ワタナベ ヤスヨ
渡辺 康代
文学部日本文化学科および現代生活学部
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タイトル | 近世山村の生業展開と平家落人伝承―伊勢国安濃郡河内村を事例に― |
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著者 | 渡辺康代 |
単著・共著の別 | 単著 |
発行雑誌 | 帝塚山大学人文学部紀要 |
発行所 | 帝塚山大学人文学部 |
巻 | |
号 | 第27号 |
開始ページ | 23頁 |
終了ページ | 41頁 |
出版年月 | 201003 |
掲載種別 | 研究論文 |
概要 | 藤堂藩の一山村における生業の転換期と由緒語りの時期とが符合していたことを明らかにした。享保5年(1720)に落合仁左衛門が平維盛の子孫との由緒で、藤堂藩より河内村の無足人、すなわち武家に準ずる身分を認められていた。当村の生業には、薪炭生産をはじめ、18世紀初期には藤堂藩が奨励した茶・漆などの商品作物の植栽もみられた。河内村における平家落人伝承の発信は、寛政期(1789〜1800)に顕著にみられたが、当該期は河内村における藤堂藩の新御林化の時期と符合していたことが明らかとなった。 |