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ワタナベ ヤスヨ
渡辺 康代
文学部日本文化学科および現代生活学部
タイトル 『生活文化の地理学』
著者 小口千明・清水克志編。小口千明・清水克志・豊田紘子・伊藤大生・中澤日向子・武田周一郎・山下琢巳・加藤晴美・花木宏直・金﨑美代子・髙橋珠州彦・中村亜希子・原野菜香・渡辺康代・双木俊介・髙橋 淳・伊藤行將・元廣 敦
担当区分 分担執筆
出版社 古今書院
出版年月 201903
担当範囲 第12章「伊賀上野城下町の鎮守社とその祭礼の変化―非日常からみえる城下町町人の生活文化―」

概要  遺存する過去からの町の仕組みや町人の日常の暮らしを、現在の町の様子から浮かび上がらせるための2通りの抽出方法を示した。
 ひとつは、祀られてきた諸社の勧請・再勧請の時期とその場所を確認することである。町に複数の鎮守社が存在する場合、それぞれの勧請・再勧請時期とその場所を検討することは、町場としての開発の先行地区と後発地区とを判断する際のひとつの指標となる。城下町建設というハード面の事業は、イベントおよび町人等の集会や協業の場としての鎮守社の勧請とその祭礼といったソフト面での「まちづくり」をともなって進行していたことがみえてくる。
 もうひとつは、祭礼内容の変遷を検討することである。伊賀国上野城下町では、幕府の規制に対して忠実な祭礼内容の変化がみられた。その一方で、19世紀以降、京風の楼車が採択されたのは、上方と伊賀との相対的な関係性が増したためと考えられる。

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