オカモト ミキ
岡本 美紀
法学部法学科
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タイトル | 社会の高齢化に伴う犯罪と犯罪被害者の変化―高齢者虐待を中心として |
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講演者 | |
担当区分 | |
会議名 |
日本社会学会第79回大会 「一般研究報告Ⅲ(テーマセッション)犯罪・非行の量的・質的動向」内での発表 |
開催年月日 | 20061000 |
主催者 | |
開催地 | 立命館大学衣笠キャンパス |
概要 | 近時、日本は急激な高齢化状態にあり、それに伴って、犯罪の加害者になる高齢者も増加しており、刑事施設内での高齢者人口も増加し、ほぼ介護施設化している刑務所も少なくない。だが、反面、犯罪の被害者になる高齢者も増加しており、とりわけ悪質商法やオレオレ詐欺などの被害者のほとんどが高齢者である。また、児童虐待、配偶者虐待と同様に、家庭内で発生するがゆえにその被害状況が外部に把握されることが少なく、結果として被害者が死傷に至る犯罪のひとつとして、高齢者虐待が注目されている。だが、高齢化社会と言われて久しいにもかかわらず、つい最近まで、高齢者虐待の被害実態やその対策はほとんど顧みられていなかった。近年、ようやく、被害実態調査が実施され、高齢者虐待対策法が施行されたが、誰もが今後通らなければならない途であるにもかかわらず、「高齢化」に向けられた福祉対策は貧しく、また、後手に回りがちである。(学会報告) |