閉じる

カワグチ ヒロシ
川口 洋
文学部日本文化学科
タイトル 「過去帳」分析システムの構築と活用 -大都市近郊農村における民衆の死亡地-
著者 川口洋・上原邦彦・日置慎治
単著・共著の別 共著
発行雑誌 情報処理学会研究報告「人文科学とコンピュータ」
発行所 情報処理学会
2007
95
開始ページ 49
終了ページ 56
出版年月 20070900
掲載種別 研究発表要旨(全国大会,その他学術会議)
概要 本稿では、「過去帳」分析システムを構築して、被葬者の死亡地について検討した。「過去帳」分析システムは、「過去帳」データベース、「過去帳」分析プログラム、および検索利用マニュアルから構成されている。本システムには、約3万1千人の被葬者が登録されており、46項目の人口学的指標を利用者側コンピュータにグラフ表示することができる。「過去帳」に戒名を付けて供養されている被葬者は、寺院周辺の在地で死亡した檀家の家族であると一般には理解されている。しかし、武蔵国多摩郡下10ヵ寺の寺院「過去帳」を分析した結果、17世紀初頭〜20世紀初頭まで他所死亡者は被葬者総数の数%にのぼり、死亡地は関東、東海、北陸、近畿、四国、九州にわたっていた。

閉じる