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カワグチ ヒロシ
川口 洋
文学部日本文化学科
タイトル 武蔵国多摩郡の寺院で供養されている被葬者の出身地-「過去帳」分析システムを用いた史料検討-
著者 川口洋・上原邦彦・日置慎治
単著・共著の別 共著
発行雑誌 情報処理学会・シンポジウムシリーズ
発行所 情報処理学会
2007
15
開始ページ 1
終了ページ 8
出版年月 20071200
掲載種別 研究発表要旨(全国大会,その他学術会議)
概要 本稿では、「過去帳」分析システムを構築して、寺院「過去帳」に供養されている被葬者の出身地について検討した。武蔵国多摩郡に立地する10ヵ寺の寺院「過去帳」を分析した結果、17世紀初頭〜20世紀初頭まで被葬者総数の数%を占める他所出身者の出身地は、東北、関東、東海、北陸、近畿、中国、四国、九州にわたっていた。1860年以降、他所出身被葬者は増加傾向を示し、江戸/東京出身の被葬者がどの寺院「過去帳」にも共通に確認できるようになった。民衆が著した日記によれば、他所出身死亡者の遺骸は在所に運ばれて葬式をあげるのが原則であった。しかし、在所が遠隔地である場合など、事情によっては、死亡地周辺の寺院に埋葬されることも稀ではなかった。

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