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オカモト ミキ
岡本 美紀
法学部法学科
タイトル 『演習ノート刑事政策 (第10版)』(藤本哲也編)
著者
担当区分 共著
出版社 法学書院
出版年月 20101001
担当範囲 「31.保安処分」62-63頁 「38.被害者・加害者和解プロフラム」76-77頁 「58.特修短期処遇」116-117頁 「68.精神障害者の犯罪」136-137頁 「79.銃器犯罪」158-159頁 「93.東京ルールズ」186-187頁
概要 ①保安処分とは一般に、特定の人の犯罪行為を前提として、その者の将来の危険性を防止するために、刑罰以外の手段で刑罰を補充しまたは刑罰に代えて裁判所が言渡す自由の剥奪・制限を伴う隔離・改善の処分である。 ②これまで刑事司法で等閑視されていた犯罪被害者の権利を強化しようとする動きのひとつが被害者・加害者和解プログラムであり、これは被害者が加害者と直接話し合う過程で自分の考えを加害者に明らかにするというものである。 ③少年院の特修短期処遇とは、非行が常習化しておらず開放処遇に適する少年を対象として4月以内という短期の収容期間に開放的処遇環境下で通学や地域の職場へ通わせ少年の自覚を促すことを目的としたものである。 ④日本での精神障害犯罪者の発生比率は刑法犯検挙人員中の0.64%で、責任無能力の場合には精神保健福祉法に基づいて措置入院に付されるが、保安処分の導入を検討する声も上がっている。 ⑤日本における銃器犯罪の近年の特徴は、暴力団以外の者によって行われることが多いことや、被害が一般市民にまで及ぶことが挙げられ、そのため警察のみならず、法務・外務・財務など各方面にわたる各省庁の連携や、海外諸国との国際協力が重要視される。 ⑥東京ルールズとは、1990年にキューバで開催された第8回犯罪防止及び犯罪者処遇に関する国際連合会議で採択された「被拘禁措置に関する国連最低基準規則」を指す。これは、犯罪者の社会内処遇の促進を目指すもので、世界の刑罰で主流である自由刑に対する人権上の配慮に基づくものである。

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