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経営学部 経営学科
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2017年2月6日(月)
特殊講義(地元BtoBオンリーワン企業講座)の第12回目の授業が12月22日(木)2限目に行われました。この科目では、実際に「地元BtoBオンリーワン企業」から講師をお招きして、より実践的な知識を学んでいます。
今回の授業では、健康食品・化粧品等の通信販売業で通販サイト「ていねい通販」を運営している株式会社生活総合サービス(大阪市)から、経営管理部の薙野みゆき様、マーケティング部メディア担当の坂拓也様におこしいただき、講義をしていただきました。
講義では、まず、薙野様から生活総合サービスでは「何のため、誰のために働くのか」を常に考えているとお話ししていただきました。自社の事業が通販であり、おもな顧客は女性で主婦層であることから、このような女性たちを労いたいとの気持ちでお仕事をされているとのことです。また、事業内容として健康食品と化粧品をあつかっており、これらの商品の特性が使うとなくなることであり、そのため繰り返して顧客とふれあうことができることに仕事のよろこびや楽しみがあるとのことでした。そして、顧客のリピート率は極めて高く、90%以上であるとのことです。このリピート率の高さは、誕生日プレゼントやアンケートへの返信は必ずすることなどのサービスによって支えられているとのことでした。ひとりひとりの顧客に特別感を提供できていることが自社の強みであり、世の中はデジタル化されているが、そのような世のなかであればこそ、アナログな顧客対応が強みになっていると教えていただきました。
次に、坂様から実際の仕事内容をご紹介いただきました。その内容は、商品企画・広告企画・受注業務・販促企画の4つです。商品企画は、「誰に・何を」ということが重要であり、「家事・育児・仕事を頑張る30代以上の女性」に「きれいと元気を提供し、その先にある幸せを提供すること」を意識されており、そのためには試作品の検討をくりかえすことが大切だということです。広告企画では、テレビCM・ネット・ラジオに力を入れており、とくにテレビCMには毎月約1億円を使っているとのことです。広告企画では、「何を・どこで」が重要であり、ここで「何を」は広告内容の決定、「どこで」は広告媒体の決定であると教えていただきました。坂様もご担当されている広告部門の仕事の楽しさは、広告とそれに対する顧客の反応が数字を通じて直接確認できるところにあるとのことでした。受注業務は、コールセンターの仕事で、効率重視ではなく「つながり重視」で顧客のひとりひとりにあわせて臨機応変に対応しており、笑顔ならぬ「笑声(えごえ)」を大切にしているとのことでした。販促企画は、アフターサービスの仕事で受注後の関係構築に取り組んでおり、顧客参加型イベント・アンケート返信・情報誌作成などが業務内容であると教えていただきました。
授業後、学生からは「労働環境は厳しいですか?」との率直な質問もでましたが、自社では新卒3年目までの離職率は0%であり、社員の育児・産休・看護・介護の休暇をとりやすいようにして、働きやすい職場づくりをしているとお答えいただき、また、薙野様からは、「社員を愛せない会社にはお客様を愛すことはできません」とお答えいただきました。
株式会社生活総合サービス(ていねい通販)URL
https://www.teinei.co.jp/