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ライ ジュンコ
頼 順子
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| タイトル | 「中世後期の狩猟と狩猟術の書」(博士論文・大阪大学提出) |
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| 著者 | 頼 順子 |
| 単著・共著の別 | 単著 |
| 発行雑誌 | |
| 発行所 | |
| 巻 | |
| 号 | |
| 開始ページ | 1 |
| 終了ページ | 370 |
| 出版年月 | 201012 |
| 掲載種別 | 研究論文 |
| 概要 | 西欧社会では、中世初期より王侯貴族によって狩猟が盛んに行われていた。本稿では、狩猟は古代末期にヨーロッパを広く移動したゲルマン民族の文化に由来し、中世初期以来教会の世俗娯楽批判の対象の一つであったことが前提となっている。にもかかわらず、14世紀後半のフランスでは、王侯が狩猟にいそしむだけでなく、宮廷を取り巻く人びとによって狩猟書が著され、近世初頭まで貴族の間で受容された。その背景に、中世後期の法的な貴族階級の形成やフランス王権の伸張・中央集権化を背景とした王権による狩猟統制、その結果生じた狩猟行為のステイタス上昇・貴族文化化と、威信財としての書物蒐集の流行があることを指摘した。 |