⇨➡喫煙について身近にある危険血中のニコチン濃度がある一定以下になると不快感を覚え、喫煙を繰り返してしまう疾患。〈身体的依存〉と〈心理的依存〉の2つの側面があります。ニコチンは脳内で働く神経伝逹物質と同じ部位に結合して「快感」をもたらす作用があります。しかし、30分程度で離脱症状が起こりイライラしたり落ち着かなかったりなどの状態となり、またニコチンを摂取したくなります。=身体的依存また、過去に感じた幸福感や達成感と喫煙行動が結びついているため、行動を繰り返したくなる側面もあります。=心理的依存非喫煙者が、自らの意思に関わりなく、周囲の喫煙者のたばこの煙を吸い込んでしまうこと。たばこの煙には、喫煙者が吸う「主流煙」・喫煙者が吐き出した「呼出煙」・たばこから立ち上がる「副流煙」があります。「副流煙」は「呼出煙」より有害物質の含有量が多いとされています。目の前で喫煙されることで呼出煙や副流煙を吸う二次喫煙が受動喫煙としてよく知られていますが、喫煙後20~45分間は呼出煙にたばこの成分が含まれているため、周囲の人に受動喫煙の害をあたえます。また、喫煙者の衣服や髪、喫煙後の室内の壁やカーペットからまき散らされる粒子による三次喫煙も健康に有害であることがわかっています。喫煙による害は喫煙者本人だけでなく周囲の人への受動喫煙による健康被害につながります。学校、児童福祉施設、病院、行政機関などが「敷地内禁煙」です。また、それ以外の場所も「原則屋内禁煙」になっています。屋内は原則禁煙!受動喫煙防止のルールを守りましょう 政府広報オンライン加熱式タバコや電子タバコについては有病率に影響する年月がたっていないため、危険性が十分評価されていませんが、有害物質が含まれていることは検証されています。受動喫煙も生じますので喫煙を禁じられる場所では利用できません。禁煙した瞬間から健康は回復し始めます。禁煙後20分程度で血管の収縮作用は回復し血圧や脈拍が正常化します。禁煙後10年すればがんになる確率は非喫煙者と同レベルになります。禁煙は保険医療の対象となっています。大学の保健室でも禁煙相談を受け付けます。帝塚山大学は毎年世界禁煙デーにちなんでキャンペーン活動を行っています。帝塚山大学は、キャンパス内全面禁煙です。喫煙者は、ぜひ禁煙を!! 非喫煙者も、他人事ではありません。初めの1本を吸わなければ、一生喫煙せず過ごせます。たばこを吸っていないから安全、ではありません。受動喫煙(他人のたばこの煙を吸わされること)は、深刻な害です。たばこの害について知ることからはじめましょう。たばこの害たばこには、ニコチン、タール、一酸化炭素をはじめ、5000種類以上の化学物質および250種類以上の毒素、70種類以上の発がん性物質を含みます。肺がんだけでなく、全身のがん、脳卒中や心筋梗塞など病気のリスクが上がるなど、全身に様々な悪影響が出ます。ニコチン依存症受動喫煙とは健康増進法で定められている受動喫煙対策ルールについて禁煙の効果喫煙者が口から吐き出した煙呼出煙環境にとどまり続ける残留物75たばこの先から出る煙副流煙たばこの煙から、自分の未来と大切な人を守りましょう喫煙者が吸い込むたばこの煙主流煙身近にある危険https://www.gov-online.go.jp/useful/article/201907/2.html喫煙について
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