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2012年10月11日
大学院心理科学研究科 山下雅俊さんが、認知神経科学会において若手奨励賞を受賞!

9月29日に東京大学にて開催された第17回 認知神経科学会 学術集会において、大学院心理科学研究科 神経生理科学研究室の山下雅俊さんが発表した『睡眠障害型慢性疲労モデルにおける脳内過剰Tryptophanと中枢性疲労との関係性』が、認知神経科学の進歩と発展に大きく貢献したとして2012年度の若手奨励賞(優秀ポスター賞)に選ばれました。

山下さんは、心理学部3年の時に、「不登校がなぜ起きるのか、その本質と原理を知りたい」という熱意から、山本隆宣教授のゼミ(認知神経科学/大脳生理学ゼミ)に所属し、研究を重ねてきました。不登校の原因の追究に、山本教授が20年来進めている脳内に生じる疲労(中枢性疲労または精神疲労)のメカニズムの研究を組み合せ、科学的にアプローチしたことが、今回の受賞につながりました。

山下さんは、学部生の時に既に不登校の大部分は睡眠障害と慢性疲労が同居していることを突き止め、卒業論文で「睡眠障害型慢性疲労のモデル動物」を作成し、学部4年生の秋に認知神経科学学術集会で発表しました。今回このモデルに、山本教授との共同研究で発見した中枢性疲労のマーカーである脳内Tryptophan濃度を測定した結果、睡眠障害型慢性疲労の神経科学的特性には、明らかにTryptophanの亢進と直接関係し、社会的スキルの破綻も伴うことから、不登校状態の精神疲労モデルとして有効であることが分かりました。

この受賞研究は大部分が卒業論文で基礎を築き、博士前期課程(修士課程)でまとめたということになります。なお、今回の学会賞を受賞した若手研究者の中で博士前期課程(修士課程)での受賞は、山下さんのみという快挙でもありました。審査委員からの報告では、投票結果の一致率が高かったという評価も合わせていただきました。

指導教員の山本教授は、「山下君は、学部生時代からコミュニケーション力に長けており、自己力も高い。心理学部の様々な分野の教授陣から柔軟に学び、今回の結果に結びつけた。これは帝塚山大学の研究環境の成果でもあり、このように実を結んだことを大変嬉しく思う。今後の彼の国際的活躍に期待したい」と語っていました。

※第17回 認知神経科学会学術集会の公式ホームページはこちら。若手奨励賞授賞式の様子が動画で紹介されています。

研究の様子.JPG

                   研究に取り組む山本教授と山下さん