マスダ マサコ
増田 正子
文学部 日本文化学科(非常勤講師)
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タイトル | 「翻案もの」の作成について-三島由紀夫「橋づくし」の場合- |
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著者 | 増田正子 |
単著・共著の別 | 単著 |
発行雑誌 | 「国語と教育」 |
発行所 | 大阪教育大学国語教育学会 |
巻 | |
号 | 第31号 |
開始ページ | p18 |
終了ページ | p28 |
出版年月 | 200603 |
掲載種別 | 研究論文 |
概要 | 三島由紀夫の「橋づくし」を教材に翻案作品の作成過程をさぐっていく。三島の「橋づくし」が、先行テクストとして近松門左衛門の『心中天網島・名残の橋づくし』であることは、本文のエピグラフ、および三島自身の発言からも明かである。同時に他の先行テクストの可能性として、『平家物語』(宇治の橋姫伝説)、民俗学的資料として琉球久高島のイザイホワの祭りの記述などがあげられるが、それらの考察を通して、翻案作成のメカニズムを論じる。大学の「文章表現法」の受講学生による実習作品について、短編小説作成過程における翻案作成のメカニズム理解と実習作品の連関を考察することが今後の課題である。 |