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2020年10月16日
特別客員教授 寺島実郎氏による特別公開講座 「コロナを超えて -日本の針路-」を開催しました.

IMG_8815.JPGのサムネール画像

10月10日(土)、本学特別客員教授 寺島 実郎 氏による特別公開講座「コロナを超えて -日本の針路-」を近鉄学園前駅前の奈良市西部会館市民ホール(学園前ホール)で開催し、新型コロナウイルスで定員を制限したなか、一般市民や学生を含む約120人が聴講しました。

寺島氏は日本の経済や世界情勢を考える上で認識しておくべき重要な事象をテキストをもとに解説しました。コロナ感染で当初は日本の死者が42万人に上ると予測されていたという報道を踏まえて、現時点での感染死者数との大幅な乖離について指摘。新型コロナウイルスに関しては正しい情報を探して知の再武装を行うことが重要であると話し、「学ぶことの大切さ」について力説しました。

「かつて興隆を極めた日本の製造業大手企業の株価時価総額はいまやGAFAの一翼を担うApple社の10分の1となってしまった」とデータを指し示す寺島氏。これまでの日本の好況感は「株価幻想」に支えられていたにすぎないことがコロナ禍により明らかになったと解説し、GDPシェア率が下げ止まらずに世界経済のなかで埋没する日本が、現状から脱却するためには、「繁栄の豊かさから安心、安全、幸福を基盤としたモデルへの転換が重要」であるとの見解を示しました。

また、食料自給率の低さにもかかわらず、コロナ禍において東京で食糧パニックが起きなかったのは、物流やスーパーなどのLogisticsがしっかりと現場を支えたことが要因であると分析し、これからの日本はRealに目を向けFundamentalsに回帰し、防災や医療、食や農に関する産業を中心に発展すべきであると提言して講演を締めくくりました。