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2014年12月26日
【心理科学研究科】研究協力に対する報告会で発表しました

11月26日、NPO法人京都がん医療を考える会主催の報告会が京都府庁旧本館1階研修室にて開催されました。

今回、本学大学院心理科学研究科の研究生である森﨑順子氏が、「がん患者サロンにおける役割-サポートの視点から-」というテーマで発表を行いました。

今回の発表は、京都を中心にがん患者サロンの協力を得て、今後のがん患者問題をどうするか、実態の最前線を研究を通して森﨑氏が修士論文としてまとめ上げたものです。

研究は、医療機関が運営主体のサロン6ヶ所、自治体や患者・家族が運営主体のサロン4ヶ所を対象に、実際、調査や面接は、患者が75名、家族が40名、遺族が11名、計126名を数えました。発表会場には、精神科医、医療関係者、僧侶、医師、患者・家族、サロン関係者など大阪や神戸からの参加者30名余が集まり、パワーポイントと資料を用いながら演者の明快かつ熱い話に質問が多く出る活発な勉強会となりました。

数量的な調査による結果と質的な半構造化面接法を用いた結果で異なる結果が今回得られました。調査では「ただそばにいるだけ」は患者自身、サポートを求めていないことが分かりましたが、面接では、面接者と患者との信頼関係があって、告知時などの困難な問題に患者が遭遇した時に支えとなったのが、家族であり「家族がそばに寄り添う」サポートを求めていることが明らかになりました。

研究を指導した森下高治教授からは「両結果はそれぞれ一つの答えであって、後者の質的な研究による面接では患者自身の生の声が明確に出たところに意味がある」との発言がありました。

最後に、今回の発表を通して、がん対策基本法の施行、基本計画の策定から7年経過した今日、男女ともに二人に一人はがんに罹患することを考えると、研究を通しての今後の実践活動が益々期待されていると言えます。