カワグチ ヒロシ
川口 洋
文学部日本文化学科
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タイトル | 18・19世紀の会津・南山御蔵入領における人口・経済・社会からみた地域変化 |
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著者 | 川口洋 |
単著・共著の別 | 単著 |
発行雑誌 | 帝塚山学術論集 |
発行所 | 帝塚山大学 |
巻 | |
号 | 12 |
開始ページ | 107 |
終了ページ | 117 |
出版年月 | 20051200 |
掲載種別 | 速報,短報,研究ノート等(大学,研究機関紀要) |
概要 | 本稿では、会津・南山御蔵入領を研究対象地域として出生制限や人口増加策の実像を検討した。その結果、出生制限の要因を経済的困窮だけに求めるのは誤りであり、人口増加策の企図は天明飢饉のために発生した困窮者の救済にはなかったことを立証した。出生制限や人口増加策をもとに江戸時代後期の窮乏した民衆像を描くことは妥当でない。むしろ、18世紀後期以降、末端消費の拡大傾向が顕著に観察されるのであり、市場の拡大を背景として、特産物生産を主とする生産活動が急激に活性化したために労働需要が生じ、1840年代から始まる人口回復・増加の引き金になったという展望を述べた。 |