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2015年04月12日
【心理科学研究科】盛永政和さんがベストポスター賞を受賞

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本学大学院心理科学研究科・神経生理学領域(山本隆宣教授ゼミ)の博士後期課程2年、盛永政和さん(写真)が3月7・8日の2日間、東京・品川の立正大・品川キャンパスで開かれた日本ADHD学会の第6回総会で、ポスター発表し、若手研究者に贈られる「ベストポスター賞」の表彰を受けました。

同ゼミは2つの学会で、平成23年から4年連続でポスター賞に選ばれるという快挙となりました。

日本ADHD学会は、脳の発達障害の一つ、ADHD(注意欠陥・多動性障害)の研究者や医師らが参加する学会です。

盛永さんが発表したのは、山本教授との共同研究「ADHD児、ASD児及び、それらの重複診断児の尿中及び唾液中モノアミン濃度との相関関係」です。

子供の発達障害はこれまで「脳の障害がある」という定義はあるものの、どのような機能異常が起きているのか、きちんと測る手立てはありませんでした。
そこで、盛永さんらは「脳内モノアミン神経系異常が主要因である」という仮説を立て、尿と唾液中のモノアミン濃度を調べると、脳に起きている機能異常が推定できると考えました。

その上で、ADHD児、ASD児及びそれらの重複診断児の尿と唾液中のモノアミン伝達物質を微量分別定量しました。その解析方法には、通常使われる分散分析ではなく、判別分析という統計解析を用いました。
その結果、唾液よりも尿中で(注意や衝動でなく)多動傾向と、これらモノアミン濃度との間に強い相関関係があることを発見しました。分析グラフ(散布図)にはその様子が鮮明にあらわれたということです。

山本教授は「盛永さんが行った尿中成分分析と判別分析法の組み合わせが、優れた脳神経機能のバイオマーカーになりえること。そのことが高く評価されたと思います」と話しています。