ワタナベ ヤスヨ
渡辺 康代
文学部日本文化学科および現代生活学部
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タイトル | 『近世城下町の付祭りの変化―伊賀国上野と下野国烏山を事例に―』 |
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著者 | 渡辺 康代 |
担当区分 | 単著 |
出版社 | 海青社 |
出版年月 | 202003 |
担当範囲 | pp.1-331(カラー16頁) |
概要 |
本書では、多くの領民が参加できた祭りを「付祭り」として神事と区別し、付祭りの準備・実施、片付けに具体的役割を持った人々を「担い手」と位置づけた。 中近世移行期から近世末期までの城下町における付祭り内容とその担い手の変化を、史料に恵まれ、かつ、町人層の変化の緩急において対照をなす伊賀国上野と下野国烏山の2事例を選択し、通時的に検討・究明した。両城下町において、中近世移行期よりの「舞台芸能」「踊り」から、第1回目の画期である「仮装行列」型の付祭り内容が出現した17世紀半ばは、藩主導による近世城下町における町人町の確立期を示していた。第2回目の画期である「車」の付加という付祭り内容の変化は、城下町町人による意思決定を反映したもので、両城下町における町人層の変化の大きさに応じて、地域的差異をもって出現していた。 |