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経営学部 経営学科
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2017年12月7日(木)
11月21日(火)5限の「実践的中小企業経営」の第8回目の講義では、小柄な人に特化した婦人服の製造・小売業Cobitto(コビット)の代表・土江進太郎様を講師にお迎えし、「福をもたらす服!Cobitto(コビット)でお客様のライフスタイルに彩りを」というテーマで講演いただきました。
土江様は幼い頃からものづくりが得意で、奈良高専に通われていたときに製作した服が賞を獲ったことをきっかけに服飾を始められたそうです。服飾専門学校を経て東京のデザイナーズブランドでの修行中に、「作りたい服が無い」という悩みがありました。そこで、服を作る技術は無いが小柄な人のための服を作るという夢を持っていた今の奥様と出会いがきっかけとなり、Cobittoを立ち上げられました。
Cobittoは、小柄な人のための服があまりないというニーズに応える“DtoC”という中間業者を挟まず小売店も持たない経営手法でオーダーメイドの服を提供し、機械を導入することで効率的にオーダー服を製造販売しています。また、SNSを活用した宣伝・百貨店とコラボした商品開発・特設ショップ販売により、小柄な人のための服にニーズをもつ新規顧客を獲得する工夫がされています。
菅教授からは、4点の指摘がありました。一つ目に、経験財である服飾の機能と付加価値という視点から、付加価値を機能での理解しやすい表現を心がけること、二つ目に、百貨店とコラボでは、BtoBかBtoCのどちらの立場をとる戦略なのかを意識をすること、三つ目に、3Cの視点から百貨店等の既製服を競合に設定することが正しいのかを検証すること、四つ目に、ターゲットが『小柄で服のサイズに困っている女性」では、セグメントが大きすぎないか検証する必要がある、という内容でした。
グループディスカッションでは、「あなたの特技・得意なことはありますか?」をテーマに経営者と受講生が話し合いました。受講生からは、人によってさまざまな得意なことが挙げられたが、なぜ自分はそれが得意なのか考えることで新たな分野で得意なことが見つかるのではないか・苦手なことを克服することで自分の得意なことをより伸ばすことができる・得意なことについて考えることで就活に役に立ったり、好きなことや逆に苦手なことが仕事にすることが出来たりするのではないか、といった発表がありました。
第9回目の講義を担当される縁満代表取締役の大垣幸平様からは、「介護業界についての予備知識を調べてくること、少子高齢化社会の問題点について考えてくること」という事前課題と共に、「助け合いとはどんなことか?」というグループディスカッションのテーマを頂きました。
(原文:余田穂垂、監修:鈴木紀子・菅万希子)
Cobitto土江進太郎代表のご講演の様子
グループディスカッション後の発表の様子