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経営学部 経営学科
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2017年11月28日(火)
11月14日(火)5限の「実践的中小企業経営」の第7回目の講義では、エステ・結婚相談所La Reineの代表・今西美穂子様を講師にお迎えし、「やりたい事をやる経営―経営を知らない私がやってきたこと―」というテーマでご講演いただきました。
今西様はエステ業で奈良と大阪に計3店舗を経営されている他、エステの顧客からのニーズから結婚相談所も経営されているそうです。開業された当初は経営に関する知識もほとんどなかったため、紙面コマーシャルは必ず効果があると考えてかなりの投資をして宣伝する等の失敗もあったそうですが、美容に関する様々な資格を取ることによって現在では安定した経営となりました。
La Reineでは、低価格戦略でリピーターを獲得し、新規顧客は口コミによって集客する戦略です。また、その際にプラスαの料金でサービスを提供することで単価を上げたり、サービス終了後に次回の予約を必ずとることでリピート率を上げる工夫がされています。
結婚相談所は今西様がエステをされているときにお客様がお話しされていたことをきっかけに始めたそうです。結婚相談所では、毎月開かれているイベント型合コンや全国ネットの仲人業への参加により、良い出会いの機会を提供されています。
菅教授からは、3点の指摘がありました。一つ目は、売り上げ割合からみて主はエステであり、一対一のサービス業であるので、売上をさらに上げるためには、人を雇うことを意識していくか、空いた時間を貸し出す方法をとらなければならない。二つ目は、時間と空間を一対一で同時に消費しない、美容商品の販売や美容セミナーの開催などを組み合わせることにより、売り上げを伸ばすことができる。三つ目は、エステは、サービス業なので、機能と付加価値とに分けて捉えてみると、脱毛やダイエットなどは効果を数値で見ることのできるので機能として、エステは付加価値として考えることができる。機能は価格競争になりやすいとのことでした。まとめとして、顧客をセグメントし、最も支持してくれている顧客を客観的にみる必要があるとの意見がありました。
グループディスカッションでは、「あなたは何のために働きたいか?」をテーマに経営者と受講生が話し合いました。受講生からは豊かなで安定した生活のために働く・人の役に立つことで自分が幸せになることができる・今の働く目的はお金の為だが、将来は働いているうちに働く目的は変化していくのではないか、といった発表がありました。
第8回目の講義を担当されるCobitto代表の土江進太朗様からは、「自分の特技や得意なことを3つ考えて、それを将来にどう生かすかを考えてくること」という事前課題と共に、「あなたの特技、得意なことはありますか?」というグループディスカッションテーマを頂きました。
(原文:余田穂垂、監修:鈴木紀子・菅万希子)
La Reine 今西穂美穂子代表のご講演の様子
グループディスカッション後の発表の様子