カワグチ ヒロシ
川口 洋
文学部日本文化学科
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タイトル | 近畿地方における遠方婚について-17世紀〜19世紀- |
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著者 | 川口洋 |
単著・共著の別 | 単著 |
発行雑誌 | 歴史地理学 |
発行所 | 歴史地理学会 |
巻 | |
号 | 140 |
開始ページ | 1 |
終了ページ | 16 |
出版年月 | 19880300 |
掲載種別 | 研究論文 |
概要 | 近畿地方周辺の16ヶ村における江戸時代の人口史料を検討した結果、婚姻移動が日帰りできる近隣地域に限定されていなかったことが判明した。すなわち、現在の京阪神地域に位置する集落では、18世紀から19世紀中期まで遠隔地からの入婚者を恒常的に受け入れていた。入婚者の出身地は、東は尾張国、西は伊予国、南は紀伊国、北は加賀国にまでおよんでいた。京阪神地域の集落への入婚者と奉公人の出身地との間には、重層関係が見られたため、労働力の需給にかかわる情報伝達網が、配偶者の選択にも機能していた可能性が指摘された。 |