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経営学部 経営学科
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2017年1月12日(木)
特殊講義(地元BtoBオンリーワン企業講座)の第10回目の授業が12月8日(木)2限目に行われました。この科目では、実際に「地元BtoBオンリーワン企業」から講師をお招きして、より実践的な知識を学んでいます。
今回は、制御機器・産業機器・動力伝導機器などを扱う専門総合商社である株式会社日伝(大阪市)から人事部人財開発課専門課長の柴田泰江様におこしいただき、講義をしていただきました。
講義では、まずメーカーと商社との違いについて教えていただきました。メーカーは製品開発能力が重要であり、商社は提案営業能力が重要だということです。商社である自社にとって、提案営業により「日伝に相談してよかったな」と顧客に思っていただけることが最大の報酬だとお話していただきました。
次に、BtoB製品とBtoC製品とのちがいをサプライチェーンの流れのなかで、教えていただきました。まず、サプライチェーンの川上にあるのが部品である中間財であり、次に機械である生産財、そして川下が一般消費者にとどく商品である消費財です。BtoB製品とは中間財と生産財がそれにあたり、BtoC製品は消費財がそれにあたるということで、自社が取り扱っているのはBtoB製品である中間財であると教えていただきました。
BtoBビジネスの特徴として、BtoC製品は売れるための広告宣伝が必要であるが、BtoB製品は広告宣伝にコストがかからない分、製品にコストをかけることができるということを教えていただきました。自社では創業以来赤字がなく、収益面での強みがあるとのことです。
現在の自社の戦略として、従来の単品販売から、顧客の手元にとどいてすぐ使えるようにされた加工商品・組み込み商品など単品販売の製品に付加価値をつけるようにしていることや、とくに単品販売されていた製品の組み合わせによる課題解決システムのトータル提案に力をいれていることなど教えていただきました。自社が商社でありながら加工センターをもっていることも強みのひとつだということです。
また、DVD資料によって、自社の従業員の働き方として、総合職にあたるルートセールスと一般職にあたる営業デスクとの両者のパートナーシップで問題解決していく様子をご紹介していただきました。
最後に、自社が求めるのは、「デジタル思考でアナログ志向」の人物であるとご紹介していただきました。
授業後には、今回も多くの学生たちが教卓の周りに集まり、質問に答えていただきました。
株式会社日伝 URL
http://www.nichiden.com/