実学の帝塚山大学 プロジェクトの実践で学ぶ「実学」

奈良県 × 帝塚山大学

不登校の子どもたちを支援するプロジェクト

2016.02.02.Tue

  • 心理学科

学生ボランティアの力で不登校の減少や予防をめざす

奈良県への政策提案で優秀賞を獲得

平成27年7月、「平成27年度県内大学生が創る奈良の未来事業」公開コンペにて、本学の『不登校の子どもたちに大学生ができること』(代表:大学院心理科学研究科2年 酒井希恵さん他10名)が優秀賞に選ばれました。 平成24年度から実施されているこの事業は、多様化・複雑化する県政の様々な課題を解決するため、県内の大学等に在籍する学生から政策提案を募集し、公開コンペ方式により選ばれた提案を事業化し、提案した学生も参画して事業が実施されるものです。本学では24年度(経営学部経営学科)、26年度(現代生活学部食物栄養学科)の受賞に続き、2年連続の快挙となりました。平成27年11月には奈良県知事・副知事の前でプレゼンテーションおよび意見交換を行うなど、提案の具体化に向けて着々とプロジェクトが進行しています。

ボランティアの現場で心理学を生かす

奈良県は1,000人あたりの不登校の児童生徒数が全国平均よりも多く、中学校ではおよそ各クラスに1人の割合で不登校の生徒がいるといわれています。 プロジェクトリーダーの酒井さんは、本学心理学科2年次から生駒市の「学びのサポーター」として小中学校で不登校児の支援に携わっています。その経験から子どもたちが、教員よりも年齢が近く、心理学的ケアを学んだ学生サポーターに心を開きやすい傾向があり、学校現場からその必要性を求める声が高まっていることを実感しました。そこで、学生が主体となったボランティアを効果的に活用し、不登校の減少や予防をめざすための組織づくりを、奈良県の新しい政策として提案し、高い評価を受けました。

平成27年度奈良県政策提案コンペでプレゼン、優秀賞を獲得

優秀賞の賞状を手に記念撮影

プロジェクトミーティングの様子

奈良県知事へのプレゼンの様子

奈良県教育委員会の方々と学生たち

プロジェクトメンバーの声

心理学部心理学科3年 川崎 歩さん

大学での学びをボランティアに生かす

「不登校の子どもと親の心理」について深く学びたいと考え、大学から紹介されて生駒市内の中学校でのボランティア活動に参加したことが、このプロジェクトに取り組むことになったきっかけです。大学で得た心理学の知識を生かし、不登校の子どもやその家族が元気になるお手伝いができればと考えています。

心理学部心理学科3年 髙田 莉恵さん

将来は学校教育に関わる仕事に

昨年から学校現場でのボランティア活動に参加し、不登校や保健室登校の子どもたちを支援をしたいと思い、このプロジェクトに参加しました。将来は、大学で学んだ心理学やこのプロジェクトでの経験を生かし、学校教育やスクールカウンセリングに関わる仕事をしたいと考えています。

大学院心理科学研究科 心理科学専攻2年 酒井 希恵さん

プロジェクトリーダー経験が研究の糧に

プロジェクトリーダーとして、奈良県知事へのプレゼンや教育委員会の方々との意見交換などを通して、「自分の考えを整理し、正確に伝える」スキルを磨くことができたことは、心理学の研究過程においても、大きなプラスになりました。今後は、学部・大学院と6年間にわたって修得した心理学を、学校現場に還元する仕事に携わっていきたいと考えています。

心理学部心理学科 中地 展生 准教授

様々な経験を通して学ぶ「実学」と成長

本学心理学部では、講義科目で基礎知識を修得し、演習科目で実践的な心理学を幅広く学ぶカリキュラムを展開しています。これらの学びに加え、今回のプロジェクトやボランティアの現場等、大学での学びを実践する「実学」の機会を学生に提供するサポートにも力を入れています。このような様々な経験から、学生たちが着実に成長していることを実感しています。

実学のポイント

1
心のケアやサポートに関連する講義・実習で得た知識を、ボランティア活動を通して実践し、人間と社会の諸問題を深く理解する
2
奈良県関係者の方等との意見交換・プレゼンを重ね、心理学や関連領域の知識を整理し、明確に表現する力を身につける
3
子どもたちとのかかわりの中で、対人援助や地域貢献に関する心理学的アプローチを実践し、問題発見・解決能力を磨く
お問い合わせ

帝塚山大学 総務センター 広報課

  • 〒631-8501 奈良市帝塚山7丁目1-1
  • TEL:0742-48-9192 FAX:0742-48-6092

このページの先頭へ