教員紹介データベース


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 基本情報


氏名 森 枝美
氏名(カナ) モリ エミ
氏名(英字) MORI EMI
職名 非常勤講師
出身大学院・研究科 京都大学大学院教育学研究科
学位・資格 修士(教育学)
本学での担当科目 教育方法論、教育課程論
研究内容 【教育方法学】
子どもたちが身につけた知識は、実際に行動することとどうつながるのか、科学と生活の結びつきという観点から研究を進めています。「理科」という教科を通して子どもたちが身につけた科学的な見方や考え方、自然認識は、どのように実生活に活かされうるのか、生活の中で子どもたち自らが科学を見出すことができるように、「理科」という教科では何をどのように伝えるのか、これまでの日本における理科教育の歴史をふまえながら、現代の教育を考える示唆を得たいと考えています。
シラバス(URL) https://csweb.tezukayama-u.ac.jp/syllabus/campus?func=function.syllabus.ex.search&nendo=2017&k_cd=140600
ひとことメッセージ 人との出会いを大切に、大学でしかできない経 験を積み重ねる中で、将来の自分につながる手 がかりを見つけてください。

 研究キーワード

研究キーワード
教育方法学 教育課程 理科教育 性教育

 著書

タイトル 著者 出版社 出版年月 担当区分 担当範囲 概要
時代を拓いた教師たち ――戦後教育実践からのメッセージ―― 田中耕治編著 日本標準 200509 分担執筆 「庄司和晃と仮説実験授業――科学教育における討論の可能性――」(128-140頁) 戦後日本の教育を切り開いてきた15の実践をとりあげ、それぞれの実践について解説している。執筆部分では、庄司和晃の仮説実験授業における討論の位置づけに注目し、科学教育における討論の意義について論じた。
“信頼される学校づくり”に向けたカリキュラム・マネジメント・No.4 カリキュラムをつくる教師の力量形成 田中耕治編著 教育開発研究所 200605 共著 「大学との連携による教師の力量形成」(204-207頁)(第1、4、5節を林正和教諭が、第2、3節を柴本が執筆した) 学校を基礎にして、教師全員でカリキュラムをつくりあげていくために、どのような力量が求められるのか、またその力量はどのようにすれば形成することができるのか、カリキュラム・マネジメントを支える教師の力量形成が多面的に示されている。執筆部分では、教師の力量形成をめざす実践事例の一つとして、これまで共同研究として取り組んできた大学と小学校との連携を紹介した。
やわらかアカデミズム・<わかる>シリーズ よくわかる授業論 田中耕治編著 ミネルヴァ書房 200703 分担執筆 「生活単元学習と問題解決学習」(196-197頁)「数学教育協議会と水道方式」(200-201頁)「仮説実験授業と授業書」(202-203頁)
「全国授業研究協議会の成果」(204-205頁)
「教育技術の法則化運動」(208-209頁)
「技術・家庭科の授業づくり」(160-161頁)
はじめて教育について学ぶ人を対象に、授業に関する項目をわかりやすく、図や表を用いながら具体的に解説している。筆者が担当した章は「授業づくりの遺産に学ぶ(日本編)」の一部であり、戦後日本で繰り広げられてきた教育実践を解説している。
人物で綴る戦後教育評価の歴史 田中耕治編著 三学出版 200703 分担執筆 「一人一人の子どもに即した教育評価論―東洋の場合―」(212-227頁) 戦後日本において代表的な評価論を展開していた人物をとりあげ、それぞれの人物について解説を加えている。下記に示す学術論文1をもとに改訂を加えたものである。
新しい学力テストを読み解く 田中耕治編著 日本標準 200806 分担執筆 「第6章 理科の学力と科学的リテラシー―遺伝にかかわる問題に注目して―」(125-149頁) PISA2003の科学的リテラシー、TIMSS2003、および平成13年度小中学校教育課程実施状況調査における理科を中心に、それぞれの調査について検討することを通じて、これら三つの調査が測ろうとする理科の学力について検討した。とりわけ、遺伝にかかわる問題に注目して、それぞれの調査における評価の枠組みを分析しながら、共通点と相違点を明らかにした。そこから日本における理科の学力への示唆が得られるのではないかと考えている。
やわらかアカデミズム・<わかる>シリーズ よくわかる教育課程 田中耕治編著 ミネルヴァ書房 200809 分担執筆 「明治期の教育課程」(170-173頁)
「大正自由教育期の教育課程」(174-177頁)
「国民学校期の教育課程」(178-179頁)
「戦後「新教育」における教育課程」(180-181頁)
「教育内容の現代化」(182-183頁)
「教育内容の精選」(184-185頁)
「理科のカリキュラム」(130-131頁)
教育課程をはじめて学ぼうとする人を対象に、教育課程に関する基本的な考え方や方法原理を説明している。筆者が担当した章は「日本の教育課程改革の歴史」であり、戦前から戦後に至るまで、どのような教育課程改革がなされてきたのかを解説している。
時代を拓いた教師たちⅡ―実践から教育を問い直す― 田中耕治編著 日本標準 200910 分担執筆 「小田切明徳と性教育実践――「性」と「生」について学ぶ理科の授業――」(125-136頁) 戦後教育実践の中でも、現代に活きる教育実践を選び出し、それぞれの実践について解説している。執筆部分では、小田切明徳が生物を専門とする理科教師として取り組んだ性教育実践について検討した。生徒たちから「歩く性教育」と慕われていた小田切の実践には、あくまでも科学的な事実に基づき、自らのセクシュアリティを絶えず問い返しながら、生徒に寄り添い、伝えていこうとする姿勢がみられた。
21世?的日本教育改革 : 日中学者的?点 田慧生, 田中耕治主?; 高峡?行 教育科学出版社(北京) 200912 分担執筆 「以学校保健為中心的歴史回顧与展望」(270-285頁) 中国中央教育科学研究所と京都大学大学院教育学研究科との共同研究の成果報告書として、中国で発行された書籍である。政策法規、基礎教育、高等教育、生涯学習、教師教育、情報技術教育、体育・保健体育・食育、国際理解教育の各章について、日中それぞれの研究者が執筆した。執筆部分では、学校保健を中心に、子どもたちの健康と安全を守るという観点から述べた。日本における学校保健の歴史をみながら、学校保健安全法への改正について説明した。
東アジア新時代の日本の教育―中国との対話 辻本雅史・袁 振国 監修/南部広孝・高 峡 編/ 京都大学学術出版会 201203 分担執筆 「第16章 子どもたちの健康と安全を守る―学校保健を中心に」(290-307頁) 日中両国の研究者が教育の各領域について、それぞれの立場から分析し「対話」するという形式で編集されており、日本の教育に対する多様な視点を提供することにより、日本の教育の現状や改革動向を再検討することを目的としている。執筆部分は、前著の原稿をもとに、学校における子どもの健康や安全について、学校保健の歴史を紐解きながら、学校保健安全法の改正を中心に、現代日本における取り組みについて述べたものである。
教師力を鍛えるケースメソッド123 奈良教育大学次世代教員養成センター課題探究教育部門教師力サポートオフィス監修/赤井悟 柴本枝美 ミネルヴァ書房 201403 共著 学校現場で生じる事例を紹介し、それにどう対応するのか、基本認識、対応の原則、関連知識と共に示している。

 論文

タイトル 著者 単著・共著の別 発行雑誌 発行所 開始ページ 終了ページ 出版年月 掲載種別 概要
一人一人の子どもに即した教育評価論―東洋の場合― 柴本枝美 単著 指導要録改訂期における教育評価の問題(平成13-15年度科学研究費補助金 中間報告書) 122 129 200203 戦後日本における教育評価論の歴史について、それぞれの時代において代表的な評価論を展開していた人物をとりあげ、解説を加えている。執筆部分では、東洋の教育評価論について検討した。東は教育評価を目的に応じた情報提供の一手段であるととらえ、一人一人の子どもに応じた多面的な評価が必要であると主張していたことがわかった。
明治期高等女学校における良妻賢母の教育について―京都府第一高等女学校を中心に― 柴本枝美 単著 関西教育学会紀要 27 59 60 200206 明治期高等女学校における良妻賢母像を明らかにするために、京都府立第一高等女学校に注目して検討した。同窓会誌『鴨沂会誌』の記事や生徒心得から、同校では、武士道に基づく「外柔内剛」を目的として掲げ、「温順貞淑」の語に示されるような女らしさをもちつつ、非常時には冷静に対処できる「剛」の一面も兼ね備えた女性を理想としており、家政を治める主婦として、身に付けた知識や技術を実生活に適応させることを強調していたことがわかった。
1920年代における性教育論の目的規定について―山本宣治の性教育論を中心に― 柴本枝美 単著 京都大学大学院教育学研究科紀要 51 290 301 200403 1920年代日本において展開されていた性教育論について、その目的規定に着目して検討した。当時主流であった性欲教育論者である羽太鋭治、澤田順次郎の主張と、山本宣治の性教育論における主張を検討し、共通点と相違点を明らかにすることを第一の目的とした。両者の主張は、「科学的な知識」を教えることに主眼がおかれていたという共通点を持つ。しかし、「科学的な知識」のとらえ方、科学的な知識を授ける目的という点で違いがみられることを論じた。
1920年代日本における山本宣治の性教育論―「人生生物学」講義に着目して― 柴本枝美 単著 教育目標・評価学会紀要 15 65 77 200412 山本宣治の性教育実践である「人生生物学」講義について検討した。講義資料の「人生生物学小引」をみると、生物学の要素をおさえつつ、青年の関心を配慮し、科学的知識を人生という文脈に位置づけようとしていた。また、山本は人生における行動を判断する際の基礎となる知識を幅広く伝え、学生自らが教訓を導き出すことを期待していた。科学に基づいて常識を見直す力を培い「性的自己決定能力」を育成することが目指されていたといえる。
幼稚園の教育課程の変遷に関する一考察―自然にかかわる保育内容に焦点をあてて― 柴本枝美 単著 教育方法の探究(京都大学大学院教育学研究科教育方法学講座紀要) 9 1 8 200603 幼稚園の教育課程の歴史的な変遷について、自然にかかわる保育内容に焦点をあてて検討した。自然にかかわる領域は、位置づけや名称が移り変わりながらも、自然事象や動植物を観察する活動を中心とし、実際に体験することを通じて、まず感覚的に自然をとらえることに力点がおかれてきたということがわかった。そして、「科学的な見方や考え方の芽生え」を培い、自然に対する「親しみや畏敬の念、生命を大切にする気持ち」を養うことがめざされてきた。
山本宣治の「人生生物学」講義の意義と限界―学生のレポート分析を通して― 柴本枝美 単著 教育方法学研究(日本教育方法学会紀要) 31 121 132 200603 山本宣治の「人生生物学」講義における評価課題を検討し、実践としての同講義の意義と限界を示した。レポートでは、文献に示された理論から科学的な知識を習得することが期待されていた。学生のレポートの大半は、遺伝学や進化論などの文献を要約、一部抜粋したものであり、山本がいう「推理思索法」が必ずしも実現されていたとはいえない。しかし文献を読み科学に対峙している点では、「人生生物学」講義の目的の一つが実現されていたと評価できる。
ルーブリックづくりの取り組みを通じて得た示唆 清水隆志 柴本枝美 共著 指導と評価 日本教育評価研究会 53 2月 59 63 200702 2003年度に始まった京都市立高倉小学校の教師と京都大学教育学研究科教育方法学講座教育方法分野の大学院生との連携による授業研究における、理科班の活動を紹介している。とりわけ、ルーブリックづくりに焦点をあてて検討した。ルーブリックづくりは、教師と大学院生が良いワークシートの観点を共有し、そこから授業改善の具体的な手立てを見いだす契機となったことを示した。
子どものワークシートから授業改善へ―ルーブリックづくりを契機とする理科班の活動を通じて― 柴本枝美 単著 学力向上をめざす評価規準と評価方法の開発(平成16-18年度科学研究費補助金基盤研究(C) 研究成果最終報告書) 181 193 200703 2003年度に始まった京都市立高倉小学校の教師と京都大学教育学研究科教育方法学講座教育方法分野の大学院生との連携による授業研究における理科班の活動を紹介した。2004年度を中心に、ルーブリックづくりに至る活動をふりかえりながら、教師と大学院生が試行錯誤しながら研究を進めていった過程を明らかにした。ルーブリックづくりを通じて、よいワークシートの規準を教師と大学院生が共有し、実際の授業がどう展開されていったのかを示した。
理科の授業研究における仮説生成過程―高倉小学校と京都大学との連携に基づいて― 柴本枝美 単著 教育方法の探究(京都大学大学院教育学研究科教育方法学講座紀要) 10 1 8 200703 京都市立高倉小学校の教師と京都大学大学院教育学研究科教育方法学講座教育方法分野の大学院生との連携による授業研究の中で、理科班において授業研究における研究仮説を生成する過程を示した。6年生の「生き物と養分(1)(2)」に焦点をあて、それぞれの年度における取り組みでなされた話し合いに注目し、参加メンバーや目的が違う議論を重ねることで、教師と大学院生がお互いの考えを持ち寄り、研究仮説として練り上げていったことを示した。
理科の学力と科学的リテラシー―生物領域の問題に注目して― 柴本枝美 単著 学力向上をめざす評価規準と評価方法の開発(平成16-18年度科学研究費補助金基盤研究(C) 研究成果最終報告書) 89 98 200703 PISA2003における科学的リテラシー、TIMSS2003、および平成13年度小中学校教育課程実施状況調査における理科について、三つの調査が測ろうとする理科の学力について検討した。とりわけ、生物領域における実際の調査問題に注目した。共通点は、生物・地学領域の問題が多い傾向がみられること、単に科学的な知識や概念の理解だけではなく、なぜその現象が起こるのか、その理由について科学的な知識をもとに答える問題が含まれていたことであった。
山本宣治の性教育論における性生活調査の位置づけと役割 柴本枝美 単著 創発(大阪健康福祉短期大学紀要) 7 35 41 200803 山本宣治の性教育論において、性生活調査が果たした役割を明らかにした。山本の性教育論で、科学的知識とは、性生活調査に基づいて一般の人々における現状の性生活を知ることから確立されるものであり、性生活調査は、その知識内容の種類と質を吟味する役割を果たすものであった。そして再構築された科学を一般の人々に還元する一つの方法が、「人生生物学」講義であった。性生活調査と山本の性教育実践とは、双方向的に関わりあっていたことを示した。
教育実習指導のあり方(1)―教育実習Ⅰの結果をふまえて― 小川友惠 山本弥栄子 柴本枝美 共著 創発(大阪健康福祉短期大学紀要) 8 143 156 200903 教育実習指導(事前指導、教育実習、事後指導を含む)について、平成20年度の取り組みを振り返り、今後の課題と改善の見通しを得ることを目的とした。教育実習指導の内容を整理し、学生の実習日誌を分析し、学生が幼稚園実習で何を学んできたかを示した。また、実習園からの評価と学生の自己評価、実習園へのアンケート調査の結果を検討し、学生の実態と実習園が学生に期待することを示した。
子どもたちの健康と安全を守る―日本における学校保健― 柴本枝美 単著 21世紀における日本の教育改革――日中学者の視点――(日本語論文集) 118 131 201001 『21世?的日本教育改革 : 日中学者的?点』の日本語版論文集として、京都大学大学院教育学研究科の教育実践コラボレーションセンターが発行したものである。著書のもととなった日本語の原稿を論文集としてまとめたものであり、執筆部分の内容については著書と同じである。
教育実習のあり方(2)―「めざす保育者像」に関する考察― 小川友惠 山本弥栄子 柴本枝美 共著 創発(大阪健康福祉短期大学紀要) 9 103 113 201003 実習生が描く「めざす保育者像」と、現場が求めている保育者像について調査し、教育実習指導のあり方について検討することを目的とした。実習生と幼稚園教諭に対するアンケート調査結果をみると、保育者として必要であると考える資質能力には、そう大きな隔たりはないことがわかった。実習生の実習ノートの分析もふまえ、保育技術だけではなく、子ども理解、人間理解を含めた能力が必要であることが明らかになった。
日本と中国における理科教育課程の比較―生物分野に焦点を当てて― 柴本枝美 単著 創発(大阪健康福祉短期大学紀要) 9 71 78 201003 日本と中国における理科の教育課程について、とりわけ生物分野に焦点を当てて比較することを通して、日中両国において、生殖や遺伝といった性に関わる内容がどのように扱われているかを検討した。中国における「生物課程標準(実験稿)」と、日本における学習指導要領に示された内容をみると、そう大差はみられないものの、倫理観や価値観についての配慮が中国においては明記されているという相違点があったことがわかった。
スイス・チューリヒ教育大学における教師教育の現状 生田周二 柴本枝美 共著 奈良教育大学教育実践総合センター研究紀要 20 251 257 201103 スイス・チューリヒ教育大学への現地調査をふまえ、チューリヒ教育大学の概要、教育課程、能力資質基準「NOVA09」、教育実習、実習に伴う適性検査を中心に整理した。理論と実践の往還の仕組み、協力校との連携、実習を観察し評価する視点など、参考にできる点が多く見受けられた。
奈良教育大学における教師力向上の取組―先端的な教職科目体系のモデル開発プロジェクトの1年目の成果と課題― 柴本枝美 赤沢早人 共著 奈良教育大学教育実践総合センター研究紀要 20 245 249 201103 先端的な教職科目体系のモデル開発プロジェクトの概要について説明し、平成22年度の取り組みにおける成果と課題について整理した。平成22年度の成果としては、教師力サポートオフィスの設置、教職ノート、教師力100冊等の準備、教師力ルーブリックの検討、教育実習スタートアップの実施がある。それぞれの取り組みで見出された課題を踏まえ、改善していくことが今後の課題である。
理科における「活用」する力についての一考察―平成24年度全国学力・学習状況調査、TIMSS2007、PISA2006の問題例を通して― 柴本枝美 単著 奈良教育大学教育実践総合センター研究紀要 22 57 65 201303 理科における「活用」する力について、平成24年度全国学力・学習状況調査、TIMSS2007、PISA2006の評価の枠組みおよび出題された問題を手がかりに検討した。実験方法にかかわる問題に注目してそれぞれの調査における特徴をみてみると、全国学力・学習状況調査においては、知識を「活用」して実験を計画するのにとどまるのに対して、TIMSS2007およびPISA2006においては、知識を「活用」して実験を計画するとともに、なぜその手順が必要であるのか、根拠を説明することまでが求められているということが明らかになった。
先端的な教育科目体系のモデル開発プロジェクト 3年間の成果と今後の見通し 柴本枝美 生田周二 赤沢早人 赤井悟 共著 奈良教育大学教育実践開発研究センター研究紀要 22 211 216 201303 平成22年度から平成24年度まで実施してきた「先端的な教職科目体系のモデル開発プロジェクト」の成果と課題について整理し、今後の見通しについて述べた。成果としては、平成24年度新入生より導入された教員養成に一本化された教育課程により、教職科目群と教育実習科目群の再編・体系化を実現できたこと、教師力サポートオフィスをはじめ、教職ノートや教師力ルーブリック、ケースメソッド教材の開発など、体系的な学生支援システムを構築できたことがあげられる。
教育課程論における取り組み―「教える」立場への自覚を促す― 森 枝美 単著 大阪音楽大学教育研究論集 54 57 201402 2009年度より大阪音楽大学短期大学部で非常勤講師として勤めてきた教育課程論を通して、「教えられる」立場から「教える」立場へと受講生が意識を変えていくことができたのかどうか、ミニレポートの記述をもとに検討した。受講生の記述を見ると、自分が授業をするのだという自覚に基づいて感想を書いているものもいれば、教師の仕事が多忙であることに気づいてはいるものの、自らが授業をするという立場にはまだ考えが及んでいないものもいた。
小学校低学年における自然科学教育に関する一考察―『教育課程改革試案』の検討を通して― 森 枝美 単著 大阪音楽大学教育研究論集 2号 32 39 201503 本稿では、1989年の学習指導要領改訂において生活科の設置に至る議論を整理した。そして、教育課程の自主編成という形で提案された『教育課程改革試案』の内容を検討し、教科「自然」の目標と内容について検討した。学習指導要領の理科においても、『試案』においても、低学年児童の発達の特徴から、具体的な活動や直接的な経験を重視しているという点においては共通していた。しかしながら、学習指導要領では自然をいわば普遍的なものとして、自然を理解することがめざされているのに対し、『試案』においては、自然は階層的な構造をもち、段階的に発展していくものであるという自然観に立ち、その発展していく自然をどうゆたかにとらえていくかという点に配慮しながら、自然科教育の内容が述べられているという違いがみられることがわかった。
林淳一の自然科学教育論―『教育課程改革試案』を中心に― 森 枝美 単著 帝塚山大学現代生活学部紀要 12号 115 124 201602 本稿では、『教育課程改革試案』における「自然」の提案を検討することを通して、林淳一の自然科学教育論の一端を明らかにすることを目的とした。その主張をみると、林は、自然をゆたかにとらえることをめざし、そのために低学年の子どもたちには、まず自然に十分にふれあう機会を保障することが重要であるとしていた。そこから、自然に対する問題意識をもち、その問題意識に基づいて実験や観察の方法を検討し、やってみることで自然をゆたかにとらえることができる自然科学の方法を身につけることができるよう主張していたということがわかった。

 講演・口頭発表等

タイトル 講演者 単著・共著の別 会議名 開催年月日 主催者 開催地 概要
1920年代日本における山本宣治の性教育論――「人生生物学」講義に着目して―― 柴本枝美 単著 日本教育方法学会 第40回記念大会 200410 和光大学 山本宣治の性教育実践である「人生生物学」講義における評価課題を検討することを通じて、実践としての「人生生物学」講義の意義と限界を示した。
高倉小学校と京都大学大学院との連携による授業研究 ○柴本枝美 ○八田幸恵 石井英真 窪田知子 赤沢真世 他2名 共著 日本教育方法学会 第42回大会 200610 福島大学 京都市立高倉小学校の教師と、京都大学大学院教育学研究科教育方法学講座教育方法分野の大学院生との連携による授業研究の取り組みを紹介した。理科班の取り組みを振り返る中で、共同して授業研究を進める過程を示し、大学院生と教師が共同で授業研究を進める意味を検討した。
理科の授業研究における研究仮説の生成過程――高倉小学校と京都大学大学院との連携に基づいて―― 柴本枝美 本所恵 共著 教育目標・評価学会 第17回大会 200611 慶應義塾大学 高倉小学校と京都大学大学院との連携による授業研究の中で、理科班の活動を取り上げ、理科の授業研究における研究仮説をどのように生成していったのか、その過程を示した。とりわけ、6年生の「生き物と養分(1)」「生き物と養分(2)」における取り組みに焦点をあてて検討した。
庄司和晃の教育実践――討論における「キッカケ言葉」への着目―― 柴本枝美 単著 教育目標・評価学会 第19回大会 200811 東京学芸大学 仮説実験授業の討論において、「キッカケ言葉」に着目した庄司の討論の分析を検討し、庄司がどのように子どもたちの認識の深まりをとらえていたのかを検討した。
先端的な教職科目体系のモデル開発プロジェクト(第一報) 柴本枝美 生田周二 赤沢早人 共著 平成22年度日本教育大学協会研究集会 201010 サンラポーうらくも 平成22年度より開始された先端的な教職科目体系のモデル開発プロジェクトについて、その概要を報告するとともに、現時点での取り組みについて詳細を述べた。

 所属学協会

所属学協会名 年月(自) 年月(至) 年月(至)区分 職名
教育目標・評価学会 200312 現在に至る
日本教育方法学会 200404 現在に至る

 研究に関連する学内外社会活動

活動年月(自) 活動年月(至) 活動年月(至)区分 内容 分類
200304 200703 終了 京都大学大学院教育学研究科教育方法講座と京都市立高倉小学校とが連携して行った共同授業研究(プロジェクトTK)に参加し、主に理科部に関わって活動を行った。
201108 201108 終了 大阪健康福祉短期大学で開催された平成21年度介護教員講習会において「教育方法」の講師を務めた。
201211 201211 終了 三重県立名張高等学校の公開授業を見学し、助言者としてコメントさせていただいた。
201411 201411 終了 大阪府東淀川高等学校 職業別ガイダンスに講師として参加
20151223 20151223 終了 奈良県立平城高等学校教育コース開設10周年記念「教育カンファレンス」において、高大連携授業「教育入門」の講師を担当

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