資料館 茨木市立文化財資料館 同市内の真言宗の古刹、大門寺の秘仏本尊如意輪観音像を対象に、その特色や年代、信仰的背景について、縁起の内容と関わらせながら講述した。
「戦国の祈りのかたち-仏像・経典・銘文に偲ぶ-」 杉崎貴英 単独 箕面市東生涯学習センター 大阪青山大学・大阪青山短期大学連携講座「天下統一〜信長と戦国の武将たち〜」第2回(於:箕面市東生涯学習センター)    20111125 大阪青山大学・大阪青山短期大学 箕面市東生涯学習センター 大阪青山歴史文学博物館で開催中であった「天下統一〜信長と戦国の武将たち〜」展にちなみ、著名な戦国武将が信仰した古仏や、大河ドラマの登場人物ゆかりの写経(同館所蔵)、また裁断橋(名古屋市)擬宝珠銘文などをとりあげ、造形文化に表出した戦国時代の信仰の諸相について講述した。
「開成皇子と役行者-高槻ゆかりの、伝説の山林修行者たち-」 杉崎貴英 単独 しろあと歴史館講座「シリーズ高槻人物伝〈1〉」第1回 20111213 高槻市立しろあと歴史館 高槻市立しろあと歴史館 同市内山間部にある古刹、本山寺・神峯山寺などに伝承をのこす開成皇子と役行者について、ひろく北摂地域の伝承の場とそこに伝世する古仏と関わらせながら講述した。
「快慶-解脱上人貞慶との関わりを中心に-」 杉崎貴英 単独 県立機関活用講座「奈良ゆかりの仏像・仏画〜特別展「解脱上人貞慶」に寄せて」第3回    20120630 神奈川県立金沢文庫 神奈川県立金沢文庫 仏師快慶について、解脱房貞慶との関係、東国との関係を中心に講述した。また、宇都宮氏が造立し貞慶が供養時の文を制作した阿弥陀像が、快慶派の手になるものであった可能性を新たに提示した。
「中世の霊験仏縁起と仏像制作者の介在-長谷寺縁起・頬焼阿弥陀縁起を中心に-」 杉崎貴英 単独 日本宗教文化史学会 第17回大会 20130622 日本宗教文化史学会 京都女子大学 近年、仏像史をはじめ宗教文化史研究の諸領域で議論が盛んな霊験仏について、中世におけるその縁起類に専業の仏師が登場することがきわめて少ないことを指摘、その視点から長谷寺縁起・頬焼阿弥陀縁起の、霊験仏縁起展開史上の画期的意義について論じた。
「達身寺仏像群の三次元計測調査」 ○岡本篤志、田川新一朗、杉崎貴英 共同 文化財保存修復学会 第35回大会       20130721 文化財保存修復学会 東北大学川内キャンパス 岡本篤志氏(大手前大学史学研究所)を研究代表者とする共同研究による。達身寺(兵庫県丹波市)に残る平安期の木彫仏群を対象におこなってきた、三次元計測を主軸とする調査研究の成果発表。
「帝釈寺秘仏本尊、帝釈天像をめぐって」 杉崎貴英 単独 帝釈寺晋退山式記念講演会 20140412 帝釈寺 帝釈寺(兵庫県香美町香住)本堂 正安3年(1301)の像内墨書銘をもつ帝釈寺秘仏本尊(兵庫県指定文化財)の開扉に際して、富山県[立山博物館]保管の「銅造男神立像」(帝釈天像)と対照させながら、性格や信仰背景について講述した。前年(2013年)秋に企画展委員をつとめた「立山と帝釈天」展に、同寺の文化財が借用展示されたことが機縁となったものである。
「橘寺-美術編
──それからの橘寺をたどる──」
杉﨑貴英 単独 帝塚山大学・古都飛鳥保存財団連携イベント 公開講座&ウォーク 20140927 飛鳥保存財団 祝戸荘(奈良県明日香村) 当日午後の現地見学に先立ち「歴史編」(鷺森浩幸教授)・「考古編」(清水昭博准教授)につづいて担当した。出土した塑像・せん仏をとりあげたのち、平安時代の動向と仏像の転出、聖徳太子勝鬘経講讃の霊地としての説話の形成とその造形化、尊像などの現存する文化財について講述した。
「正倉院展へのいざない-今秋の出陳宝物にちなんで-」 杉崎貴英 単独 公開講座「奈良学への招待ⅩⅢ〜奈良の寺々と文化財〜」第1回 20141025 帝塚山大学奈良学総合文化研究所 帝塚山大学 東生駒キャンパス 奈良国立博物館で開催される「第66回 正倉院展」(10/24〜11/12)の開幕にちなんで、今秋に出陳される宝物のなかから伎楽面《崑崙》《酔胡従》や《鳥毛立女屏風》などをピックアップし、一般向けに見どころを講述した。
「千光寺秘仏本尊をめぐって-法道伝承のひろがりのなかで-」 杉崎貴英 単独 「越中真言の古刹 芹谷山 千光寺展」記念講演会 20141115 砺波市美術館(富山県砺波市) 砺波市美術館(富山県砺波市) 同展には非出陳であった千光寺本尊の銅造観音菩薩立像(富山県指定文化財)について、その造形的特色や制作年代の問題、本尊の由緒を語る同寺の縁起にみられる法道仙人言説の問題、千光寺という寺号との関係の問題、法道仙人伝承と古代小金銅仏・山林修行者との関わりの問題などについて、一般向けに講述した。
「閻魔さんの居場所-地獄をあらわす彫像の「場」とは?-」 杉﨑貴英 単独 帝塚山大学共催講座(一日・短期講習会) 20151011 近鉄文化サロン阿倍野・帝塚山大学 近鉄文化サロン阿倍野(大阪市天王寺区) 中世の冥府彫像について論じた研究成果(杉崎2009・2010、『京都造形芸術大学紀要』13・14)にもとづき、京都の宝積寺・六波羅蜜寺・六道珍皇寺、奈良の白毫寺・金剛山寺(矢田寺)、鎌倉の円応寺、尾張熱田の裁断橋たもとの姥堂、立山山麓の閻魔堂などの例をとりあげながら、地獄関係の彫刻とその場の意味について、一般向けに講述した。
「川原寺-美術編
──残された平安仏・埋もれた白鳳仏──」
杉﨑貴英 単独 帝塚山大学・古都飛鳥保存財団連携イベント 公開講座&ウォーク 20150926 飛鳥保存財団 祝戸荘(奈良県明日香村) 当日午後の現地見学に先立ち「歴史編」(鷺森浩幸教授)・「考古編」(清水昭博教授)につづいて担当した。いま川原寺で拝観できる平安前期の木彫仏と、戦後の発掘によって見出された塑像・せん仏について、最近の研究状況をとりあげつつ講述した。
「砺波の仏像をさぐる-千光寺の秘仏と、常福寺の阿弥陀如来-」 杉崎貴英 単独 文化財サポーター養成講座(公開講座) 20151129 砺波市教育委員会 となみ散居村ミュージアム(富山県砺波市) 砺波市内の仏像彫刻のうちでも、とくに注目すべき文化財として、千光寺の秘仏本尊銅造観音菩薩立像(白鳳/奈良時代、県指定文化財)と常福寺本尊木造阿弥陀如来立像(鎌倉時代〔快慶派〕、国指定重要文化財〔旧国宝〕)をとりあげ、既発表の内容にもとづき一般向けに講述した。
「長谷寺本尊十一面観音の「誕生」と「再生」-造像の物語と、焼亡・復興の軌跡をめぐって-」 杉崎貴英 単独 帝塚山大学奈良学総合文化研究所公開講座「名品・名作誕生ⅩⅢ」 20160213 帝塚山大学奈良学総合文化研究所 帝塚山大学 東生駒キャンパス あべのハルカス美術館の特別展「長谷寺の名宝と十一面観音の信仰」(2/6〜3/27)の開幕にもちなみ、(1)長谷寺縁起とその絵巻にみえる、造像までの物語、(2)長谷寺の史実にたどる、焼亡と復興の軌跡、(3)長谷観音信仰のひろがりと、それを偲ばせる文化財、の3つについて講述した。
「大和におわす閻魔さん-地獄の造形とその居場所-」 杉崎貴英 単独 奈良シニア大学 第二期 一般教養講座授業 平成28年度1学期 20160602 奈良シニア大学 きらっ都・奈良(奈良市:奈良もちいどのセンター街)3階研修室 地獄にちなむ彫像の作例とそれが安置された場所の性格・意味について、奈良大和路の事例を中心にさまざまなタイプがあることを論じ、白毫寺(奈良市)にある閻魔王坐像(国指定重要文化財)その他の鎌倉時代の諸像に希有な意義が見出せることを指摘した。
「解脱房貞慶と仏師快慶」 杉崎貴英 単独 日本宗教文化史学会20周年記念大会 20160625 日本宗教文化史学会 同志社大学 仏師快慶についてかねてより重視されてきた「高僧との関わり」のうち、解脱房貞慶との接点/関係について、自身の成果を含めて近年相次いだ諸見解を含めて総合的検討をおこない、2013年11月に新聞報道等で大きな話題となった奈良県三郷町所在「一針薬師笠石仏」の理解の見直しも試みた。
「安田靫彦筆《夢殿》に描かれた錫杖をめぐって-明治末・大正初期における歴史画と考古学、その一断章-」 杉崎貴英 単独 文化史学会大会 20101204 文化史学会 同志社大学 歴史画で知られる日本画家・安田靫彦(1884〜1978)の初期の代表作として名高い表題作(大正元年〔1912〕)の画中に描かれた錫杖が、明治40 年の陸地測量部による剱岳の「初登頂」において発見された銅製錫杖頭(国指定重要文化財、富山県[立山博物館]蔵)を典拠としていることを指摘、表題作の成立に新たな理解を補足し、あわせて当期の歴史画制作と「考古学」との交差の様相を論じた。
「豊浦寺-美術編 -「仏法最初の金銅仏」と「難波の堀江」、その伝説・旧跡・絵画-」 杉崎貴英 単独 帝塚山大学・古都飛鳥保存財団連携イベント 公開講座&ウォーク 20160924 飛鳥保存財団 健康福祉センター「たちばな」(奈良県明日香村) 当日午後の現地見学に先立ち「歴史編」(鷺森浩幸教授)・「考古編」(清水昭博教授)につづいて担当した。豊浦寺の傍らにある「難波(なんば)池」「すすぎの滝」の伝承にちなみ、中世絵画(聖徳太子絵伝・善光寺如来絵伝の諸本)にみられる豊浦寺破却と難波堀江への仏像投棄の描写を紹介した上で、「難波堀江」の場所を飛鳥だとする説が鎌倉末期から散見することにスポットを当て、絵解きとの関係や、近世における大阪和光寺の創建、難波池からの金銅仏発見にふれつつ講述した。
「白山信仰と越前町の仏像-かみ・ほとけ・みやこ-」 杉崎貴英 単独 泰澄・白山開山1300年記念連続講演会
(第2回 越知山信仰を中心に)講演会4
20161009 越前町教育委員会 織田コミュニティセンター(福井県越前町)多目的ホール 越前五山の一つ、泰澄ゆかりの越知山をのぞむ越前町内所在の平安時代彫刻、とくに八坂神社の十一面女神像・大谷寺の越知山三所権現本地仏像などにスポットを当て、あわせて全国各地の白山信仰に関わる中世彫刻もとりあげつつ講述した。
「春日曼荼羅の世界〜神と仏の風景を読む〜」 杉崎貴英 単独 奈良シニア大学 一般教養講座授業 平成28年度3学期 20161110 奈良シニア大学 きらっ都・奈良(奈良市:奈良もちいどのセンター街)3階研修室 春日大社の第60次式年造替の遷座祭から3日後という開催日にもちなみ、中世春日信仰の神仏習合(本地垂迹)を如実に物語る絵画作品群である春日曼荼羅について講述。入門的内容に加えて、細見美術館(京都市)所蔵の《春日神鹿御正体》と《春日社寺曼荼羅(春日南円堂曼荼羅)》にスポットを当てた。前者については、春日曼荼羅を後壁に描く厨子内に安置されていた状況を想定。後者については、戦後まで九条家に伝来したという事情と、図様や画讃の内容との相関を述べた。また会場にちなみ、奈良町で守られてきた春日曼荼羅の作例をピックアップした。
「新薬師寺の中世をさぐる」 杉崎貴英 単独 奈良文化財講座 20170221 奈良文化財同好会 奈良市立中部公民館 金堂跡の発掘や境内の整備など、古代の姿が近年鮮明になってきた新薬師寺について、あまり顧みられてこなかった中世における信仰と造形の様相をテーマに講述した。
「仏師快慶の阿弥陀如来像をめぐって-造形の展開と制作背景-」 杉崎貴英 単独 帝塚山大学奈良学総合文化研究所公開講座「名品・名作誕生ⅩⅣ」 20170225 帝塚山大学奈良学総合文化研究所 帝塚山大学 東生駒キャンパス 4月8日から奈良国立博物館で開幕する特別展「快慶 日本人を魅了した仏のかたち」(〜6/4)にちなみ、展覧会の見どころと、東大寺俊乗堂の阿弥陀如来立像(重要文化財)をはじめとして快慶が生涯にわたって模作しつづけた阿弥陀の造形表現の推移と鑑賞の視点について講述した。

 発表作品

作品名 発表者 単著・共著の別 作品分類 発表年月 発表場所・発表地 概要
「細見コレクション名品選 麗しき日本の美-祈りのかたち-」展 細見美術館(主催)・杉崎貴英(監修・展示構成・作品解説等)  共著 芸術活動 201202 細見美術館(京都市左京区) 前期展示:2012年2月7日(火)〜3月4日(日)
後期展示:2012年3月6日(火)〜4月1日(日)
 同館より監修の依頼を受け、出陳作品の選出、展示の構成、コーナー解説・作品解説・ホームページ記事の執筆、展示設営等に従事し、会期中のギャラリートークも担当した。
特別企画展「立山と帝釈天-女性を救うほとけ-」 富山県[立山博物館](主催)・加藤基樹(企画展主務)・杉崎貴英(企画展委員) 共著 芸術活動 201310 富山県[立山博物館](富山県立山町)
会期:2013年10月5日(土)〜11月4日(月・振休)。
 同館より企画展委員の委嘱を受け、前年秋より、出陳作品の選出、展示立案、展示解説書の執筆、会場のコーナー解説・資料各個解説執筆を、企画展主務の加藤基樹氏(同館学芸員)と分担し、展示設営および会期中の「特別解説会」(10月26 日)にも従事した。
北陸新幹線開業記念「立山の至宝展」 富山県[立山博物館](主催) 加藤基樹(企画展主務)・杉崎貴英(企画展委員) 共著 芸術活動 201504 富山県[立山博物館](富山県立山町) 会期:2015年4月4日(土)〜5月17日(日)。
 同館より企画展委員の委嘱を受け、出陳作品の選出、展示立案、パンフレットの執筆、会場のコーナー解説・資料各個解説執筆を企画展主務の加藤基樹氏(同館学芸員)と分担し、会期中の「特別解説会」(4月11日)にも従事した。

 所属学協会

所属学協会名 年月(自) 年月(至) 年月(至)区分 職名
文化史学会 199004 会員
美術史学会 199805 会員
越中史壇会 200608 会員、研究委員
日本宗教文化史学会 200609 会員
密教図像学会 201204 会員

 競争的資金等の研究課題

提供機関 研究種目 タイトル 採択開始 採択終了 代表者 研究課題 代表者・分担者の別
メトロポリタン東洋美術研究センター 平成12年度 研究助成 200004 200103 杉崎貴英 「解脱房貞慶をめぐる造形活動についての研究」 代表者
メトロポリタン東洋美術研究センター 平成22年度 研究助成 201004 201103 杉崎貴英 「奈良における古代成立尊像の中世」  代表者
メトロポリタン東洋美術研究センター 平成23年度 研究助成 201104 201203 杉崎貴英 「南都復興期における多数者結縁造像と解脱房貞慶」 代表者
福武財団 平成25年度瀬戸内海文化研究・活動支援助成 201404 201503 杉崎貴英 「造形文化資料からみた瀬戸内海沿岸における鎌倉仏教の地域的展開
 -彫刻を中心に-」
代表者
日本学術振興会 平成23年度 科学研究費助成事業(学術研究助成基金助成金)若手研究(B)  201104 201503 杉崎貴英 「奈良の古代仏像の中世における再受容と再定義」

代表者

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