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クロカワ アイコ
黒川 愛子
教育学部こども教育学科
タイトル 日本人中学生のスピーキング力育成に対する
「ラウンド制指導法」の有効性に関する実証研究―中学2年生段階での活用―(査読付)
著者 黒川愛子
単著・共著の別 単著
発行雑誌 LET(外国語教育メディア学会)関西支部研究集録
発行所 外国語教育メディア学会関西支部
Vol.17
開始ページ 31
終了ページ 55
出版年月 20190331
掲載種別 速報,短報,研究ノート等(学術雑誌)
概要 本研究は, 鈴木(2007)で提唱されたラウンド制指導法(以下, ラウンド制)を用いて, 「日本人中学2年生を対象としたラウンド制による指導が, スピーキング能力の育成に有効である」という仮説を検証するものである。検定教科書の1つの課をまとめて導入し, 豊富なインプットとアウトプットにより, 教材を多様な角度から学習する指導を行った。ラウンド制を用いた授業で学んだ72名(以下, 処置群)と, ラウンド制は用いずに高度化に取り組む授業で学んだ前年度2年生72名(以下, 対照群)が, 1年生学年末に行ったテストにおいて等質であることを確認後, 2年生学年末実施のスピーキング・テスト結果の比較・分析を行った。その結果, スピーキングの正確さ, 流暢さ, 及び言語材料の定着において, 処置群のほうが対照群よりも有意に優れていた。成績層別の比較では, 上位群及び中群群において, 処置群が対照群を有意に上回った。この結果は, 高度化のあり方を示すものと考えられる。

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