カワグチ ヒロシ
川口 洋
文学部日本文化学科
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タイトル | 18世紀初頭の会津・南山御蔵入領における「子返し」 |
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著者 | 川口洋 |
単著・共著の別 | 単著 |
発行雑誌 | 史境 |
発行所 | 歴史人類学会 |
巻 | |
号 | 29 |
開始ページ | 1 |
終了ページ | 17 |
出版年月 | 19940900 |
掲載種別 | 研究論文 |
概要 | 18世紀初頭の会津・南山御蔵入領における人口構造の地域的特色として、性比が著しく不均衡であった点が指摘できる。本稿では、性比が不均衡となった要因を性別選択的な出生制限に求め、陸奥国会津郡大橋村に居住した角田藤左衛門の日記に基づいて、嬰児殺しの実態を検討した。この史料は、日本で唯一の嬰児殺しを実行した当事者による記録である。藤左衛門は10人の子供のうち3人を出生当日返した。嬰児殺しは、占いとは異なる性別の嬰児が出生した場合に実行された。 |