ライ ジュンコ
頼 順子
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タイトル | 「イヴ=マリー・ベルセ著、阿河雄二郎・嶋中博章・滝沢聡子訳『真実のルイ14世―神話から歴史へ―』」 |
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著者 | 頼 順子 |
単著・共著の別 | 単著 |
発行雑誌 | 『西洋史学』 |
発行所 | 日本西洋史学会 |
巻 | |
号 | 234号 |
開始ページ | 76 |
終了ページ | 77 |
出版年月 | 200909 |
掲載種別 | 書評,文献紹介等 |
概要 | 近世フランス民衆蜂起史研究で知られるイヴ=マリー・ベルセの著作『真実のルイ14世―神話から歴史へ―』(昭和堂、2008年)の書評。後世の歴史家による「神話化」を批判し、フランスの絶対王政の代表的な君主とされるルイ14世の実像を描くことを目指し、ヨーロッパの主権国家体制を時代背景として押さえながら王の再評価を行った本書の内容紹介を行った後、王個人に由来する問題と、同時代の王の政策に由来する出来事を区別して論じる必要性がある点や、司法重視から絶対王政期の特徴である財政重視の政策への転換をはじめ、王の治世における中世との断絶面が強調されていることの是非などについて論じた。 |