ミズノ クニオ
水野 邦夫
心理学部心理学科
|
|
タイトル | 大学観の変化からみた新入生の大学適応について |
---|---|
講演者 | 水野邦夫 |
担当区分 | 単独 |
会議名 | 日本心理学会第82回大会 |
開催年月日 | 20180925 |
主催者 | 日本心理学会 |
開催地 | 仙台国際センター |
概要 | 大学に入学した新入生の大学観をもとに、クラスター化したところ、全受容型、消極型、学業志向型、積極型のクラスターが得られ、入学者の中で相当早い時期に、大学への期待に温度差があることが窺えた。各クラスターの4月期から7月期にかけての大学観の変化を調べたところ、当初から大学を肯定的に捉えており、過剰期待から現実化への移行であると考えられる。逆に消極型は大学観が変化しておらず、大学への期待感が薄いまま入学した者は、現実の大学生活を通しても大学への消極的な態度が払拭されにくく、不適応に陥りやすい可能性が示唆された。その他、学業志向群は大学を出会いやモラトリアムの場でもあると捉える方向に変化しており、大学観を限定的にイメージしていた者は、大学生活を経験して、大学を多様に捉えられるようになることが考えられる。 |