教員紹介データベース


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 基本情報


氏名 大久保 純一郎
氏名(カナ) オオクボ ジュンイチロウ
氏名(英字) OKUBO JUNICHIRO
学部・学科 心理学部心理学科
職名 教授
出身学校・専攻 同志社大学 文学部 文化学科 心理学専攻 卒業
出身大学院・研究科 同志社大学 大学院 文学研究科 博士課程後期課程 心理学専攻 研究指導修了
学位・資格 文学修士、臨床心理士
本学での担当科目 心理検査法
研究内容 【健康心理学、臨床発達心理学、心理測定法】
心理学は、人間の心を研究する学問ですが、臨床心理学は、人間の心の問題の成り立ちや治療の方法について研究します。私の場合は特に感情の面から研究をすすめています。また、発達障害をもつ人々への支援も行っています。
シラバス(URL) https://csweb.tezukayama-u.ac.jp/syllabus/campus?func=function.syllabus.ex.search&nendo=2017&k_cd=775908
ひとことメッセージ 人間、勉強も大切ですが、遊びも大切です。どんどん遊びましょう(と書くと、授業をさぼる人がいるかもしれませんね。授業は厳しいですよ)。

 研究キーワード

研究キーワード
発達障害,発達検査,表情

 著書

タイトル 著者 出版社 出版年月 担当区分 担当範囲 概要
感情・動機づけとは 烏野博文・市原茂・藤村邦博・大久保純一郎・大日向雅美・山内宏太朗・三田洋子(共著) 小林出版 19840000 共著 p71-86 人間行動における感情と動機づけの意義について論じるとともに、その種類と機能について概説した。さらに、摂食行動と攻撃行動を例にとり、感情と動機づけの具体的な機能について論じた。摂食行動をコントロールする食欲は、単なる生理学的な要求ではなく、認知的な要因や感情が強く影響することを示した。攻撃行動の場合は、社会心理学的な要因が強く働き、対人的な状況が重要であることを示した。 現代の心理学 三井宏隆・稲本智 (編著)
乳幼児研究と心理テスト 乳幼児心理学、 佐々木保行(編著) 池上貴美子・藤本浩一・柴田幸一・鈴木敏昭・山田順子・佐々木保行・山崎愛世・宮川友彰・前田實子・佐々木宏子・大久保純一郎(共著) 日本文化科学社 19880000 共著 p199-213 乳幼児に対して行う心理検査の意義と問題点について、心理臨床家の立場から論じた。検査法に要求される条件は、十分な標準化がなされ、信頼性・妥当性の確認がされていることである。検査者は、検査法の特徴や限界を知り、複数の検査法を組み合わせ、検査以外のデータも利用して、子どもを“一人の人間”として全体的に理解することが望まれる。そのための注意点に触れ、検査法の具体例を紹介し解説を行った。
学習・発達心理学序説 藤村邦博・大久保純一郎(編著)日比野英子・戸梶亜紀彦・柴田利夫・田辺毅彦(共著) 小林出版 19950000 共著 p23-44, p49-60 教育心理学及び発達心理学に関する新カリキュラム対応のテキストとして編集を行った。本書では、教育心理学の基礎理論である、学習理論と発達理論について集中的に解説を行った。特に、学習と発達の2つの理論の相互関係について詳しく論じた。執筆担当した“第2章 発達とは”では、発達の概念、発達段階、発達の本質的特徴について概説した。発達の概念では、従来のように能力の増大にとらわれることなく、生涯発達論、教育・臨床心理学の立場から、人間的発達観について論説した。“第3章 第2節 発達から見た学習”では、遺伝環境論争について論説した。
発達心理学エッセンス 小高恵・水野邦夫・石原俊一・瀧ケ崎隆司・柏尾眞津子・大久保千恵・箱井真由里(共著) 小林出版 20000000 共著 p17-25 人間の発達を、さまざまな分野から、縦断的に概観するためのテキストとして編集された。特に、生涯発達心理学の成果を取り入れ、成人期以降の発達についても詳しく記述した。執筆担当は、第2章の「知的能力の発達」である。本章では、知能の発達的変化についてなるたけ冷静に、分析を試みた。さらに、教育・能力開発・生涯発達をよりよいものとする指針について考えた。 藤村邦博・大久保純一郎・箱井英寿(編著)
青年期以降の発達心理学-自分らしく生き、老いるために- 柴田利夫・石原俊一・瀧ケ崎隆司・柏尾眞津子・興津真理子(共著) 北大路出版 20000800 共著 p15-25, p41-55. 近年の発達心理学では生涯発達的観点が強調され、成人してからあとの(いわゆる「発達期」以降の)発達的変化について、精力的に研究が進められている。しかしながら、青年期以降の発達に関して概論した著書は充実しているとは言いがたい現状である。本書は単なる概論に終わることなく、青年期以降の発達心理学の到達点を示すべく編集された。 藤村邦博・大久保純一郎・箱井英寿(編著)
新版K式発達検査 2001実施手引書 生澤雅夫・松下裕・中瀬惇(編著)岩地道志郎・大上律子・大久保純一郎・大東美智子・郷間英世・清水里美・西尾博・山本良平(共著) 京都国際社会福祉センタ 20020400 共著 新版K式発達検査は、日本において十分な標準化が行われた臨床検査式の発達検査としては数少ないものの一つであり、適応年齢範囲も広いことから広く用いられてきた。また、同検査は臨床活動の中から作り出されたもので、障害児者の療育場面でも用いられてきた。しかしながら、標準化後20年以上が経過し、検査内容などが実情に合わなくなってきた。そこで、再標準化を行い、「新版K式発達検査2001」として公刊した。本書は、その実施手引書である。
心理学概論 ナカニシヤ出版 20060600 共著 p271-274, p275-280 心理学について包括的に解説した概論書として編集された本書の臨床分門において、異常心理学と心理学的障害に関するセクションを担当執筆した。異常心理学に関しては、正常と異常の基準に関してまとめた。心理学的障害では、ICD-10にもとづいて精神障害の診断分類と疾病について解説した。 山内弘継・橋本宰(監修)
新版K式発達検査法2001年版 標準化資料と実施法 新版K式発達検査研究会 (編著) ナカニシヤ出版 20080601 共著 2002年に公刊された新版K式発達検査2001の全般的な概説書として編集された。その作成の経緯、概略、先行版(1983年版)との相違についてまとめるとともに、今回の標準化過程についてまとめ報告を行った。さらに、実施法に関する解説も行った。 新版K式発達検査研究会 (編著)
こころのケアとサポートの教育-大学と地域の協働- 蓮花一己・三木善彦(編) 帝塚山大学出版会 20090601 共著 本書は、2006年度文部科学省「現代教育ニーズ取組支援プログラム(現代GP)」に採択された「『心のケアとサポート』人材養成と自立支援から地域の活性化と安心・安全な社会の創造のための実践教育から」プロジェクトの報告書である。第3章の「交野市小学校における総合的心理教育の実践」の部分を分担執筆した。
新版K式発達検査法2001年版ー発達のアセスメントと支援ー 松下裕・郷間英世(編) ナカニシヤ出版 20120601 第Ⅱ章 新K式検査2001における成人級課題について 平成14年に公刊された新版K式発達検査2001の理論的な概説書として編集された。発達アセスメントとしての理論的背景,さまざまな対象への実施の考え方,発達検査を通してみたこどもの発達の状況についてまとめた。担当証においては、新たに追加された成人向けの課題の解説と分析を行った.
心理学概論[第2版] 岡市廣成・鈴木直人 (監修) ナカニシヤ出版 20140422 第9章 第7節 2007年に出版した「心理学概論」の改訂版である.今回の担当範囲は、人格の章における「知能検査」の章である。知能検査のk\が異様とともに,最新の知見にふれるとともに,具体的な検査の事例についても述べた。

 論文

タイトル 著者 単著・共著の別 発行雑誌 発行所 開始ページ 終了ページ 出版年月 掲載種別 概要
言語発達遅滞児の社会生活能力と発達-新版K式発達検査法と新版S-M社会生活能力検査の結果を用いて- 単著 発達障害研究 15 298 303 19930000 研究論文 言語発達遅滞児の新版K式検査法と新版S-M社会生活能力検査の結果を分析した。尺度間の相関係数から、1)社会性や自己統制、2)身辺自立とコミュニケーション、3)運動などの3クラスターが見いだされた。特に、第2クラスターは、言語発達遅滞児の特徴と考えられ、療育における身辺自立などの社会適応能力に関する指導の重要性が示唆された。また、社会適応能力と知的能力の関係性が子どもの問題と深く関わることが見いだされた。
怒り行動尺度日本語版の標準化への試み 共著 感情心理学研究 日本感情心理学会 4 14 21 1996 怒り行動尺度日本語版の標準化を試みた。本尺度の統計的特徴を示すとともに、ジェンキンス活動調査表(JAS)、状態特性不安尺度(STAI)、対処様式質問紙(WCQ)との比較を行った。本尺度によって測定された怒りの行動は、タイプAを含む冠動脈疾患と深い関連性があり、不安や認知様式との関係していることが見いだされた。さらに、臨床場面におけるケース・スタディを通じ、心理治療における本尺度の有用性を示した。 (三根浩・浜治世・大久保純一郎)
感情心理学的立場からみたタイプA行動パターンとストレス・コーピング 共著 タイプA 10 35 39 19990000 タイプA行動パターンとストレス・コーピングの関係について報告した。虚血性心疾患患者(虚血群)ならびに、精神障害があり外来心理療法を受けている患者(心理群)に対して、感情心理学的測定を行い、ストレス・コーピングとタイプA行動パターンの関係について検討した。虚血群は自己の攻撃性の認識が低く、ネガティヴな感情を過小評価する傾向があり、本来高いはずの攻撃性を低く評価した。心理群の場合、ケース・スタディ的分析を行った。感情心理学的測度は、それぞれの臨床所見を正確に反映していると考えられた。 (三根浩・大久保純一郎)

 その他業績

タイトル 実施年月 単著・共著の別 発行所、発行雑誌又は発表学会等の名称 分類 概要
妨害効果の研究 19770000 単著 同志社大学卒業論文 (紀要・その他) 妨害行動とは、複合刺激を条件刺激として古典的条件付けを行う前に、複合刺激の片方の要素刺激を条件付けておくと、もう片方の要素の条件づけが妨害されるという現象である。この現象は従来の学習理論では説明できず、新しい連合学資夕のパラダイムが必要であり、それらの理論を用いることにより、古典的条件付けだけでより複雑な人間行動を説明できる。それらをより詳細に検討するため、まずその効果自体の確認を行った。
妨害効果 19770000 単著 同志社心理 №23 (紀要・その他) 卒業論文「妨害効果の研究」の主要部分について簡潔にまとめた。19-26
ブロッキング現象における先行処理の効果 19790000 単著 同志社心理 №26 (紀要・その他) 前項の修士論文の主要部分について簡潔にまとめた41646
Blocking現象における先行処理の効果-Rescorla-Wagner理論におけるinverse仮説の効果- 19790000 単著 同志社大学修士論文 (紀要・その他) 連合学習のさまざまな新理論がBlocking現象の理論的説明を行っている。そのBlockingの程度の予測が微妙に異なる。Rescorla - Wagner理論では、先行条件付けの程度によりBlocking量が変化すると予測する。そこで、先行処理を複合条件付けで行いBlocking現象を観察した。Rescorla-Wagner理論ではBlocking現象の減弱が予測された。Blocking減少の存在は確認されたが、その減弱の有無は確認されなかった。
マイクロプロセッサ制御による脈波伝播時間測定システム 19810000 共著 同志社心理 №28 (紀要・その他) 心理的ストレスに対する心臓血管反応の測度としての脈波伝播時間が注目されているが、実験的場面での測定は極めて困難である。そこで、澤田のアルゴリズムを応用したマイクロコンピュータシステムを開発した。機械は既製のCP/MマイクロコンピュータにA/D変換入力インターフェイスを組み合わせた。アルゴリズムは、アセンブラーで記述し、測定機器の制御を行った。安定した測定が持続的に行われた。 (三村都与仁・石原俊一・大久保純一郎)41646
実験的ストレス導入時における脈波伝播時間とその他の心臓血管反応の変化について 19820000 共著 同志社心理 №29 (紀要・その他) 対処可能なストレス事態における心臓血管反応について検討を行った。心臓血管反応の指標は脈波伝播時間(PTT)、心拍(HR)、収縮血圧(SBP)、拡張期血圧(DBP)を用いた。他の指標と同様にPTTはストレス反応の指標として有効であることが示された。また、SBPとPTTで比較的高い被験者内相関係数が得られた。 (三村都与仁・石原俊一・大久保純一郎)41647
回避訓練における複合条件づけ-要素刺激の連合強度- 19830000 単著 文化学年報(同志社大学)、第32号 (紀要・その他) 連合学習の理論について検討するため、回避訓練における条件刺激に複合刺激を用い、各要素刺激が獲得する反応制御力を比較した。連合学習のRescorla-Wagner理論や注意理論によると、それぞれの要素刺激は相互隠蔽効果によって、単独刺激を用いた場合と比較して反応制御力の獲得は十分でないと予測された。しかし、結果は曖昧で、明確な結論はくだせなかった。70-79
情動語の連想についての一検討 19830000 単著 学院保育年報(キリスト教保育専門学院)第3巻 (紀要・その他) 情動語を刺激語とした連想を行った。共通反応語を用いて情動語の相互関係を分析し、情動の構造について検討した。基本的情動語の場合は、情動語の快・不快の次元のみがみられ、それ以上の次元やクラスターは見いだされなかった。さらに基本的情動語と高次の情動語の関連性についても検討した。基本的情動の中でも、喜び、苦しみ、恐れの3情動が高次の情動を形成する重要な情動であることが示唆された。31-37
自由反応法による表情認知 19850000 単著 学院保育年報(キリスト教保育専門学院)第5巻 (紀要・その他) Ekman-Friesenの表情写真(中性を含む7情動)を用いて自由反応法による表情認知を行った。それぞれの表情はカテゴリー法を用いた場合と同程度の精度で認知された。また、反応語の測度を基に表情写真の分析を行った。因子分析によると、カテゴリーごとの7因子が見いだされた。クラスター分析では、中性表情が一つのクラスターになりにくいことと、表情がカテゴリーごとにクラスターを作るばかりでなく、喜び-怒り-驚き、恐怖という3つの高次クラスターを形勢することが見いだされた。18019
障害児における家族の役割とその援助 19890000 単著 松下裕(編)第6回児童問題シンポジウム報告書, 京都市児童福祉センター・京都市社会福祉協議会 (紀要・その他) 障害児療育における家族の役割の重要性を概説し、さらに家族自身の心理的な問題が大きいことを示した。そこで、家族に対する援助を行うための基礎として、子どもの障害を受容する過程のモデルとして、悲哀の仕事のモデルを解説した。家族が自己のショック・悲しみ・焦りを十分に表出することの重要性と、それを支える援助の重要性を強調した。41777
新版K式発達検査項目の多次元尺度構成法による分析:3歳前半の言語発達遅滞児の分析 19890000 単著 学院保育年報(キリスト教保育専門学院)第9巻 (紀要・その他) 3歳前半の言語発達遅滞児に行った新版K式発達検査の結果を多次元尺度構成法を用いて分析した。項目間の分析では、まず「項目の困難性」の次元が見いだされたが、これは先行研究でも安定して見いだせるものであった。しかし、動作性・言語性の次元は見いだされず、「検査者への注意」「表象使用」など、精神活動の基礎的な過程に関する次元が見いだされた。しかし、布置の分析では6種のクラスターが確認され、それらは概ね本検査の領域区分に準ずるものであった。
新版K式発達検査項目の多次元尺度構成法による分析(2):通園施設へ入所した言語発達遅滞児の分析 19910000 単著 学院保育年報(キリスト教保育専門学院)第11巻 (紀要・その他) 通園施設へ通所した言語発達遅滞児の、通園開始前と開始後の2回にわたる新版K式発達検査結果を多次元尺度構成法により分析した。発達の次元は安定して観測された。通園開始後、言語-動作の次元がみられた。この次元は通園開始前には見られず、発達することによって、それまでは未分化で渾然一体としていた能力が分化したものと考えられた。これは、言語発達遅滞児の特徴であると考えられた。87-95
京都市児童相談所における登校拒否の追跡調査 19930000 共著 京都市児童福祉センター紀要 第2号 (紀要・その他) 1982年度〜1984年度に京都市児童相談所が「登校拒否」として受理した事例の追跡調査結果を行った。在学中の者の過半数が「大体出席」で、卒業した者では75%がなんらかの形で就労しており、予後は良好であった。ただし、回収率は46.7%であり、比較的転帰の良好なケースからの回答に片寄っているのではないかとも考えられる。そこで、回答者の抽出も予後の不良なケースの綿密な分析が必要であると考えられた。 (門眞一郎・清水里美・大久保純一郎)41783
不登校中学生の風景構成法について 19930000 単著 京都市児童福祉センター紀要 第2号 (紀要・その他) 情緒障害児短期治療施設に入所した不登校中学生の心理治療過程で風景構成法を行った。その経験から、基本的な描画外反応を見ることの重要性が示唆された。不登校中学生の特徴として、道などに石を多く置くことや、川の位置が片寄っていて片岸のみの描写が多いことが見いだされた。しかし、治療の過程で川の位置が真ん中に変化することが見られた。治療が進むことによって、成長・安定を示す方向に描画が変化した。53-68
不登校中学生の施設治療過程における感情の分析-EPIを用いて- 19930000 単著 キリスト教社会福祉専門学校研究ジャーナル 第13巻 (紀要・その他) 不登校中学生の施設治療過程において、 Emotion Profile Index(EPI)を行った。プロフィールパターンでは、抑うつ次元の高いものが多数見られた。また、高得点の次元の組み合わせにより、1)不安の強いタイプ、2)生真面目なタイプ、3)攻撃性を秘めたタイプ、4)衝動のコントロールに葛藤のあるタイプが見いだされた。また、治療過程において、各事例における行動上の変化に見合ったプロフィールの変化が見られた。52-67
発達検査を通した子どもの見方 19930000 単著 京都言語障害研究会紀要 第19号 (紀要・その他) 障害をもった子どもの診断や治療における、新版K式発達検査の活用についてまとめた。能力検査を中心とする心理検査の用い方の問題点と課題について述べ、次に本検査使用上の注意点を示した。特に、プロフィールの分析を過剰評価することの危険性を示すとともに、子どもの発達をよりよくとらえるためには、テストバッテリーを適切に用い、多面的な評価をする必要があることを示した。55-90
新版K式発達検査法の潜在クラスによる発達評-心身障害児における応用の基本的な視点- 19940000 単著 京都市児童福祉センター紀要 第3号 (紀要・その他) 心身障害児に発達検査を行った場合、被検児の能力を性格に測定できないことがある。このような場合は、無理に発達年齢の推定を行うより、実施できた項目や行動観察から発達段階を推定し、発達状況の把握を行う方が有意義である。そのため、検査者は理論に基づく反応の解釈を行う必要がある。新版K式発達検査は潜在構造分析によって被検者の潜在クラスが統計学的に抽出される。本研究では、生澤の潜在クラスによる発達評価法を提案するとともに、事例検討を通して本評価法の有用性を確認し今後の課題を検討した。13-28
こぐま外来の現状と課題 19940000 共著 京都市児童福祉センター紀要 第3号 (紀要・その他) 京都市児童福祉センターにおける知的障害児母子通園施設では、通園措置児以外の子どもと保護者を対象とした相談事業(こぐま外来)の試みを行ってきた。本稿では、こぐま外来の経過と現状について分析し、今後の課題について考察した。こぐま外来には低年齢児のニーズが高く、多くのケースにおいて保護者の育児不安が問題となった。それらのニーズに応え、多種の専門職が柔軟に対応する必要があると考えられた。特に保育カウンセリング的な関わりの重要性が示唆された。 (大久保純一郎・甲谷正美・永井理恵・越智雅晴)71-78
転生願望法の分析に関する一検討:青年への適用を通した分析 19950000 単著 キリスト教社会福祉専門学校研究ジャーナル 第14巻 (紀要・その他) 青年期の被験者(専門学校の学生)に質問形式で行った転生願望法の結果について分析した。反応理由と反応動物の社会的役割の分析から、青年たちの自己イメージの価値基準は愛憎の次元にあることが見られた。さらに、これらは非保護的愛情関係であり、青年たちは子どもっぽい自己愛的な傾向を持つことが示された。また、動物の大きさから、抑うつ的なムードも見られた。このように青年の自己愛的な特性が見いだされるとともに、これらの指標の有用性が示唆された。81-92
言語発達遅滞児の新版K式発達検査に対する反応パターン(3):下位尺度の因子分析結果の標準化群との比較 19950000 単著 京都市児童福祉センター紀要 第4号 (紀要・その他) 言語遅滞児に行った新版K式発達検査の尺度間の因子分析結果を健常児における結果と比較した。まず、言語遅滞児における言語領域の正答率の低さが示された。さらに、言語遅滞児では、因子構造そのものが健常児と異なっており、発達連関のパターンの相違が見いだされた。健常児では、課題に関わらず言語・動作性の能力を駆使して解決にあたるが、言語遅滞児の場合はそのようなことができないようであった。29-35
センター機能をいかしたケアの一例 19950000 共著 京都市児童福祉センター紀要 第4号 (紀要・その他) 京都市児童福祉センターには多種の専門職が配置されている。多様なニーズを持つ心身障害児に対し、縒り適切なケアが可能である。日々の療育においても各専門職が連携を取り合い、よりよいケアを進めている。本稿では、より多様なニーズを持つ最重度の心身障害児への関わりを報告し、多職種の連携の一例を示すとともに、その必要性を論じた。 (永井・久賀谷・千歳・鳴瀧・桑原・藤井・宮野前・川崎・大久保・野村・広瀬・甲谷)87-100
ストレス反応の個人差について (1):エゴグラムパターンとストレス反応 19970000 単著 キリスト教社会福祉専門学校研究ジャーナル 第16巻 (紀要・その他) 青年期の男女(専門学校生)にエゴグラムを実施、感じられた強度との比較を行った。エゴグラムパターンとしては、子どもの自我状態の優勢な者が多かった。ストレス(ストレスチェックリスト、抑うつのチェックリストにより測定した)との比較では、自己否定的な構えよりも他者否定的な構えの方がストレスと関係が強かった。学生の場合、対人関係の未熟により自ら作り出すストレスが大きいのではないかと考えられた。63-69
心身に障害を持つ子供の保護者への援助 (1)-エゴグラムを用いた心理的特性の研究- 20000000 単著 帝塚山短期大学紀要-人文・社会科学・自然科学編-37巻 (紀要・その他) 障害児を持つ保護者の心理的ストレスやさまざまな困難への支援が必要とされている。保護者支援のためのカウンセリング的のプログラムの一つとして、心理テスト結果を媒介としたディスカッションを行った。本稿では、そこで実施したエゴグラムの分析を行い、保護者の心理的な特徴や、カウンセリングの効果について検討した。不安定なエゴグラムパターンが比較的多く見られ、障害受容の揺らぎが推測された。カウンセリングの前後では、他者への気遣いや自責が薄らいだと評価できた。93-100
青年期女性のこころの健康と人格発達 (1)-チャム形成、母への愛着、そして原因帰属の影響- 20020200 単著 帝塚山大学短期大学部紀要-人文・社会科学・自然科学編- 第39号 (紀要・その他) 本研究は、前思春期・青年前期の人格発達が青年期女性の心の問題に及ぼす影響を検討した。回想法により、前思春期からの人格発達上の特性(内的原因帰属、母への感情、友人関係)について調べ、現在(青年中期)の問題(全般的ストレス、摂食障害傾向)との関係を検討した。前思春期の3種の特性は、青年中期のストレスに関係があるが、それらは内的原因帰属の程度を介しており、原因帰属意識の重要性を見いだされた。33-41
不登校と社会的ひきこもり 20020300 単著 関西大学心理相談室紀要第3号 (紀要・その他) 近年、数多くの青年たちが「社会的ひきこもり」の状態にあり、現状の正確な把握、専門的な治療・支援が求められる。本論では、①典型的事例を紹介②実態調査結果を観察③不登校との関係について検討④自験例から治療・予防について検討した。ひきこもり青年の一部は不登校経験者で、個人にあわせたきめ細かい対応が認められ、そのような社会的資源の整備が望まれた。41704
親の育ちと子どもの成長:2001年度こぐま園保護者学習会 20020300 単著 京都市児童福祉センターこぐま園 (紀要・その他) 発達障害児とその保護者のための通園施設である京都市児童福祉センターこぐま園で行われた保護者学習会で講演を行い、冊子を作成した(33頁)。発達とはどのようなことであるのか、単なる能力の獲得だけではなく、社会適応が重要であることを実際の障害児者の事例も紹介しながら説明した。また、子どもだけでなく、親も人間としての発達の途上にあること、大人としての発達の課題について述べ、親の発達にとって必要な条件などについても説明した。
女子短大学生の職業選択と自己同一性の獲得 (1)-学生の職業的なアイデンティティ・ステータスと母のライフコース 20030200 単著 帝塚山大学短期大学部紀要-人文・社会科学・自然学編-40巻 (紀要・その他) 職業選択は、青年期における重要な発達課題のひとつである。しかし現代青年の間では、就職・職業・自己同一性の獲得をめぐって様々な問題が生じている。そこで、女子短期大学生の職業選択の過程について、自己同一性の獲得や精神的な病理の観点から分析を行った。被験者の1/4程度に自己同一性の混乱状態を予測させる者が見られた。これらの学生に対するケアが急務であると考えられた。ライフコースの分析では、専業主婦型を希望する者は、職業的アイデンティティが混乱する傾向が見られた。53-58
中学生の精神保健に関する実態調査研究 20040100 共著 関西大学心理相談室紀要 第5号 (紀要・その他) 中学生の、心身の健康度、ストレッサーの程度、ソーシャル・サポートの量、ストレス対処のパターンについて質問紙調査を行った。心身が“半健康状態”の生徒が多いことがわかった。特に女子生徒は、男子生徒と比べ半健康の者の割合が高いことが示された。また、生徒を取り巻くストレッサーに関しては,高学年や女子生徒で対人的ストレッサーが高いことが見いだされた。さらに、健康度の低い者は、(友人)サポートの量が少ないことが示された。 (大久保純一郎・上西裕之・平間博之・大島吉晴・葉賀弘)25-32
女子短大学生の職業選択と自己同一性の獲得 (2)-学生の職業的な自己同一性の状況と自尊感情・性役割感・家族構成の分析- 20040200 単著 帝塚山大学短期大学部紀要-人文・社会科学・自然科学編- 41巻 (紀要・その他) 職業選択は、青年期における重要な発達課題のひとつである。しかし現代青年の間では、就職・職業・自己同一性の獲得をめぐって様々な問題が生じている。そこで、女子短期大学生の職業選択の過程について、自己同一性の獲得や自尊感情・性役割感について分析を行った。職業的自己同一性の決定にはさまざまな意味で男性的性役割感が重要な役割を果たしていると考えられた。また、自尊感情も職業的自己同一性の状況に大きな影響を及ぼすことが見いだされた。50-56
中学生の精神保健に関する実態調査研究 (2)-ソーシャルサポートのストレス軽減効果について- 20050300 単著 帝塚山大学心理福祉学部紀要、第1号 (紀要・その他) 中学生を対象としてストレスに関する質問紙調査を行った。全般に、半健康状態の生徒が多く、女子は、男子と比べ半健康の割合が高いことがしめされた。ソーシャル・サポートのストレス軽減効果について検討したところ、明確な性差がみられた。男子の場合、ストレスの軽減効果は数多く見られ、教師のサポートは有効であると認められた。女子の場合、軽減効果は少なく、家族サポートのみが有効であった。家庭ストレッサーに対してサポートの効果はみられず、その対応は重要課題であると考えられた。41-50
新版K式発達検査2001による成人級被検者の発達評価に関する問題について 20051000 単著 京都国際社会福祉センター紀要 発達・療育研究 2005.10 別冊 (紀要・その他) 新版K式発達検査(以下“K式1983”と略記する)の再改訂版である新版K式発達検査K2001(“K式2001”と略記)の成人への適用について検討を加えた。K式1983とK式2001で生活年齢の終末修正最高年齢に2年の相違があり、そのことが発達指数の解釈にどのような影響をおよぼすのか考察を行ったが、被験者の指数や判定に大きな影響をおよぼす場合はそう多くないと考えられた。少なくとも、健常成人では問題とならず、中等度以下の知的障害の被験者の場合も、大きな問題にはならないと考えられた。59-63
大学生の精神保健におけるアセスメントと心理教育的介入の試み (1)-うつ病チェックリスト(KDCL)学生用短縮版の分析- 20060300 単著 帝塚山大学心理福祉学部紀要、第2号 (紀要・その他) 大学生の精神保健に関するアセスメントと心理教育的介入の試みを行っているが、本研究では、心身の問題をもつ大学生のスクリーニングのを行なうために、KDCL短縮版を用い、その有効性について検討した。その結果、KDCL短縮版の項目の分析を行うとともに、暫定的な得点評価について基準を作成した。41648
発達障害とそのアセスメント・介入について 20060300 単著 関西大学心理相談室紀要 第6号 (紀要・その他) 発達障害の概念について解説し、そのアセスメントの方法や、効果的介入について検討した。概念については、DSM-III-RやICD-10における発達障害概念について紹介し、1)乳幼児期から小児期の発症、2)中枢神経系の関与の可能性、3)安定した経過、4)精神的な能力の獲得に関する障害である。などの特徴を示した。次に、アセスメント法について解説し、介入例として成人の高機能広汎性発達霜害事例について報告した。27-34
ペット動物が家族の心身の健康におよぼす影響 (1)ペット動物に対する関係性・態度・感情の分析 20060300 単著 帝塚山大学心のケアセンター紀要、第1号 (紀要・その他) ペット動物飼育の有無と心身の健康度について検討したが、それらに明確な関係は見いだされなかった。しかしながら、ペット動物に対する嫌悪感・抵抗感、特に行動面での嫌悪感と精神的不健康度の間に統計的に有意な関係が見いだされた。したがって、ペット動物飼育の有無とは関係なく、ペット動物への感情が心身の健康度を規定していたといえる。53-59
大学生の精神保健におけるアセスメントと心理教育的介入の試み (2)-大学生への精神保健チェックリストの実施 20060300 共著 帝塚山大学心のケアセンター紀要、第1号 (紀要・その他) 大学生の精神保健に関するアセスメントと心理教育的介入の試みを行っているが、本研究では、大学生に対して実施した精神保健調査の結果についてまとめた。調査は、おもにストレス関連事象の質問紙からなり、それらの特性について検討した。 (大久保純一郎・三輪晴輝)27-35
現代の子どもの描画発達の遅れについての検討 20080000 共著 教育実践総合センター研究紀要、17 (紀要・その他) 子どもの発達に関する研究を行い、現在の子ども達における発達の“遅延と歪み”について検討した。その発達の遅延は“描画”において著しい。新版K式発達検査の1983年版と2001年版の標準化資料を比較したところ、図形模写課題の50%通過年齢は、2001年版で一貫して数ヶ月遅れていた。 (郷間英世・大谷多加志・大久保純一郎)67-73
大学生の生きがい感と性格特性が心身の健康におよぼす影響 20080000 共著 人間環境科学(帝塚山大学人文環境科学研究所紀要)、17 (紀要・その他) 大学生の精神保健および心身の健康を規定する要因について検討した。情緒安定性と生きがい感に強い関係のあることが示された。また心身の健康に影響を及ぼす因子は、性格特性では情緒安定性と洗練性であり、生きがい感では、現状満足と存在価値であった。人生享楽や意欲は心身の健康には影響を及ぼしていなかった。この結果から大学生の精神保健ではまず情緒の安定性に注目し、現状に満足し自己の存在価値について肯定的に受容できるように支援することが有効なのではないかと示唆された。 (大久保純一郎・大久保千恵)141-150
大学における発達障害 20080000 単著 帝塚山大学学生相談室年報 特別号(2009年3月) (紀要・その他) 大学の教員、職員向けに行われた発達障害に関する講演を文章化したものである。発達障害について概説するとともに、大学生の発達障害についてまとめ、その対応について提案を行った。41682
新版K式発達検査2001における成人級課題の分析(1) 20080000 単著 帝塚山大学心のケアセンター紀要、第3号 (紀要・その他) 新版K式発達検査K2001(“K式2001”と略記)の標準化資料を用いて、成人級課題について分析を行った。項目間の関連性について検討したところ、課題の困難性の次元とともに、結晶性-流動性知能に関する因子が見いだされた。次元の明瞭性には、問題はあったものの、K式2001には、結晶性、流動性課題が混在していることが示唆されたといえる。成人級の被検者の結果を解釈する場合、その点に関する注意が必要であるとともに、それらの課題をうまく利用することによって被検者の知的能力の個性を頼明確に読み取ることができると考えられる。31-40
信頼感とソーシャル・サポートが中学生の精神保健におよぼす影響 20090000 共著 帝塚山大学心のケアセンター紀要、第4号 (紀要・その他) 中学生の精神保健について検討するため、そのストレス反応とその規定因について分析を行った。ストレッサー、ソーシャル・サポート、や信頼感がストレス反応に有意な効果をおよぼすことが示唆された。友人からのサポートはストレス反応を増強するなど、友人関係は複雑な影響をストレス反応におよぼしていることがしめされた。また、信頼感は先行研究と同様に中学生の適応やストレス反応に影響をおよぼすことがしめされた。性別がそれらの規定要因に影響をおよぼすことがみられた。
一般小学生における心の理論の発達と情緒的適応 20090000 共著 帝塚山大学心理福祉学部紀要,第6号 (紀要・その他) 一般小学生における心の理論の獲得について調べ,情緒的適応との比較を行った。二次的誤信念課題の成立は,小学3年生程度であろうと考えられた。また,二次的誤信念課題を獲得している小学生は,未獲得の者に比べ情緒的に安定していることが見いだされた。二次的御信念課題に代表される他者理解(心の理論の成立)が,小学生の情緒的適応に影響を及ぼすと考えられた。 (大久保純一郎・大久保千恵・大宅洋行)15-25
回顧的に報告されたいじめ体験の分析 20090000 共著 人間環境科学(帝塚山大学人文環境科学研究所紀要),18 (紀要・その他) 大学生に自身の小学,中学,高校期におけるいじめ体験(いじめ加害,いじめ被害,傍観体験)について報告を求め,いじめ体験の実態について分析を行った。いじめ加害,被害体験は全体の40%に達し,傍観体験は70%となった。また,さまざまないじめ体験がその後の心身の健康に影響を与えることも見いだされた。 (大久保純一郎・大久保千恵)41650
対人恐怖症心性と養育体験の関係性について 2011 単著 帝塚山大学心理学部紀要,1, 191-199. 子どもの頃の養育体験と成長してからの対人恐怖心性の関連性について検討した。それらの関係性は,性によって異なったものであった。
スポーツ選手における実力の発揮について 2011 単著 帝塚山大学心理福祉学部紀要,第7号 (紀要・その他) 本研究において,スポーツ選手の試合成績と心理学的特性の関係について検討した。大学におけるスポーツ選手194名を対象として質問紙調査を実施し,試合に対する態度,注意と対人関係スタイル,エゴグラムを測定した。分析の結果,試合におけるプレッシャーへの態度は,「実力発揮」,「平常心」と「勝利追求」の3因子が見いだされた。「実力発揮」は,注意の制御や,エゴグラムにおけるFCと関係している。「平常心」は,注意制御に対する負担感やエゴグラムのACと逆相関することが見いだされた。これらの結果から実力が発揮できたり,平常心を保つことのできる選手の特性が考察された。41648
回顧的に報告されたいじめ体験と青年期心性の関連性(1) --対人恐怖心性,自尊感情,ストレス反応について― 2012 単著 同志社大学教職課程年報,1, 大学生を対象として,過去のいじめ経験と,現在の心理的な特性について調査した。

 所属学協会

所属学協会名 年月(自) 年月(至) 年月(至)区分 職名
日本応用心理学会 201304
大阪K-ABC研究会 20130501 会長
日本感情心理学会
関西心理学会
日本心理学会
日本健康心理学会

 研究に関連する学内外社会活動

活動年月(自) 活動年月(至) 活動年月(至)区分 内容 分類
19990500 現在に至る 奈良県安全運転管理者等講習講師
19990700 20010331 終了 21世紀の生駒市幼稚園のあり方についての検討委員会 会長
20030500 奈良県臨床心理士会 理事
20070100 なら犯罪被害者支援センター 理事
20091000 奈良県発達障害者就労支援連絡協議会 会長

 競争的資金等の研究課題

提供機関 研究種目 タイトル 採択開始 採択終了 代表者 研究課題 代表者・分担者の別
日本臨床心理士養成大学院協議会 20120901 20130831 大久保純一郎 ビデオ・モニタリングおよびビデオ観察学習を用いた広汎性発達障害者の対人関係技能への介入とアセスメント 代表者

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