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2018年10月18日
興福寺中金堂落慶記念 奈良学フォーラム「祈りと復興」を開催しました

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約300年ぶりに再建された興福寺中金堂の落慶を記念し、10月14日(日)、本学文学部の奈良学フォーラム「祈りと復興」を 興福寺会館で開催しました。本フォーラムは、興福寺中金堂の再建を慶讃するとともに本学の「「帝塚山プラットフォーム」の構築による学際的「奈良学」研究の推進」が文部科学省の平成29年度 私立大学研究ブランディング事業に採択されたことを受けて実施したものです。

当日は、本学の蓮花学長、本学特別客員教授でもある興福寺貫首の多川俊映師の挨拶にはじまり、興福寺旧境内の瓦窯跡の紹介、フリーアナウンサーの岡崎ゆう子氏による澤田瞳子氏の最新作『龍華記』の朗読、興福寺国宝館の拝観案内に続いて、最後には小説家の澤田瞳子氏を交えての座談会という盛りだくさんの内容で、会場に詰め掛けた200人を超える歴史・文学ファンが、豪華なプログラムを堪能しました。

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座談会では、「南都焼討」後の興福寺再建とそれを取り巻く人々の苦悩を描く落慶記念小説『龍華記』を手がけた歴史小説家の澤田瞳子氏、「小説 野性時代」の編集長である山根隆徳氏、興福寺執事の辻明俊師、そして本学文学部長の清水昭博教授が登壇し、『龍華記』創作の舞台裏に迫りました。

澤田氏は「歴史小説の場合、発刊までに新たな事実が発見されることもある。本作執筆中にも、「南都焼討」に遭った興福寺が再建用の瓦を焼いたとされる窯が見つかったので、そのエピソードを書き足している」と創作秘話を明かしました。清水教授が「瓦に関する記述が4箇所ありますよね」と応じると、「え?そうでしたっけ?本を見ないと…」と澤田氏は答えるや本をぱらぱらとめくって確認し始めるなど、会場を沸かせる一幕もありました。辻師は「南都焼討は興福寺の歴史を語る上では欠かせない。小説をきっかけに興福寺への関心を深めてもらえれば」と期待を寄せました。

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フォーラム終了後は澤田氏のサイン会を実施。『龍華記』を手にした参加者が長蛇の列を作りました。 参加者はサインをしてもらう間、澤田氏とひとときの会話を楽しみました。

充実した内容のフォーラムに、参加者からは「この内容で、2時間はもったいない」「迫力ある朗読で、小説の世界がリアルに目に浮かんできた」という感想が聞かれたほか、「こういった企画をもっとお願いしたい」と早くも次の開催を望む声が多く寄せられました。

蓮花学長によるあいさつ

多川貫首によるあいさつ

岡崎ゆう子氏による朗読で、小説世界が鮮やかに浮かび上がります。
背景には、戦後間もない時期に仏像写真家・永野太造氏が撮影した興福寺関連写真を映写

歴史小説執筆の面白さと難しさを語る澤田氏