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2017年09月15日
平成29年度 第1回FDフォーラムを開催しました。

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9月13日、奈良・東生駒キャンパスにおいて、「平成29年度第1回FDフォーラム」を開催しました。本学文学部の岩井洋教授が「ティーチング・ポートフォリオの考え方」のテーマで講演を行い、学内外から約50人の教職員が聴講に訪れました。遠くは九州から参加された方もおられ、このテーマに対する関心の高さをうかがわせました。 

「ティーチング・ポートフォリオ(Teaching Portfolio 以下、TP)は2008年の中教審ですでに言及されている」 

冒頭、岩井教授はそう切り出すと、ポートフォリオ自体の基本的な考え方を説明しました。学生の学びのプロセスや成果を記録し、定期的に振り返りを行うことで、学修の到達度を確認する「学修ポートフォリオ」。それに対し、「TP」は教員が自身の教育活動を振り返りつつ、教育業績を蓄積するものであり、主に授業改善などへの効果が認められています。 

岩井教授は「TP」の解説後、「教育者としての振り返り」「教育の質の向上」、そして「証拠を伴った教育業績を提示することによる正当な評価」の3点を作成のメリットとして挙げ、同時に、組織にとっては、教員の教育活動の把握が容易になることや、業績可視化により優れた教育活動が共有できることが、利点になると強調しました。

 また、「(TPの)導入は不可避。ならば、なるべく労力をかけずに進めていけるほうが良い」と話し、既存のデータを集約し、教員に負荷のかからないポートフォリオシステムを構築していくことが重要であるとの認識を示しました。さらに、「現状の大学改革の方向性を考えると、『TP』は文科省の評価基準の必須アイテムとなる」と岩井教授は結論づけ、「TP」を「公表」しているかどうかが今後のポイントになるとの見解を述べました。

本講演は、他大学の先進的な事例紹介も交えて進められ、明解な岩井教授の解説に参加者は熱心に聞き入り、配付資料にペンを走らせていました。

質疑応答では、「シラバスや授業アンケート以外には、どのようなものをエビデンスとして蓄積しておけばよいのか」「課外活動などの教育活動をどのように反映させていけばよいのか」といった具体的な運用方法を見据えた質問が飛び交ったほか、「見える化により、大学間の教育能力を比較するツールとなるのでは?」と予測する意見も聞かれるなど、多くのことを考えさせられる講演となったようです。 

講演後、岩井教授のもとには参加者が集まり、活発な意見交換がいつまでも続いていました。

帝塚山大学はこれからも教育内容の改善をはじめ、FD活動に積極的に取り組んでまいります。